HSAB則とマスキング剤
ある本の問題に
ほぼ同じ濃度のAl3+とCu2+を含む試料にEDTAを加えて、Cu-EDTA錯体のみを生成させたい。このとき、次のうちのどちらの錯形成剤を選べばよいか。
βーメルカブトプロピオン酸、フッ化ナトリウム
という問題があって、
その本にかいてある(解答)
βーメルカブトプロピオン酸は、配位原子としてイオウを含んでいるので、軟らかい塩基である。一方、フッ化物イオンは硬い塩基である。また、Al3+およびCu2+はそれぞれ硬い酸および軟らかい酸であるから、この場合はフッ化ナトリウムを用いれば、AlF63-が生成して、Al-EDTA錯体は生成しない。この例のように、共存する2つの化学種のうち一方を科学的に不活性にさせるために加える試薬を一般にマスキング剤という。
とあるのですが、
βーメルカブトプロピオン酸を加える…(1)
→βーメルカブトプロピオン酸は軟らかい塩基でCU2+も軟らかい塩基なので、「軟らかい酸と軟らかい塩基は親和性が大きく(すなわち、安定度定数が大きく)、共有結合性の大きい化合物を生成する」よりCu-EDTA錯体じゃないAlF63-のような物質ができるんですか?また、この時、Al3+はどうなるんですか?…(質問1)
フッ化ナトリウムを加える…(2)
→フッ化物イオンは硬い塩基である。また、Al3+およびCu2+はそれぞれ硬い酸および軟らかい酸であるから、「硬い塩基と硬い酸は親和性が大きく(すなわち、安定度定数が大きく)、イオン結合性の高い化合物を生成する。」よりフッ化ナトリウムを用いれば上のような結論になると思うですが、なんでかよく分かりません。…(質問2)
また、そもそも問題文にある「錯形成剤」の意味がよく分かりません。…(質問3)
以上の3点の質問をかみくだいて、私に教えてもらえないでしょうか?
よろしくお願いします。
お礼
回答ありがとうございました。