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商環(剰余環)の基本について。
剰余環の基本事項についてです。 よろしくお願いします。 環R、イデアルJとして剰余環R/Jとします。 さらにa,b∈R、j_1,j_2,j_3∈J、<a>=a+Jとします。 本題ですが、 「<ab>=ab+Jの任意の元(ab+j_1)が<a><b>=(a+J)(b+J)の元である」ことを証明したいのです。 つまり 「ab+j_1=・・・・・=(a+j_2)(a+j_3)∈(a+J)(b+J)」 の「=・・・・・=」の部分を埋めたいのです。 ヒントだけでもよいので、よろしくお願い致します。
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質問者が選んだベストアンサー
類の積<a><b>を <a><b>=<ab> と定義したのですが、これが類の代表元の選び方に依存しない (well-defined)ことは容易に示せますね。したがって、この定義は一 意的であり、矛盾点を含みませんから、それ以上何も証明を必要とし ません。 しかし、質問者さんは、この逆を質問しようとしているのではないか と思います。 すなわち、類<ab>に属する任意の元が類<a><b>に属するかどうかとい うことですね。質問者さんの心配する気持ちは分かります。でも、こ れは証明する必要がありません。これは<a><b>の定義から明らかです。 つまり、 ab+j∈(ab+J)=(a+J)(b+J) ですよね。
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- ojisan7
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No7の回答は撤回します。 類の積の定義、 <a><b>=<ab> は代表元の選び方に依存しませんし、矛盾点を含みませんから、 これ以上何も証明を必要としません。しかし、集合としてみたとき、(a+J)(b+J)>⊆(ab+J)は容易に示せますが、 (a+J)(b+J)>⊇(ab+J)を示すことは困難です。 一般的に(a+J)(b+J)>⊇(ab+J)は成り立ちません。たとえば、整数環Z のイデアルを8Zとしたとき、 a=2,b=4の場合はどうでしょうか、jを任意の整数としたとき、 2*4+8*j=(2+8*J_1)(4+8*j_2) となる整数j_1,j_2が存在するかどうかです。j=1の場合を考えてみれ ば明らかですよね。 ということで、集合として<a><a>>⊆<ab>ですが、<a><a>⊇<ab>は成り立ちません。しかし、類の積としての定義 <a><b>=<ab>は矛盾を含みませんので、商環R/Jに積が矛盾なく定義されたことになります。
- ojisan7
- ベストアンサー率47% (489/1029)
No3です。No3の繰り返しになるかもしれませんが・・・ >「<ab>=ab+Jの任意の元(ab+j_1)が<a><b>=(a+J)(b+J)の元である」ことを証明したいのです。 これは定義から明らかです。証明の必要はありません。 >「ab+j_1=・・・・・=(a+j_2)(a+j_3)∈(a+J)(b+J)」 の「=・・・・・=」の部分を埋めたいのです。 それはできません。また、「=・・・・・=」の部分を埋める必要はないと思います。 しかし、j_2とj_3が存在することは定義によって保証されています。
補足
再度のご回答どうもありがとうございます。 私の使っている本でも定義となっておりました。 私が気になっておりますのは剰余環は環ですから、 加法<a>+<b>=<a+b> 乗法<a><b>=<ab> が定義されているわけですが、 加法の『<a>+<b>=<a+b>』は (a+J)+(b+J)=(a+b)+J、としっかり証明されているにもかかわらず 乗法に関してはその証明がよく分からないという点です。 「乗法<a><b>=<ab>は定義なので証明は必要ない」とのことですが、 これは定義なので『<a><b>=<ab>』の証明はできないということでしょうか? (そうするとNo.2さんの <ab>=ab+J=ab+aJ+bJ+J=(a+J)(b+J)=<a><b> の式はやはり間違いなのでしょうか?) 乗法<a><b>=<ab>においても <a><b>⊆<ab>は証明できたのですが、(<a>∋a+j_1として元に直して証明しました。) <a><b>⊇<ab>が証明できません。 <a><b>⊇<ab>が証明できないのはそれは「定義だから」ということでしょうか?
- arrysthmia
- ベストアンサー率38% (442/1154)
訂正:済みません。 No.4 は、非常に間違ったことを書いたので、全面的に無視してください。
補足
わざわざご丁寧に訂正ありがとうございます。 引き続き回答受付中ですので、何か分かりましたらよろしくお願いします。
- koko_u_
- ベストアンサー率18% (459/2509)
勝手に推察するに、 質問者さんは <ab> = <a><b> であることを「わかった」上で、 では j1 ∈ J に対して ab + j1 = (a + j2)(b + j3) なる j2, j3 ∈ J が「求まるだろう」 と考えて質問してるんだと思うのさ。 しかし数学ではよくあることに、 「存在すること」と「その元が具体的に求まること」は同じではないのです。
補足
再びのご投稿どうもありがとうございます。 すみません、私が分からないのは ずばり『<ab> = <a><b>』の式の証明なのです。 (No.2さんの <ab>=ab+J=ab+aJ+bJ+J=(a+J)(b+J)=<a><b> の式が合っていればよいのですが、どうでしょうか?) 以下No.7さんの補足と重複になりますが、 剰余環は環ですから、 加法<a>+<b>=<a+b> 乗法<a><b>=<ab> が定義されているわけですが、 加法の『<a>+<b>=<a+b>』は (a+J)+(b+J)=(a+b)+J、としっかり証明されているにもかかわらず 乗法に関してはその証明がよく分からないという点です。 乗法<a><b>=<ab>においても <a><b>⊆<ab>は証明できたのですが、(<a>∋a+j_1として元に直して証明しました。) <a><b>⊇<ab>が証明できません。 『<a><b>⊇<ab>』の証明は元<a+b>∋a+j_1を利用しての証明は無理との ご指摘ですが、 他の方法を用いれば『<a><b>=<ab>』の証明はできるのでしょうか? それとも『<a><b>=<ab>』自体定義なので証明できないのでしょうか? よろしくお願い致します。
- arrysthmia
- ベストアンサー率38% (442/1154)
> の「=・・・・・=」の部分を埋めたいのです。 与えられた a, b, j_1 に対して ab + j_1 = (a + j_2)(b + j_3) となる j_2, j_3 を見つけたい という話なら、j_2 = j_1, j_3 = 0 で十分なはずです。 R は、可換環ですね?
- uzumakipan
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こんばんは。<ab>=<a><b>を示したいなら、Jがイデアルである事を利用して <ab>=ab+J=ab+aJ+bJ+J=(a+J)(b+J)=<a><b> という示し方でよいのでは?
お礼
ご回答どうもありがとうございます。 私もイデアルJを元j_1とせずにJのまま処理することも考えたのですが、 「ab+aJ+bJ+J=(a+J)(b+J)」の因数分解が気になっております。 これの成立は明らか、もしくは証明できるのでしょうか?
- koko_u_
- ベストアンサー率18% (459/2509)
>ヒントだけでもよいので その方針ではムリ。
お礼
いつもお世話になっております。 今回もどうもありがとうございます。 やはりこの方法だと無理なのですか・・・。 No.2さんのようにイデアルJを元に置き換えずにJのまま処理するのでしょうか・・・?
お礼
とても詳しい御回答どうもありがとうございます。 お陰様でだんだん分かってきた様な気がします。 『(a+J)、(b+J)に対して(ab+J)が一意的に決まる。 ゆえに(a+J)(b+J)=(ab+J)とすることできる。』 みたいな感じで理解しておくことにしました。 この度は何度も御回答どうもありがとうございました。