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インフルエンザウイルスにおけるノイラミニダーゼの活性について

インフルエンザの感染メカニズムを調べていて疑問に思ったのですが、ノイラミニダーゼが感染細胞からの遊離に必要であるということはわかりました。 ただ、この新しく出来たウイルス達が、次の細胞に感染するときにノイラミニダーゼがあると、感染できないのではないでしょうか? 活性を失うのか、分解されるのかなど、色々考えてみた上で調べてみたのですが結局分かりません。 まだ分かっていないのでしょうか? もし詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただけたらと思い投稿しました。 よろしくお願いいたします。

みんなの回答

回答No.1

その質問にお答えします。 学生時代にインフルエンザウイルスに関する研究をしていた者です。 新しくできたウイルスが次に新しい細胞に感染するときには、ヘマグルチニン(HA)を介して宿主細胞のレセプターに結合します。 結合したウイルスは細胞の中に侵入しなければなりませんが、インフルエンザウイルスの場合は、宿主細胞のエンドサイトーシスを利用して、やがては宿主細胞内に侵入します。 ここで、ウイルスがHAを介して宿主細胞に結合する際に、結合する位置によってはエンドサイトーシスが起こりにくいことが知られています。 ウイルスにとっては、エンドサイトーシスによって侵入したいのに、それが起こらないのは迷惑な話です。 いつまでもそこにくっついてエンドサイトーシスを待つよりもノイラミニダーゼで結合を切って、次の細胞にくっついたほうが得策なのです。 くっつく部位によっては、ノイラミニダーゼが働くよりもはやくエンドサイトーシスによって宿主細胞に取り込まれるのです。

hondakazu
質問者

お礼

なるほど、早さの問題なんですね? 活性自体は失うことはないんですか・・・ 素早い回答ありがとうございました。 また、返事が遅くなり申し訳ありませんでした。

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