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「コウモリとクジラ」構文の効用
いつもは回答欄で文法的にトンチンカンな迷返球をしている者ですが,今朝は質問者として「30年来の大疑問」についてお教えいただけないでしょうか。 「コウモリが鳥でないのは,クジラが魚でないのと同じである。」 という構文を高校で習いました。英文でどう書くのか,完璧に忘れましたが 笑。忘れた理由は,高卒後いまの大学教員の職にいたるまで,一度もお目にかかったことがないからです。「同等の内容を書け」とぼくがいわれたら, Bats and whales are mammals. ですむだろうと思います。それじゃ愛想がなさすぎると言われれば, In spite of bird-like wings, or fish-like shape and fins, bats and whales are mammals. と書くでしょう。 同様に一度も,いや一度だけしかお目にかかったことがないのが,「The 比較級,the 比較級」の構文です。その1例は,カーペンターズ(古いですね!)が「郵便屋さん」で「ザスンナザベッター」と歌っている一節です。「~すればするだけ~になる」などという,域値の制限も比率も示さない曖昧な表現は,科学英文ではありえないと思います。 というわけで,「いや,うちの分野じゃよく使うぜ」とか,「こんな古めかしい表現は今の高校じゃ教えてないよ」などという事実がありましたら,ご教示いただけますようお願いいたします。
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いずれいろんなご意見や使用例が出てくるでしょうが、まずはネット検索の例を少しだけ紹介しておきます。 Obama is no more exciting than anyone else…he’s the same old thing, wrapped in a different type of bow. http://caffertyfile.blogs.cnn.com/2008/07/17/why-does-obama-get-more-news-coverage-than-mccain/ いわゆるクジラの構文は、分かりにくい事柄を説明するために分かりやすい事柄を引き合いに出して述べるものです。 上記の例では「オバマはわくわくするほど魅力的だ。」と思っている人が多い状況の中で「いや、実は他の政治家と同じなのだ。」という一般的には理解されにくいと思われる話し手の考えを述べているものです。 ただ単に「同じだ。」と言うのとは異なるニュアンスを持っていることに注意したいですね。 The more he get's sucked in, the more it becomes his war, the more he clouds the reality of what has is and will likely happen, the more he loses any right to proclaim "I was against this war". http://www.thewashingtonnote.com/archives/2009/02/obamas_camp_lej/ 上記の英文は、接続詞を用いて「As he get'sucked in, it becomes ....」としても良いのですが、接続詞を用いるよりも「The more .., the more ...」の構文を用いるほうがより簡潔な感じを与えてくれます。 今回引用した英文は、どちらも一般人の投稿のようですが、それだけにお尋ねの表現が普通に用いられていることの表れではないかと思います。 「The more ...」を用いた論文(だと思われるもの)も紹介しておきます。 The more closely matched the curves are, the more tonally accurate the reproduced instrument should sound. http://www.zainea.com/loudness%20related%20to%20mics.htm ご参考になれば・・・
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- ggg_1983
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>「コウモリが鳥でないのは,クジラが魚でないのと同じである。」 A bat is no more a bird than a whale is a fish. でしょうか。英語の小説を読むのが趣味なのですが、確かに、こういう回りくどい言い回しはあまり見かけないですね。簡単なクジラ公式の実例なら、次のように検索すれば色々出てきます。 http://www.google.com/search?hl=en&num=30&q=%22is+no+more+a%22+than あと、クジラ公式関係で下記のエントリを見つけたので、参考にしてみてください。これによると、最近の参考書でも生き残っているようです。 http://sansmethode.tea-nifty.com/days/2006/11/post_d6fa.html >「The 比較級,the 比較級」 クジラ公式と違って、こちらはかなり頻繁に使います。"The sooner the better."とか"The bigger the better."とか。
お礼
ご返事ありがとうございます。 >英語の小説を読むのが趣味なのですが、確かに、こういう回りくどい言い回しはあまり見かけないですね。 そうですか。ちょっと安心するところがあります。英文のクセというか作家の個性はぼくにはわかりませんが,日本の小説家・評論家でいっても「1ページでも読むのはごめんだ」という著者はいますから,たぶんその種の英語作家は今まで”本能的”に避けてきたかもしれません 笑。 >クジラ公式関係で下記のエントリ 見ました。クジラ公式(構文)という”あだ名”まであるとは知りませんでした。ぼくだけが何十年も残るトラウマを受けていたのかと思っていましたが,そういう人がおおぜいいることを知って,ほっとするような気もしますし,まだこれに苦しんでいる高校生がいるのは哀れという気もします。まだ老舗の参考書にはあるんですか・・・やれやれ 爆。 >クジラ公式と違って、こちらはかなり頻繁に使います。 上の方へのお礼にも書きましたが,あるのはよく知っていますし,これくらいは「この構文は何だったっけ?」と考えなくても瞬間的に理解できます。質問内容は,「厳密は文章でも使えるのか?」という点でした。 ご教示ありがとうございます。
- purunu
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「コウモリとクジラ」構文はほとんど見ませんが、,「The 比較級,the 比較級」はときどき見ます。 たとえば、下記URLは、検索で見つけたものですが、科学論文の抄録です。 The more energy levels of chaotic regime we take, the more complicated and finer the ripples of the potential become. おそらく論文内では厳密に論じているとは思いますが、このように、つかみで、「AとBとは正の相関関係がある」ということを言うには便利です。
お礼
理系の方ですね。たしかにそういう効用がありました,了解。 ご教示ありがとうございます。
- zatousan
- ベストアンサー率55% (156/282)
こんにちは、 クジラ構文ですね。 A whale is no more a fish than a bat is (a fish). >一度もお目にかかったことがないからです。 洋書を読めばよく遭遇する言い回しです。 例えば、作家Sarah Waters氏は余程、この構文が好きと見えて、小説Affinityの中で、3,4回も使っています。 たしか、こんな感じに、 I dislike no more her than any other people. 私が、彼女を嫌っていないのと同様に、他のどの人々も彼女を嫌っていません。 しかし、日本語としては不自然だと翻訳者は感じたのか、確か翻訳文では、 「他の人々と一緒で私も彼女の事気に入っていますの。」みたいな訳でした。 インターネット検索しても似たような英文は沢山出てきます。 http://www.google.com/search?hl=en&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aen-US%3Aofficial&q="+i+*++no+more+*+than&btnG=Search&meta= >同様に一度も,いや一度だけしかお目にかかったことがないのが,「The 比較級,the 比較級」の構文です。 う~ん、、、、、。これは、本当によく見かけますよ、、、、。 洋書など読まなくても何らかの形で、英文と接していれば、、、。
お礼
回答ありがとうございます。仕事前に投稿し,いままでごたごたしていましたので,ご返事遅れました。 小説の該当箇所を探していただいたり,ウェブ検索していただき,お手数おかけしました。英語の時間に教えるわけですから,世界でまったく使われないとは,ぼくも考えていません。たぶん小説では使うのでしょう。もし「死語」だったのなら,時効だろうが何だろうが,英語教師と学校を行政訴訟で徹底追求します 爆。 ぼくは,パラパラとめくって凝った表現をする著者の作品は読まないことにしていますので,こういう作品は手にしたことがないのでしょう。ウェブも見ましたが,”業務として好き嫌いにかかわらず読まなきゃいけない”タイプの文章は,あまりないように感じました。 「The 比較級,the 比較級」の構文 >う~ん、、、、、。これは、本当によく見かけますよ、、、、。 >洋書など読まなくても何らかの形で、英文と接していれば、、、。 もちろん存在することは知っています。それに,このていどの複雑さは理系の脳味噌にも負担になりませんから 笑。ぼくがお聞きしたかったのは,「論文でも書くのか?」という点です。 いろいろご教示ありがとうございます。
お礼
>上記の例では「オバマはわくわくするほど魅力的だ。」と思っている人が多い状況の中で「いや、実は他の政治家と同じなのだ。」という一般的には理解されにくいと思われる話し手の考えを述べているものです。ただ単に「同じだ。」と言うのとは異なるニュアンス なるほど! 目から鱗とはこのことですね。35年前の英語教師も,こういうふうになぜ教えてくれなかったのか・・・。残念ながら,こういう微妙なニュアンスは,たぶんこれからも自分では使えないかもしれません。専門用語と気合いで勝負する世界にいますので。 >「The more ...」を用いた論文 リンク先を見てみましたが,スピーカの周波数特性に関する論文ですね。特性曲線が限りなく接近すれば・・・というふうな部分のようです(ざっとしか読んでません)。これは数学的な「無限小」を言っていますので,質問文で書いた「域値の制限」は関係なくなり,このような表現で通用します。(ぼくは読みませんが)数学,天文学,理論物理では,ありうる表現かもしれません。なるほど。 ご教示ありがとうございます。