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She kissed him.が、「彼女は唇を押し付けた」と訳せるようになるには?

こんにちは、洋書を日本語訳の本と読み比べていたのですが、 その中で、 She kissed him.が、「彼女は唇を押し付けた」になっていました。 男がグダグダ言っている最中に女性がしたキスなので、なるほど「押し付けるような、唇でだまらす様なキスだったに違いない!」と流石プロの訳だな~!と思ったのですが。 私は英語中級者で、原文からは「彼女は彼にキスした。」しか分かりませんでした。 こんな訳ができた翻訳者は、英語力もすごいのですが、それ以上に欧米の文化にも深い理解があったのでしょうか? それとも作者にどんなキスだったのか聞いたのでしょうか? 兎に角翻訳者の方っていったいなんでこんなすごい訳ができるんでしょうか? 『素人の素朴な疑問』ですので、翻訳者になる為のアドバイスではなくて、『翻訳者ってのは、こういう知識を基本的に持っている。 』又は、『いや、翻訳者じゃなくてもそれくらい思いつく、』(私の想像力が足りないだけで、普通の人は「唇を押し付けた」という訳にできるのでしょうか?)など教えてください。 よろしくお願い致します。

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  • ucok
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回答No.6

#4欄にいただいたお礼を拝見しました。 回答を楽しんでいただけて何よりですが、いろいろと誤解なさっているようで、まず私、文章を短くするの下手なんですよ。明確な回答がないご質問に対しては、つい、長い回答を書いてしまうんです。それに、英語力が乏しい有名な翻訳家たちの中に私は含まれていないので、謙遜ではないのです(笑)。あ、いやいや、自分の英語力が乏しくないと言っているのでは決してなく、自分は有名でないので。 それはさておき、「調査力」に感動していただけたようですが、翻訳作業の大半は「調査」です。なので、いくら英語が堪能で、いくら有名作家なみの日本語が書けても、調べ物をまめにできないと、原文の背景に即した訳を作れないんです。ノンフィクションの場合は特にそうですね。その代り、作家ほど創造性がなくても翻訳はできます。 余談ですが、文脈によっては「彼女は唇を押し付けた」のような訳文も“作りすぎ”と言われる場合があります。例えば、前後の文章などから明らかに「唇を押し付けた」のだと判断できれば問題ないわけで、今回、「文脈から『彼女は唇を押し付けた。』があまりにもピッタリくる」とおっしゃっているからには、訳者は原作者に問い合わせるまでもなく、文脈を自分で読み取ったのではないかと想像します。しかし、そうでない場合、「She kissed him」という英語だけを読んだ読者たちは「これって軽いキスだよね」「いや、ブチューって感じでしょ」という議論を楽しめますよね。でも日本語訳しか読んでいない読者は「ブチューとしか考えられない訳文ですけど」ってことになるわけです。世の中には、「日本語版だけを読むと美しくて読みやすい物語に仕上がっているが、原語版と内容が食い違う」という翻訳作品が少なくありません。それはそれでいいのかもしれませんが、私は「日本語版を読んだ人と、原語版を読んだ人とが、同じ目線で語り合えるような訳文」が好きなんですよね。

Narumaru17
質問者

お礼

再度のご回答ありがとうございます。 一応補足欄には補足質問をしてしまいましたが、、、、答えようも無い質問をしてしまったかも知れません。すいません。 >まず私、文章を短くするの下手なんですよ。明確な回答がないご質問に対しては、つい、長い回答 そうだったんですか、偶然今まで拝読したご回答が寸鉄のような、短いけれど、必要事項を全て簡潔にまとめたご回答だったので、まとめが得意なコンパクトタイプの達人なのかと思っていました。 >翻訳作業の大半は「調査」です。 本当にすごいですよね!  <いくら有名作家なみの日本語が書けても、調べ物をまめにできないと、原文の背景に即した訳を作れないんです。> そういえば、ある英文が分からなくて、以前ここで質問したときに、ある回答者様から、『時代背景と、地理が分かってないととんでもない、訳を考えてしまうので、注意しましょう。』と言われてしまいました。  仰る通りですね。 <作家ほど創造性がなくても翻訳はできます。> ある程度毎日翻訳していると、自分の文章力のすごさに気がつかなくなるって事でしょうか? あ、作家はもっと創造性のある文章力があるって事ですね。 なんというか、素人には分からない領域の話です。 <文脈によっては「彼女は唇を押し付けた」のような訳文も“作りすぎ”と言われる場合があります。> そういう場合もあるんですね。 <世の中には、「日本語版だけを読むと美しくて読みやすい物語に仕上がっているが、原語版と内容が食い違う」という翻訳作品が少なくありません。> えええええええ!!!!!!! そうだったんですか~~~!!! 確かに、少し感じてはいたんです。 名訳だけど、、、直訳なんて素人でもできる訳とは大違いだけど、、、、なんか違わないか??? と。 <私は「日本語版を読んだ人と、原語版を読んだ人とが、同じ目線で語り合えるような訳文」が好きなんですよね。> 確かに、それが一番ですよね。 そんな事ができるには相当な、、、想像も出来ないほど、、、、文章力が要るんでしょうね。 原文のニュアンスから遠ざからず、欧米文化が分からない一般読者にも共感できるような分かりやすい言葉で、読んで楽しく、読者うけする文章なのですから、、、。 もう、想像の領域を完全に超えました。 ご多忙の中、ご回答お礼申し上げます。

Narumaru17
質問者

補足

再度のご回答ありがとうございます。 >英語力が乏しい有名な翻訳家たちの中に私は含まれていないので、 ということは、大袈裟な表現でもなんでも無くて、本当に英語力が乏しくて有名な翻訳家がいるって事ですね、、、、 流石に、TOEICとかだったら、満点近い点数はとれる人達なんですよね? それとも、それすらできない御方達なんでしょうか? でも、そんなに、英語できなくて訳せる訳ないし、、、、、。 全然想像もできません。 英語力って初級から中級までだったら、ある程度テストで計れますが、それ以上だともう計りようがありませんね。 中級の私としては、TOEIC等のテストでは満点近くとれても、ここの英語カテの達人達にはまったく敵わないし、、、。 翻訳家の英語力乏しい御方達も、テストでは計れないレベルで、、、大したこと無いんですよね? もう、2日もそんな事考えたんですが、、、分かりません。 ご多忙の中、追加のご回答ありがとうございました。

その他の回答 (9)

  • insoluble
  • ベストアンサー率34% (22/63)
回答No.10

しょうも無いこと(でも面白いヨ)書いて今回は終わりにします。 「お住主(じゅす)さん、おられますかいな?」 「いま、奥で書面を認(したた)めておいでじゃ」 「えっ?、何でっか、お住主さん、淋病に?」 「なんじゃてっ?」 「そやかて、奥で”小便(しょんべん)調べてる”って?」 「なんと言うことを、こりゃ、こりゃ、つまり、書面を認める、手紙を書いておいでじゃで」 これを絶妙の英語ギャグにしようとして日夜苦心惨憺、臥薪嘗胆、邯鄲の夢、、、何じゃそりゃ?

Narumaru17
質問者

補足

いつもお世話になります。それにしても、面白かったです! 熊さんとか与太郎が出てくる噺みたいですね。 即座にこんな名作を作るあたりは流石ですね~! ところで、いろいろ考えて見たんですが、 Down there:あそこ、アソコ これなんか、「奥」の部分に使えそうな気がするんですが、 それと、 communication:手紙、〔病気の〕伝染 だとかがつかえそうです。 でも、英語の駄洒落って難しいですね~! 訳が思いついたら、御礼欄に書いておきます。 いつもありがとうございます。

  • ucok
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回答No.9

#6にいただいたの、補足質問だったんですね。べつに翻訳家だからといって、やっている翻訳が英→日なら、TOEICで満点なんてとれなくてもできるし、実際、満点近くに及ばないレベルの有名人は大勢いますよ。もちろん、日→英なら、TOEIC満点レベルじゃないとダメですが、その代り、日本語が下手でも務まります。翻訳家の外国語力が乏しいのは既に申した通りで、周知の事実でもありますし、当人たちもそれを隠してはいないので、いかに乏しいかを延々と述べていても無意味な気がしますが(笑)。

Narumaru17
質問者

お礼

こんにちは、本当にしょうもない補足質問にお答えいただきありがとうございます。 <べつに翻訳家だからといって、やっている翻訳が英→日なら、TOEICで満点なんてとれなくてもできるし、実際、満点近くに及ばないレベルの有名人は大勢いますよ。> そんな~~~~~バカなぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~! そんな事今までこれっぽっちも考えた事ありませんでした、、、、。 もしかしたら、、、、有名な翻訳家で、私よりも、、、TOEICの点数が低い人がいるかも知れないなんて、、、、、、。 ここの英語カテでは、私は達人の仲間入りしてません。 英語力が達人と天と地ほどの差があるように感じます。 その私よりも、、、、低いかも知れないなら、、、回答者様(私から見ると想像できないレベルの英語力の高さ)から見ると、、、もはや、、、何なんでしょうね? 「ありえない英語力の低さで有名な翻訳家になってる!!!??」って感じなんでしょうね、、、。 ひぇぇっぇぇぇぇぇ~~~~~!!! 信じられません!!! <翻訳家の外国語力が乏しいのは既に申した通りで、周知の事実でもありますし> 業界の人はご存知なんでしょうが、素人の私は、勝手に超人をイメージしていました、、、、、。 <いかに乏しいかを延々と述べていても無意味な気がしますが(笑)。> はい、芸能人のスキャンダル記事をよんだりする位、『無意味なんですが興味がひかれ』てしまいました。 本当に驚きました!!!! ご多忙の中、本当にありがとうございます。

  • HELPkaoru
  • ベストアンサー率21% (3/14)
回答No.8

HELPkaoru(No1)です。だぁーい失敗! ごめんなさい。 おじの家でPCやってたら、そのまま書いてしまいました。 No5は、おじじゃあ、ありません。 ほんとに、ごめんなさい。

Narumaru17
質問者

お礼

何度もありがとうございます。 いえ、No5がおじさまではないのは分かっていますが、おじさまのIDなのかな?と思いまして、、、。 それにしても、親戚にすごい方持っていますね! どうりで、高校生なのにすごい英語力なもんだ! 、、、もしかして帰国子女ですか? それなら納得できる! というか、そうじゃなきゃ納得できん! アインシュタインもビックリじゃ! では、スーパー高校生、頑張ってください。 応援してます! ありがとうございました。

  • insoluble
  • ベストアンサー率34% (22/63)
回答No.7

三番です、折角の「十万億土」(オクド)と「十万億ボルト」の引っ掛け言葉だと気づいてくれなかったゾ、、、、(泣)(泣)、、なにっ、「ド」と「ト」とほんの僅かしか掛かってないって?、そんな枝葉末節些細なこたーどうでもよろしいっ、これを云いたいが為(と言うより、これだけだが)に三途の川やら十万億土、、、を前振りにして、DVD液晶テレビを無理矢理持ってくる心根のところをば分かってくれぬと、、、何時まで経っても落語は分からんじゃろうて、なにっ、今日は翻訳の話だってっですか?、なアーに、翻訳も落語もおんなじもんじゃてっ、所詮は、言葉遊びじゃ、言葉遊び、、、、

Narumaru17
質問者

お礼

いや、気づいています。 気づいていたんですが、面白すぎてコメントの仕様がなかったんです。 落語がお上手過ぎますが、やっぱり、読んで書く、読んで書く、を繰り返していると、そんなに上手になるもんなんですか? 落語は、聞くか、読むかで、書く練習をしてないせいか、全然面白い文章が書けません。 <なアーに、翻訳も落語もおんなじもんじゃてっ、所詮は、言葉遊びじゃ、言葉遊び、、、、> あ、そうか、遊べばよいんですよね!  遊びといえば、長らくサイレン系統の遊びがありませんね~! いや、こちらから出すべきか! 面白い遊び質問!!! ご回答ありがとうございます。またよろしくお願い致します。

  • Milancom
  • ベストアンサー率41% (117/285)
回答No.5

HELPkaoru(No1)です。すてきなお礼をありがとうございました。とてもうれしくなりました。おっしゃるとおり、おじはかなり変わってます。日本酒が大好物で、いっつも飲んでるんだけど、飲んでなくてもしゃべり方は飲んでるのと変わりません。草薙さんのことも、ありゃあいい経験になったなあ、などとわけのわからないことを言っております。 「いい仕事」してるのかどうかはちっともわかりませんが、田舎町なので、他の人ができない翻訳は全部来るんだそうです。そのわりには大してたくさんはもらえんなどといいながら、すごくうれしそうに仕事してます。どうも、おじをほめてくださってありがとうございました。 これから塾に行ってきます。

Narumaru17
質問者

お礼

ん? つまり、No1さんのおじさまが、回答者様なんでしょうか? 回答者様のHNは、知っていますよ!専門家なのに、何故か毎回専門家を名乗らずにいる、変わった方ですね! 英語力も専門家だから、私は足元にも及びません。 やたらと、言葉の定義にうるさくて、面白い質問を英語カテでたまにしていたのを見かけましたよ。 もちろん回答はできませんでしたけど。 No1さんのおじさま、つまり、回答者様のIDの方(?)は、すごい人ですよ! 私も常日頃から尊敬しています。 昔からすごい人でしたが、最近はさらに文章力に磨きがかかってきましたね! 本当に見ていてすごいです。 ここは、正体を明かすのが禁止されているので、正体を聞くことも、回答者様が翻訳した本がどれだか探すこともできないのですが、読んでみたいな~! と思います。 ご回答ありがとうございます。

  • ucok
  • ベストアンサー率37% (4288/11421)
回答No.4

とかく、翻訳において大事なのは「原文から離れること」だと言います。 つまり、「She=彼女は、kissed=キスした、him=彼に」という訳は誰にでもできるどころか、誰だって、つい、そう訳したくなるのが人情なんです。とりわけ翻訳作業は、ずっと英語なら英語の原文を読み続けながらやるので、そこでパッと頭を別の言語に切り替えるのは簡単なことではありません。そこからが翻訳者にとってのお仕事なわけで、時には席を立ち、時には猫を撫で、時には散歩をして、原文から離れて頭をリフレッシュさせたりします。 また、とりわけ、フィクションにおいては「ここは読者に感動させるところ」「ここはハラハラさせるところ」「ここでいったん締めるから、ちょっとそれらしくセリフをキメて」というようなことを意識する必要があります。 で、『翻訳者ってのは、こういう知識を基本的に持っている』などを教えてとのことですが、知識というよりは上記のような「ノウハウ」を基本的に持っていないと務まりませんね。そして、そのノウハウを実行に移すには確かに、小説などをたくさん読んで、気の利いた言い回しやキメの単語のようなものをストックしておいたりします。独自の単語帳を壁に貼っている人も珍しくないのではないでしょうか。書いてあるのは「持ち味」「さては」のような、よくある便利な言葉だけれどいざという時に思い浮かばないと面倒という単語から、「unveil=花ひらく」のような、辞書にはない夢見る訳語まで。 ちなみに、英語力は、かなり有名な人でも大したことはありません。欧米の文化についても、図書館やネットで調べがつくので、物凄く詳しいという人ばかりでもないです。それよりは、例えば今回のようなフィクションの場合は、原文の描写が醸し出す雰囲気を感受性豊かに想像し、それをどんな言葉に置き換えたら、日本なら日本の読者に通用するかを知っておくことが大事です。つまり、鋭い感受性を身につけ、日本の読者について詳しくなる必要はありますね。 例えば、文脈から判断しにくい場合は、「作者にどんなキスだったのか聞いた」ということも結構あり得ます。ただ、聞いたとしても、それを「彼女は彼をキスで黙らせた」と訳すか「彼女はいきなりキスをした」と訳すか「彼女は唇を押し付けた」と訳すかどうか、さらには「くちびる」にするか「唇」にするか、そういうのは翻訳者の力量次第なのですよね。

Narumaru17
質問者

お礼

お久しぶりです、、、覚えていますか、、、私の事? こちらは、一方的に尊敬しています。 ご回答ありがとうございます。 毎回寸鉄のようなご回答をする回答者様が、滅多に見かけない長文ご回答!!!  やっぱり、翻訳家ってもは、文章力ありますね!!! 読んでいて面白い、興味深い、ワクワクする文章でした。 <「ノウハウ」を基本的に持っていないと務まりませんね。> それにして、こんなノウハウどうやって身に着けるんでしょうか? 小説も一体どれだけ読みこなしているのやら!!? <独自の単語帳~、単語> 日本語の単語帳ですか!! 確かにキメ言葉は沢山ストックがあるんでしょうね! <「unveil=花ひらく」のような、辞書にはない夢見る訳語まで。> すごい修行法ですね、聞いている限りでは面白そう! 情熱が伝わってきました。 <ちなみに、英語力は、かなり有名な人でも大したことはありません。> ここが、今一ご謙遜のし過ぎでよく分かりません。 <欧米の文化についても、図書館やネットで調べがつくので、物凄く詳しいという人ばかりでもないです。> ええ!! そんな事まで調べられるんですか!?  調査力も、素人から見たら、超人ですよ。 <原文の描写が醸し出す雰囲気を感受性豊かに想像し、それをどんな言葉に置き換えたら、日本なら日本の読者に通用するかを知っておくことが大事です。つまり、鋭い感受性を身につけ、日本の読者について詳しくなる必要はありますね。> こんな事ができる人って一体、何者なんでしょうか? 素人には神技に感じます。 <例えば、文脈から判断しにくい場合は、「作者にどんなキスだったのか聞いた」ということも結構あり得ます。> やっぱり、聞く場合もあるんですね! 質問文にある日本語訳も、聞いたのかも? 文脈から「彼女は唇を押し付けた。」があまりにもピッタリくるものの、本当にそれで良いのか? 正直分かりませんでした。 <それを「彼女は彼をキスで黙らせた」と訳すか「彼女はいきなりキスをした」と訳すか「彼女は唇を押し付けた」と訳すかどうか、> 2つも他の訳の可能性がありましたか!!? 痺れました!  翻訳家ってずっと学者だと思っていたんですが、芸術家だったんですね! ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

  • insoluble
  • ベストアンサー率34% (22/63)
回答No.3

こんにちは、、、、、、、、、、、、、、、、、、、 あの"Frederick Forsyth"の文壇デビュー作、サスペンス小説の歴史に燦然と輝く不朽の名作「The Day of The Jackal」(1971)、邦題「ジャッカルの日」です。(備考:映画化されDVDもあります。) 翻訳者「篠原慎」先生の訳です。 このベルギー人は「パスポート、身分証明書」等の偽造屋、渡す相手は「ジャッカル」と呼ばれる殺し屋。 偽造屋は自分の命を守る為、ジャッカルのメイキャップ無しの素顔の写真をこっそり隠し撮りしておき、それをタネにもう千ポンド余分に呉れと要求するも、ジャッカルはそのネガの複製があるかも知れんじゃないか、それが世間に出回れば自分の身元がばれると疑いますが、ここはその偽造屋から取引終了後に強請られるその場面です。 使われている英語は平易も平易、全部中学や高校で習う単語だけ。 The Belgian looked relieved. ‘If that is all that worries you, your fears are groundless. Firstly, it would be in my interest not to entrust the documents to any partner, for fear that he might not produce them. I do not imagine you would part with a thousand pounds without receiving the documents. So there is no reason for me to part with them. I repeat, they are in a bank deposit box.’ そのベルギー人(の偽造屋)はホッとした表情(*)になった。 「そんなことを心配していたんですか。 だったらそれは取り越し苦労(**)ってもんだ。 だいたい(***)大事な物を仲間に預けるなんて馬鹿なことを(****)、このおれがやるはずあねえでしょう。 返してくれなかったら元も子もなくなる(****)んだから。 第一旦那は、品物と引き替えでなきゃ、千ポンドもの金を出しっこないや。 だから、おれも、てめーの手で握っとかなきゃ取引できねってことになる。 改めて云っときやす(*****)が、品物はちあゃんと銀行の貸金庫にはいってますよ。」 この狡猾極まりない偽造屋の口調の訳も成る程と流石ですが、(*)(**)(***)(****)(*****)の日本語訳は、私から逐一稚拙な説明を全く不要とする流石さすがの名訳の連続です。 成る丸氏も機会があれば本書をお読みになればと謹んでご推薦致します。  参考サイトは、、、、、、  参考サイトは、、、、、、ここ http://www.bekkoame.ne.jp/~r_oku/forsyth.htm 読み込み読み込み、登場人物の性格、物語の流れ、、、全てを包み込んでの名訳、それより前に、翻訳者の心の奥底に、日本の読者にこの小説の面白さを届けずには死ねるかとメラメラと燃える情熱があるんだなーとひしひしと感じております。 因みに、私は発売以来十数回余も読んだ「本書」ペーパーバック版と日本語文庫本、それからDVDも、棺に入れて貰う様遺言書を書こうと思っとります。 三途の川での船旅と十万億土の彼方で読む本としてはこれだなー、、、、あの世にDVDプレイヤーと液晶テレビ有るのかなー、これが今の不安、、、、案外電源設定が、、、、違ってたりして、何せ、あちらは十万億ボルトだったりするかも、君の瞳は100万ボルト、何じゃそれ、、、、お後がよろしい様で、、、チャンチャン。。。。

Narumaru17
質問者

お礼

お久しぶりです、、、、、、、前々から思っていたのですが、正体は何者なんでしょうか? 初めは落語家かな~とか講談師かな~?とか思っていましたが、正体は一体??? 本当は翻訳もしているんですか?まあ、教えてくれなくても、ミステリアスでいいです。 Frederick Forsythの著作は今まで、不幸にして知りませんでした。 早速あしたあたりにでも、図書館に探しに行きます。 それにしても、原文を日本語に変換して、、、、なんと、、、名訳ですね~!  <読み込み読み込み、登場人物の性格、物語の流れ、、、全てを包み込んでの名訳、それより前に、翻訳者の心の奥底に、日本の読者にこの小説の面白さを届けずには死ねるかとメラメラと燃える情熱があるんだなーとひしひしと感じております> 本当に感じているだけ何ですか? 今回は、もしかして本当は翻訳家だった? と思ってしまいました。 というか、翻訳家になってみたらどうですか? 面白い翻訳本が読めそう! <因みに、私は発売以来十数回余も読んだ「本書」ペーパーバック版と日本語文庫本、それからDVDも、> 相当読みこなしているんですね! 流石、流石あの英語力と文章力! <あの世にDVDプレイヤーと液晶テレビ有るのかなー、これが今の不安、、、、案外電源設定が、、、、違ってたりして、何せ、あちらは十万億ボルトだったりするかも、君の瞳は100万ボルト、何じゃそれ、、、、お後がよろしい様で、、、チャンチャン。。。。> 落語は、拙者も好きで読みますが、、、解決不能様の噺の方が面白いです! 今後とも、よろしくお願い申し上げます。 ご回答ありがとうございました。

  • rojo131
  • ベストアンサー率34% (82/236)
回答No.2

敢えて言うなら、”すごい”のは英語力というよりは『文脈力』なのかな、と思います。 ブツ切りの文を訳すわけではなく、流れとして理解していくんですよね。 また、状況やキャラクターの性格、時代考証的な部分などもすべてひっくるめて、うまく当て嵌まる日本語を探るのだと思います。 訳者は、そういう過程を経て、"She kissed him." をただ『キスをした』ではなく、『(強引に)唇を押し付けた』と訳したんですね。 状況によっては、"She kissed him." は『唇を寄せた』とか『さっと唇を掠め取った』とかとも訳せるわけです。 (今回は当て嵌まりませんが) また、たとえば時代小説なら、『接吻(くちづ)けた』というように雰囲気をあわせて訳すこともできます。 私には、日本語の語彙が豊富であることが、翻訳家に必要な能力(むしろ、絶対条件)であるように思えます。 逆に言えば、翻訳家でなくても、文脈力、国語力のある人なら翻訳は出来ると思います(言うまでもなく、英語力も必要) エッセイストでなくても、おもしろいブログを書けるのと同じ(…違うかな;) もちろん、それでご飯を食べていけるのはほんの一握りの人ですし、尊敬しています。 お世話にもなっていますしね。 ※大学で英国文学を専攻し課題として翻訳もしましたが、素人の域は出ていません。 あくまでも、ご参考程度に。

Narumaru17
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 <敢えて言うなら、”すごい”のは英語力というよりは『文脈力』なのかな、と思います。> 確かに! 言われてみれば、文脈から読める人は読めますね(私にはできません。) <また、状況やキャラクターの性格、時代考証的な部分などもすべてひっくるめて、うまく当て嵌まる日本語を探るのだと思います。> やはり、それだけの知識があるんですね! 歴史や、欧米文化も勉強するんでしょうね! <逆に言えば、翻訳家でなくても、文脈力、国語力のある人なら翻訳は出来ると思います(言うまでもなく、英語力も必要)> <エッセイストでなくても、おもしろいブログを書けるのと同じ(…違うかな;)> そうか~! そうなんでしょうね! それにしても、国語力って才能なんでしょうかね? <もちろん、それでご飯を食べていけるのはほんの一握りの人ですし、尊敬しています。> <お世話にもなっていますしね> 専門家なのか、一般人なのか? どちらなんですか? 私は文脈力がないので、さっぱり分かりません。 <※大学で英国文学を専攻し課題として翻訳もしましたが、素人の域は出ていません。> <あくまでも、ご参考程度に。> 文脈力がないので、どこまでが本当か分からないのですが(本当に素人の域なんですか?)、英文学専攻した方から見ても、やっぱり翻訳家の人達って相当特別にすごい人なんでしょうね! よく分かりました。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

  • HELPkaoru
  • ベストアンサー率21% (3/14)
回答No.1

英会話を勉強している高校生です。 おじが翻訳しています。地方都市なので、産業翻訳や、ときには法律文書などを訳していますが、趣味で文学も訳して読ませてくれます。そのおじから聞いた話です。 翻訳は、英語を直接日本語に置き換えているのではないのだそうです。もしそれならば、機械翻訳はもっと良い仕事ができるだろうといっていました。人間の翻訳者は、英語の文章を読んでイメージされる状況や心情を、一番ぴったり表現できそうな日本語表現を探して、練り上げていくのだそうです。機械は、今のところそういうイメージアップする力を持たないので、ちゃんとした翻訳ができないのだと教えてくれました。 勧められて、青山南の『ピーターとペーターの狭間で』を読んでみました。こういう話がけっこう出ています。おじは、そこそこ話もできますが、会話はできなくても翻訳はできるのだそうです。

Narumaru17
質問者

お礼

早速のご回答ありがとうございます。 おじさまからのお話のエピソードありがとうございます。 >一番ぴったり表現できそうな日本語表現を探して、練り上げていくのだそうです。 やっぱり、イメージ力ですか! 小説を翻訳する方は、小説家並みの想像力と文章力を備えているんでしょうね、 ただ、回答者さん、、、ちょっとだけ、そのおじさま誇張表現してませんか? >もしそれならば、機械翻訳はもっと良い仕事ができるだろうといっていました。 今のところ、そんなすごい翻訳機械は発明されていませんよ。 もちろん、ユーモアなんでしょうが。 >おじは、そこそこ話もできますが、会話はできなくても翻訳はできるのだそうです。 でも、それも、プロ同時通訳ほど喋れなくても、という意味なんでしょうけど(本当に喋れない専門家なんていませんよ)、、、なんだかちょっと大袈裟な表現が多くて面白いおじさまですね! 回答者様のおじさんはいい仕事してますよきっと。 ご多忙の中、ご回答ありがとうございます。

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