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環の直積のイデアルについて
A、Bが環である時、A×BのイデアルはI×J (ただし、IとJはそれぞれAとBのイデアル)という形で書けますか? もしそうなら証明も教えください。 よろしくお願いします。
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単位元がない環の場合、次が反例になりそうです: gを2以上の整数として、 A = B = gZ (gで割り切れる整数全体) K = <(g, g)> ((g, g)で生成されるイデアル) Kは、次のように書くこともできます: [1] K = {(a, b) | a≡b≡0 mod g, a≡b mod g^2 } もし、K = I×Jなら、 [2] I = { a | (a, 0)∈K } J = { b | (0, b)∈K } なので、[1]により、 I = (g^2)Z J = (g^2)Z (g^2で割り切れる整数全体) でなければなりません。すると、I×Jに(g, g)が含まれないことになり、矛盾です。 [1]と[2]は、それほど自明でないかもしれませんが、証明できると思います。
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- ramayana
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回答No.1
KがA×Bの左イデアルなら、 K = ( A×{0})K × ({0}×B)K になりませんか?
質問者
お礼
ありがとうございます。 ( A×{0})Kとか( A×{0})Kっていうのはそれぞれ第一成分、第二成分だけ見たものという意味ですよね。 言われてみればA、Bが乗法の単位元を持つ時は確かにそうなりますね。 ですが、そうでないときK⊂( A×{0})K × ({0}×B)Kが言えない気がするのですがどうでしょうか。
お礼
常に成り立つだろうと思っていたのですが、単位元が存在しない場合は反例が存在したのですね。 丁寧に書いてくださって大変よくわかりました。 ありがとうございました。