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「は」と「を」

ボランティアで日本語を教えている者です。 例えば、 「レポートはもう書きました。」と通常言いますが、正確には「(私は)レポートをもう書きました。」となるのではないかと思うのですが、「は」ですよね。 日本人が話す多くの場合は。  目的語は主語にもなるのでしょうか? この場合の説明がうまく出来ずに困っております。 どなたか、ご教授いただけましたら幸いです。 宜しくお願いします。

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回答No.6

 こんにちは。    日本文は ほかに韓国文も同じようですが 二層構造から成っています。  基本=主題提示層: A‐ハ B‐ガ C‐ナリ。 / C‐スル。  内包=意味連絡層: S(主格)―O(賓格)―V(述格)。  文例:レポートはもう書きました。 ⇒(簡略化して)レポートは書いた。     基本: A(レポート)‐ハ 〔 B (私)‐ガ〕 C (書いた)。  内包: O (レポート‐ヲ)― S (私‐ガ)― V (書いた)。  このように文の基本形式では   ○ 主題をどこまでも必要なだけ並べて行って 最後に話者の判断ないし意志を表示するべく締めます。  ○ 主題 T を 《 T1、 T2、 T3、・・・ Tn。》のごとく羅列します。  ○ 最後の Tn は 述語主題 P となります。  ○ 文は いわば問答のかたちを採っており 問い( T1~ n-1 )と答え( Tn = P )から成ります。  そのあと   ○ 文の内部において 論理的な意味連関をかたちづくることになります。  ○ 主題の提示も 意味の連絡を持つと言えばそれまでですが ここで言う意味とは たとえば動作主とその述部――何( S )がどうした( V )――という連関関係のことです。  ○ ぎゃくに言うと 述語(=問い T に対する答え P )は 提示された主題のすべてが 意味連関としては収斂していくその要の役目を担います。  ○ レポート‐ヲ( T1 )―――書いた( P )。    私‐ガ( T2 )――――――書いた( P )。  ○ ただし初めの基本は あたかも頭に思い浮かぶ主題を 次から次へと 言い出しただけでもあります。   第一主題( T1 ):レポート   第二主題( T2 ):わたし   ・・・   締めの主題=論述部( P ):書いた。  ○ このとき 先の《主( S )―賓( O )―述( V )》の意味連関とはちがって――つまりはまだそこまでの意味を内包させ得ないで―― いわば主題の取り立ての度合いを示す格(格活用)を添えます。  ○ 第一主題には ・・・-ハ    第二主題には ・・・-ガ    そのほかには ・・・-ノ(属格)・ヲ(対格)・ニ(与格)など  ○ ノ・ヲ・ニなどの活用格は すでに 論理的な《主―賓―述》の意味あいを帯びています。おそらくそのために発明されたのだと思われます。  ○ ただししかも ノ格は 属格のほかに 動作主を表わすこともできるし ヲ格は 一般に 賓客となった対象を 全面的・全体的に前にして対峙する格関係を表わします。《海を航く》などの例。  そうしてこのあと ハ格やガ格などなどが 文の配置によって内包して帯びるようになった《主―賓―述》の論理的な意味関係が決められて行きます。  日本文は 二重構造から成ります。

dedenko
質問者

お礼

ものすごく、丁寧にご回答いただきありがとうございます。 日本語は奥が深いというか、深すぎる。 二重構造ですか。 私の英語力では説明するのが難しそうです。 がんばって、 説明してみます。 本当に詳細なご説明ありがとうございます。

その他の回答 (5)

  • nyan5ta
  • ベストアンサー率33% (1/3)
回答No.5

テキストがどのように書かれているか見たいところですが・・・ みなさんのご回答の通りだと思います。 「は」を辞書で引くと「判断の対象や叙述の内容が その範囲に限られることを表す」とあります。今回の例の場合は「レポートに限っては」という意味合いになるかと思います。 これを元に、略された言葉も入れて言い直すと「私はレポートについてはもう既に書きました。しかし、○○はまだです。」となると思います。(#4さんとダブりますが) また、「レポートは書きました。」と「レポートを書きました。」では、意味が変わってくると思います。(「もう」を外すとわかりやすいです)

dedenko
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 「は」を辞書で引けばよかったんですね。 気づきませんでした。 やはり、レポートを強調しているんですね。 ありがとうございました。

noname#101110
noname#101110
回答No.4

>レポートはもう書きました これがそちらでは一般的に言われているのですか? ちょっと違和感があります。 「(私は)レポートは(もう)書きました(が、そのレジュメはまだです)。」 という意味ならいいのかもしれません。 教師「レポートはもう書きましたか?」 生徒「いいえ、まだです。」 または 生徒「はい、(私は)もう書きました。」 なら私には違和感なく理解できます。 「レポートが書けました。」 「レポートを書きました。」 「レポートを書き終えました。」 「レポート、書けました。」口語 など、出来るだけ自然な日本語を教えてあげてください。 目的語は主語にはならないと思います。

dedenko
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 やはり、主語ではないようですね。 自然な日本語は大切だと思います。 ありがとうございました。

  • gohtraw
  • ベストアンサー率54% (1630/2965)
回答No.3

 レポート「は」と書くと、他の物はいざ知らずレポートが書けているというニュアンスがあると思います。言い換えれば、レポート「を」と書くよりもレポートというものに注目している感じでしょうか。  #1の方がお書きのように、「レポートは」は主語ではありませんね。

dedenko
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 やはり、レポートは主語ではないわけですね。 英語で言うフォーカス、ハイライトなどを使って説明すればよさそうですね。 ありがとうございました。

  • bgm38489
  • ベストアンサー率29% (633/2168)
回答No.2

「レポートはもう書きました」を正確に言うと、「私はレポートはもう書きました」でしょうね。主語の並列です。「私はりんごが好きです」という、は~がもありますね。I like an apple.を日本語に直すとき、目的語を明確にするには、私はりんごを好きです、としては変だから、わたしはりんごを好むとしますね。だけど、日本語では主語を並列するやり方もあるのだ、とした方が、教えやすいと思います。 

dedenko
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 主語を並列にするやり方もあるのですか。 日本語はやっぱり奥が深いですね。  ありがとうございます。

  • gimpei
  • ベストアンサー率33% (262/782)
回答No.1

この場合の「は」を格助詞と解釈されているようですが、 「は」は係助詞もしくは副助詞です。 「レポート(に関して)は、(私は)もう書きました。」 ということであって、レポートが主語ではありません。 助詞の「は」は、主語にも目的語にもそれ以外にもつきます。 例として、「ゾウは鼻が長い」という文章の場合、 主語は「鼻」です。ゾウは長いでは意味不明です。

dedenko
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 なるほど、主語ではないわけですね。 ゾウの例文が分りやすく、助かりました。

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