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臨済録と葉隠入門
臨済録と葉隠入門とでは,どのような点で,自己と死の理解に違いがあるのでしょうか。
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質問の設定のされ方が少し難しいので、回答しづらいのですが…。 『葉隠』そのものについていえば、実質的著者の山本常朝は、鍋島家菩提寺の湛然禅師に親しく参禅し、強く影響を受けていますので、禅宗の死生観をベースに、『葉隠』を顕したということができると思われます。 「武士道というは死ぬことと見つけたり」は、端的にその観念をあらわしたものということができるかと思います。 『葉隠入門』は『葉隠』を三島なりに解釈したものですので、『葉隠』そのものの思想とはあまり関連性がない、というのが研究者の一般的な見解です。 『臨済録』は、未見ですので何もいえませんが、『葉隠』そのものをまず味読なさって、鍋島武士の死生観とは何かを、ご自身で観じられたら、と思います。 現代語訳の全文が下記にあります。よろしければご参照ください。 ↓ http://nobunsha.jp/meicho.html ※ちなみに葉隠には、浄土宗を匂わせるようなフレーズもしばしば散見されますので、一概に「禅宗の影響」とも決めかねるのですが、とにかく面白い本であることは間違いないです。
- 参考URL:
- http://nobunsha.jp
お礼
ありがとうございました。 HPを参考にしながら勉強します!