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ベクトル成分
xyz空間に4点A(1,1,1),B(2,3,4),C(3,-2,0),D(5,1,3)がある。 点Dから三角形ABCを含むへお面に下ろした垂線の足Hの座標を求めよ。 という問いの解答で、 『Hはこの平面上にあるから、k,Lを実数として、 OH=OA+kAB+LAC・・・(1) (上に→が付く) =(1+k+2L,1+2K-3L,1+3K-L)・・・(2) 以下省略』 このところで、なぜ(1)から(2)のように成分で表すことができるのですか?
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A(1,1,1)とか、AB=(1,2,3)というのは、同じ(a,b,c)という形をしていますが、意味が違うのです。 A(1,1,1)の(1,1,1)というのは、三次元空間の直交座標系での、「点の位置」を示す「座標値」です。 AB=(1,2,3)の(1,2,3)というのは、「座標値」ではなく、ABという「一般ヴェクトル」の「成分」を表しているのです。 OA=(1,1,1)と書いたときは、座標値でもなく、一般ヴェクトルの成分でもなく、原点Oに始点を固定された、固定(束縛)ヴェクトルの終点の座標を示していて、これはまた、同時に、ヴェクトルOAの成分値でもあるのです。 座標値を表す三つの数字の組、(a,b,c)と、 一般ヴェクトルの成分を表す三つの数字の組、(a,b,c)と 束縛ヴェクトルを表す、原点0が始点の場合の終点の座標値、つまり、ヴェクトルの成分値、(a,b,c)という、 三種類の(a,b,c)の形をした表現があるのです。 A(1,1,1)というのは、Aという点の座標値を示しています。 原点O(0,0,0)から、このA点へと伸ばしたヴェクトルは、始点が原点に決まっているので、束縛(固定)ヴェクトルと呼び、OA=(1,1,1)というのは、束縛ヴェクトルの成分を表します。 OA=(1,1,1)というのは、実は、OA-OO=(1,1,1)-(0,0,0)ということで、これを計算すると、OA=(1,1,1)になるのです。 A(1,1,1)は、座標の値を示していたのですが、OA=(1,1,1)というのは、ヴェクトルOAの成分を示しているのです。同じ、(1,1,1)の形をしていますが,意味が違うのです。 >『Hはこの平面上にあるから、k,Lを実数として、 > OH=OA+kAB+LAC・・・(1) (上に→が付く) > =(1+k+2L,1+2K-3L,1+3K-L)・・・(2) 以下省略』 > >このところで、なぜ(1)から(2)のように成分で表すことができるのですか? OHとか、OA,AB,ACは、ヴェクトルなのです。 話が面倒なのですが、OHは、原点Oを始点とする束縛ヴェクトル、OAも、原点Oを始点とする束縛ヴェクトルです。 AB,ACというのは、束縛ヴェクトルではなく、一般ヴェクトルで、 ヴェクトルABは、点Aから点Bに伸ばしたヴェクトルのことで、こういうヴェクトルは、束縛ヴェクトルOAとOBを使って、AB=OB-OAと書くことができるのです。 ACも同じように、AC=OC-OAと書くことができるのです。 だから、OH=OA+k*AB+L*AC という式は、ヴェクトルの(成分の)式に、もうなっているのです。だから、成分の加算などで、計算できるのです。 ヴェクトルの成分としては、 OH=(x、y、z) ……これは、x、y、zが何かが問題で、まだ分かりません。これは、原点Oを始点とする束縛ヴェクトルです。 OA=(1,1,1) これは、OからAに伸ばした束縛ヴェクトルで、成分は(1,1,1)になります。 AB=OB-OA=(2,3,4)ー(1,1,1)=(1,2,3) ……B(2,3,4)から AC=OC-OA=(3,-2,0)ー(1,1,1)=(2,-3,-1) ……C(3,-2,0)から だから、ヴェクトルの成分で書くと: OH=OA+k*AB+L*AC=(1,1,1)+k*(1,2,3)+L*(2,-3,-1) となるのです。 これを計算すると、 OH=(1,1,1)+(k,2k,3k)+(2L,-3L,-L) =(1+k+2L,1+2k-3L,1+3k-L) となるのです。 もう一度、言いますと、 座標を表すA=(1,1,1) 束縛ヴェクトルOAを表すOA=(1,1,1) 一般ヴェクトルABを表すAB=(1,2,3) この三つは、同じ(h,i,j)のような形をしていますが、意味が違っているのです。そこが、よく分かっていないと、ヴェクトルの式が理解できません。 この三つの違いをよく考えてください。 (束縛ヴェクトルは、固定ヴェクトルとも言います。始点とか終点が、どこか決まっているヴェクトルです。一般ヴェクトルと呼んでいるのは、普通、ヴェクトルといっているもので、このヴェクトルが、始点をどこかに固定されると、固定ヴェクトルになるのです)。
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- rei00
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既に回答がありますが,念のために補足です。 > 点A (1,1,1),点 B (2,3,4),点 C (3,-2,0) ですから, AB=OB-OA =(2, 3, 4)-(1, 1, 1) =(2-1, 3-1, 4-1) =(1, 2, 3) AC=OC-OA =(3, -2, 0)-(1, 1, 1) =(3-1, -2-1, 0-1) =(2, -3, -1) です。
- ss_miyabi
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AB、ACベクトルはそれぞれAB=(1,2,3)、AC=(2,-3,-1) ですね。 OA+AB+AC=(1,1,1)+(1,2,3)+(2,-3,-1) ですね。 kAB=(k,2k,3k)、LAC=(2L,-3L,-L) です。 すると OH=OA+kAB+LAC=(1,1,1)+(k,2k,3k)+(2L,-3L,-L) =(1+k+2L,1+2k-3L,1+3k-L) どうでしょうか。