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クジラ公式について・2
質問:クジラ公式の文法的な根拠が分かりません。先日も質問したのですが、再度書かせてください。 クジラ公式というのは例えば、 1)A whale is no more fish than a horse is a bird. 2)He is no more kind than she is. のように、no more A than B の形をとる構文の通称です。これらは通常慣用表現として扱われていますが、文法的に考えるとルーツは2通り考えられそうです。しかしどちらも疑問点が残ります。 3) He is no kinder than she is. 4) She is more pretty than ( she is ) beautiful. 3)はno <比較級>の形で、基本的に普通の比較級と同じです。この考え方だと応用が効いて便利なのですが、(2)のような文は(3)のように表現されるべきだし(意味は全然ちがいますが)、比較級の場合no more の後に(1)のように名詞や動詞がくるというのは少し不自然な気がします。 5) の文は「同じ人間の中にある2つの性質の比較」を表す表現です。先日の質問でmuchの奥深さを教えて戴きました。これがベストだと思うのですが、この表現は「同じ人間の中」での比較ですから、(2)のように異なる対象を比較することはできないはずです。 この表現でのmuchの用法が普通の比較級でも使えるのならば何も問題ないのですが、He is more kind than he is.のような表現が果たして成り立つのでしょうか?ちょっと強引な気がします。 クジラ公式の文法的な根拠を教えてください。
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お礼
こんばんは。お返事頂けて、とてもうれしいです。 >多分、no more と言う形でのみ、異なる主語間の比較は許されるのではと感じます。 これなんですよね、問題の核心は。私は何か「元の形」があり、それを変形させたものが「クジラ公式」の文かと思ったのですが違いますね。「クジラ公式」それ自体で(おそらくは成句的な表現として)確立されてしまっています。 「クジラ公式の(元の形)はmore A than Bである」という仮説をたて、no more A than Bからnoを抜いた表現をネイティブ版のサイトにばら撒いてみたのですが、「文法的には間違ってないけど(?)、意味が分からない」という反応が多かったです。かなり不本意な結果です。ガクッ。 結局私の得た結論は、「クジラ公式」「more A than B」「no<比較級>」の3つはそれぞれ深い関係があるけれど基本的には3つとも独立した表現だ、というものです。陳腐な結論ですが、「more A than B」から考えれば「クジラ公式」の意味ははっきり分かるので、割と現実的な判断だと自分では思っています。