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記憶について
心理学において記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶に区分されますが、それぞれ特徴を教えてください。 お願いします。
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こんにちは。 これは「記憶情報の保持時間」による分類です。 「感覚記憶」といますのは感覚器官の反応が残留するものです。保持時間は0.1~0.3秒と非常に短く、これを過ぎますと二度と再生できません。これに対しまして、「短期記憶」と「長期記憶」は大脳感覚野を通して知覚処理された情報です。我々が一般に記憶と呼んでいるのはこの二つであり、繰り返し再生して思い出すことができます。 保持時間で言いますと、 短期記憶は数分から数ヶ月の間に「消える記憶」、 長期記憶は数年から生涯に渡って「消えない記憶」ということになります。 短期記憶は感覚器官に発生した感覚記憶が大脳感覚野に入力されることによって作られます。ですから、少なくとも0.3秒の間に意識が向かなければ見たものでも憶えられないということです。この短期記憶はしばらく保持されますので、重要なこと、印象深いことは順に長期記憶に書き換えることができます。 新しく入力された感覚記憶を保持するのが短期記憶ならば、古い長期記憶を思い出して使える状態にするのも短期記憶です。これにより、脳は新しい情報と古い記憶を組み合わせて認知という作業を行います。このように、考えるために脳内で一時的に保持される短期記憶を別に「作業記憶(ワーキング・メモリー)」と言います。その結果、重要な情報は長期記憶に書き換えられますし、元々長期記憶にあったものは何時でも思い出すことができます。ですから、思考が終了したならば作業記憶としての短期記憶は消えてしまって構わないわけです。このため、我々の脳内には消える記憶と消えない記憶があると考えられています。
お礼
ありがとうございます。