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助けてください
1.知覚:人間の視覚(ビジョン)の特徴を元にして 空間知覚が生じる理由を述べる。 2.感覚:短期・長期・感覚記憶のそれぞれの特徴と機能について述べる。 3.学習とは何か?を古典的条件付けの成立と消去の過程を説明しながら述べる。 以上3つの問題が解けません…。 どなたか心優しい方がいらっしゃいましたら お願いします.
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- aster
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1)視覚は、両眼視、水晶体の焦点調整、運動(見る方向の移動)による対象の多面的把握の三つの要因から「立体視覚」が成立し、これが奥行きのある「空間知覚」を構成します。 一つの目だけでも、焦点調整と見る方向を変えることで、空間知覚は成立するのです。空間知覚は、人間の全身の筋肉や局所的な筋肉が関わる「感覚運動系」によって成立するのですが、視覚だけでも、以上のような機構で、空間知覚(立体知覚)が生じます。(また、重力感覚や、運動感覚なども空間知覚の成立の前提ですが、これは広い意味で感覚運動系の機構です)。 2) 感覚記憶は、感覚したものが、数秒間記憶に保持されるもので、情報量としては、感覚のすべてが記憶に残ります。しかし、感覚は絶え間無くリフレッシュされており、この記憶は、数秒しか維持されません。直観像とか未開人の記憶などは、膨大な情報をそのまま長期間保持しますが、これは、また別の機構によるものです。 感覚記憶は情報量が膨大で感覚したままを記憶するが、すぐに消去されて次の感覚記憶へち移行します。 短期記憶は、数字の復唱などで試験して分かるように、記憶量は、単位的には十未満とか限られたもので、保持できる時間も20秒程度です。心のなかで反復して唱えているともっと長く持続しますが、注意が外れると消えてしまいます。 感覚記憶の一部、短期記憶の一部が、記憶過程で、何かの理由で、つまり、印象が強いとか、別のものと関連付けてなどで、長期記憶へと移行します。これらは、やはり「連合」の作用が大きく働いているはずです。 短期と長期の中間の記憶があるようなのですが、例えば、乱数などの列を記憶させて、一日後、二日後と、どれぐらい覚えているかを調べると、段段忘れて行きます。これは、長期記憶に一旦入ったが、連合が少ないので、想起できないのか、実際に消えるのか、わたしは少し記憶にありません。 長期記憶は、連合によって、短期記憶や感覚記憶が、もっと遥かに長期の記憶機構に移されることで、これは永久的な記憶とも考えられます。 長期記憶は、連合や学習と関係があり、感覚情報にしても知識情報にしても、「構造化」して記憶に貯蔵されます。これが感覚記憶や短期記憶との大きな違いです。 構造化によって、似たような記憶が想起でき、また知識が有機的なシステムとして記憶されます。言語の構造に似た構造を取る可能性もあります。「連想」が記憶想起に有効なのは、構造化され、連合され、分類され、系統的なシステムを記憶要素が構成しているためです。 短期記憶は一時的な行動のために必要で、長期記憶は、構造化されていることから分かるように、思考や推論のために必要で、経験の蓄積学習で、記憶が増大するにつれ、外界の認識がより正確なものへと構成されて行くのだとも言えるでしょう。 3)「古典的条件付け」とはパヴロフの犬が有名なように、刺激の連合が記憶されることで成立します。つまり、パヴロフの犬なら、ベルの音と、餌が出るということが同じに起こると、それを記憶して、二つの独立した事象を「連合」させるということです。 学習というのは、単なる記憶ではない訳で、知識などの有機的な構造連関を記憶そ理解することです。そのもっとの原始的な形は、このパヴロフの犬の「刺激の連合」にあると言えます。 経験学習は、例えば、火は近づくと暖かいが、それに直接降れると、火傷します。このことを、経験すると、「火に触れる」→「火傷した」という二つのことが連合して記憶され、「火はすごく熱い」という学習になります。 少し例が悪いですが、別の例で、おやつの時間は3時だと子供に教えると、時計で3時になると、おやつが出てくると、子供は、3時という時間と、おやつが出るというのを連合させて、ある時間にはあることが起こるという、因果の初歩を学習します。しかし、母親がだらしなく、3時におやつを出さなくなると、一旦できた連合が消去されます。 しばらくは、3時におやつを期待しても、出てこないとなると、一旦できた因果学習が消去されるのです。 学習において、正しい連合は残され維持され、間違った連合は消去されて行くことで、正しい連合、つまり、経験知識が残り、学習が進展して行くことになります。
お礼
すごいっ!!ありがとうございます。 これを参考にさせていただいて早速、図書館に行って 更に勉強してこようと思います。 本当にありがとうございました!!