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心理学の生得説と経験説についての質問
- 心理学を履修している初心者が、感覚・知覚や要求・行動などの心理学の分野を生得説と経験説に分類する課題について困っています。
- 教科書や他の心理学の書籍を参考に分類を試みましたが、特に「知能」については生得説と経験説が混乱してしまいました。
- 皆さんの意見をうかがいながら、心理学の分野を生得説と経験説に分類する自信を持ちたいと思っています。
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No.1です。 どういう教科書をお使いか、わかりませんが、発達の章に、人間の発達に影響する要因や、その考え方の変遷が説明されているかと思います。 歴史的には、 1)生得説vs.経験説(いずれか、という二者択一理論) 2)輻輳説<ふくそうせつ>(両者が加算的に作用するという理論) 3)相互作用説 という道筋をたどっています。 2)と3)の相違は、よく調べて、お考えにならないとわかりにくいかも知れません。 これらの知見を、まずは基本としてください。 感覚・知覚などでは、初期経験の効果(発達初期に、たとえば縦縞しか見られなかった猫は、横縞には反応しないなど)や、主体的要因の効果(ダルマシア犬の画がいったん見えるようになれば、その後はかならず見えるという例)なども作用しますが、感覚・知覚システムそのものは生得的な要因をベースに構築されます。 その証拠に、錯視現象は、量の多少には個人差がありますが、どの人にも共通して起こります。 学習では、条件づけの例のように、後天的な経験、訓練によって形成されていきます。 このような視点から、教科書を通読しなおされ、おまとめください。 心理学辞典、用語集なども参考になると思います。
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- vzb04330
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心理学の教員です。 レポート課題の意図するところが、今ひとつよく分かりません。 >最初の課題が「感覚・知覚」「学習」「記憶」「言語」「思考」「要求・行動」「感情・情緒」「性格」「知能」「発達」「社会」、これらは根本的に生得説、経験説なのかを分類せよ このようにだけ書かれているとすれば、厳密に考えると、分類は困難といわざるを得ません。 人間行動は、いずれも、遺伝的要因をベースにして、そこに環境要因すなわち、経験が影響して、注目する心理特性によってそのあり方は異なりますが、両者に相互作用が生じた結果、各機能や特性が発現すると考えるからです。 ただし、感覚・知覚などは、ごく早期に特殊な環境に置かれなければ、遺伝的プログラムにしたがって、機能するようになりますので、その意味では根本的には、生得的要因がきわめて優位に作用するということになります。 また、社会的な行動については、環境要因や経験の影響の方が、相対的にはかなり大きいと言えるでしょう。 もともと、「感覚・知覚」「学習」「記憶」「言語」「思考」「要求・行動」「感情・情緒」「性格」「知能」「発達」「社会」といった概念を同列に並べて良いのか、単純に生得的、経験的という分類をして良いのかという点で、私には、この課題には無理があるように思います。 ちなみに、課題の文章がもう少し詳しく書かれたものがあれば、追加をお願いします。
お礼
まさか心理学の先生からご回答いただけるとは思っていませんでした…光栄です!ありがとうございます。 実は、この「感覚・知覚」「学習」などの羅列は教科書の第2章~第12章までのタイトルなのです。 課題は丸々載せますと、『教科書の第2章~第12章を、大まかな意味で経験説、生得説のどちらかに分類し、両説の主張を具体例を挙げながら説明し、この両説に対する各自の見解を述べよ』というものです。 各自の見解をとあるので、最終的には相互作用の結果…というまとめ方をしたいと思っているのですが、この分類が本当に厄介で…。 レポートの書き方の例がでているのですが、『「経験説」・第○章、第○章… 「生得説」・第○章、第○章…』のような箇条書きにして分類しなくてはならないようです。 学習の進め方として、「経験説と生得説という大きな2つの考え方があり、今日では統合されつつあるが、根本的な考え方の違いを念頭に置いて教科書を読むことが望ましい」と書かれているのですが、一番古い考え方だと両説のどちらか、ということなのでしょうか…? なんだか丸投げで申し訳ありません…。
お礼
素早いご回答、ありがとうございます! すごくわかりやすかったです。教えていただいたことを念頭に置いて、もう一度教科書を熟読してみます。明日中には仕上げたいので、今夜は徹夜覚悟で頑張ります! 本当にありがとうございました!