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ウイルスの放出メカニズム
ウイルスが細胞から放出される時のメカニズムが知りたいのですが、詳しい参考書に出会えません。どなたか回答いただけないでしょうか? 特に知りたい点は、「ウイルス放出のきっかけ」です。ある本では細胞が死んで放出されるとありましたが、積極的に細胞が死ぬような何かを作るのでしょうか?もしそうならどのタイミングで作るのでしょうか? 御回答よろしくお願いいたします。
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医学系のウイルス学の本にはたいてい記述があるのですが・・・ 私がよく勉強に読むのは近代出版の「医学ウイルス学」です。その他の本にもいくらでもその手の記述は見られます。 ウイルスの細胞外放出の機序については、極端な話、ウイルスによって異なります。そもそも細胞が死ぬかどうかもウイルスによって異なりますし。 ごくざっくりと分類すれば、エンベロープを持たないウイルスの多くは最終的に細胞が融解する時に放出されます(従って"細胞が死ぬ時"という表現は間違いではないです)が、エンベロープを持つウイルスの多くは原形質膜を通過して"出芽"します。この場合は細胞に損傷を与えないウイルスもたくさんありますね。 殺細胞性のウイルスの場合は、細胞のタンパク質合成を抑止するようなタンパク質をコードしていたり、あるいは細胞のmRNA合成を阻止するような機序を持つウイルスもあるようですが、これもウイルスによって機序は異なりますので、解明されていない部分も多いです。 他にはウイルスがコードしている蛋白そのものが細胞に毒性を持つ場合もありますし、原形質膜を通過して出芽するウイルスの場合は、ウイルス蛋白が原形質膜に取り込まれると免疫細胞の標的となり、免疫系に攻撃されるために細胞が死ぬ場合もあります。 また、原形質膜にウイルス蛋白が取り込まれた時に膜の透過性などが変化するために細胞が死ぬ場合もあります。 というわけで、ウイルス毎に異なるので一概には言えない、が回答です。
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- tunertune
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インフルエンザウイルスの場合は PMID: 15567494 を読めばいいと思います。
お礼
ありがとうございます、参考にさせていただきます。
お礼
ケースバイケースということですね。ありがとうございました。 私ももう少し勉強してみたいと思います。