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熊本大学の入試英文について

However,for today’s elementary school-age children,the teacher in charge of their class is not the only teacher they deal with.   (中略) This extra contact with teachers has reduced the relative importance of the traditional classroom schoolteacher. 『しかしながら、今日の小学校児童に対して、クラスを担当する先生は彼らが処理する先生だけではない。(中略) この余分な先生との接触は伝統的なクラスの先生の関わりの重要さを減らした。』 この訳で誤訳があれば訂正し、正しい訳を教えてください。 また、熟語・構文等の解説もよろしくお願いします。

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回答No.1

訳文は、前後の文脈で変わることがあるので、多少前後を載せていただけるか、どのような内容の文章なのか教えていただければ、助かります。以下で多用している[ ]は入れ換え可能であることを示しています。 ・relativeは「相対的な」ですね(これの意味はいちばん最後に書きます)。 ・「クラスを担当する先生は彼らが処理する先生だけではない」だと、いつも見ている担任の先生とは別に、2人目の見たこともない担任の先生がいることになってしまいます。「クラスを担当する先生は彼らが処理する唯一の先生ではない」ですね。 上の2点以外はまちがっていませんが、逐語訳でわかりづらいと思います。熊本大学がどの程度まで要求してくるのかはわかりませんが、この訳であれば、構文がわかっていないと思われることはないと思います。ただ、構文はわかっているが、文の内容はわかっていないと思われるかもしれません。処理する先生などの訳語が、日本語として不自然だと受けとられそうなので。 受験の範囲内ということを念頭に置いて、訳文を私なりに変えてみます。 > However, for today's elementary school-age children, ●しかし、現代の小学生[小学校に通う年齢の子どもにとって]にとって 「小学生」とやってしまっても、ageをうまく訳出して、「小学校に通う年齢の子ども」とやってもよいと思います。 > the teacher in charge of their class is not the only teacher they deal with. ●担任の教師がつきあいのある唯一の教師ではない[担任の教師だけがつきあいのある教師ではない]。 これは、おそらく塾の講師のことをいっていると思うのですが。 > This extra contact with teachers has reduced ●このように教師との接触が過剰になったせいで(……)が小さくなった。 この句の「教師」は、学校のクラス担任も、塾の講師も含んでいますね。無生物が主語のときは、主語を原因として訳すとわかりやすいです(無生物主語構文)。 > the relative importance of the traditional classroom schoolteacher. ●従来教室の担任をしてきた学校教師が相対的にどれほど重要であるか これら2つを併せて ●このように教師との接触が過剰になったせいで/従来の教室担任の学校教師が相対的にどれほど重要であるか/が小さくなってきている。(/で区切ってあるのは、日本語のつながりが悪いからです。) ⇒●このように過剰に教師と接触するようになったせいで、従来教室の担任をしてきた学校教師は、重要性が相対的に小さくなってきている[相対的には重要でなくなってきている]。 ここで訳を変えたポイントとしては、 (1) this extra contactを「このように過剰に接触するようになったせいで」と、reduced the relative importanceを「相対的には重要でなくなってきている」と、名詞を動詞のように訳す。このとき、名詞にかかる形容詞は、動詞にかかる副詞のように訳せます。日本語では、動詞中心の表現のほうが、なじみ深いです。 (2) 英語にはない「ゾウは鼻が長い」タイプの文に訳しこんでやる。 となります。英語を理解する際には日本語のちがいが問題になりますが、逆にそれを利用することで、訳文がわかりやすくなります。ただ、「ゾウは鼻が長い」で訳すのは、構文がわかっていないと取られる恐れがあるので、受験英語としては冒険しすぎかもしれません。もしそうなら、下の文が妥協点かもしれません。 ●教師とのこのような過剰な接触のせいで[このように過剰に教師と接触するようになったせいで]、従来のクラス担当の学校教師の相対的な重要性が小さくなってきた。 なお「相対的に」というのは、次のように考えればよいでしょう。塾がないときは担任の先生がすべてだったので「teachersの重要性=担任の教師の重要性」でした。現代になって、塾の講師が新たな役割を果たすようになりました。だから「teachersの重要性=担任の教師の重要性+塾の講師の重要性」となります。それで従来の担任の重要性は減りました。しかし、塾の講師がいるからといって、担任の教師がサボっているわけではありません。つまり、重要性をポイントで喩えれば「(昔)teachersの重要性(10点)=担任の教師の重要性(10点)」⇒「(今)teachersの重要性(20点)=担任の教師の重要性(10点)+塾の講師の重要性(10点)」ということです。要するに、担任の重要性はあくまで全体からすれば減ったというだけです。「全体に対する割合を見れば」というのが、相対的にということです。そこまでわからなくても、「相対的に」と訳してあればOKなので、relativeはあまり気にしなくてもよいと思います。 熟語、構文については、第1文のin charge of、deal with、第2文の無生物主語構文くらいでしょうか。

kamenoko01
質問者

お礼

詳しい解説どうもありがとうございました。 とてもわかりやすかったです。

その他の回答 (4)

回答No.5

No.3及び 4.のものです。relative の意味合いについての記述が適切ではなかったので、訂正します。 「クラス担任が唯一の教師というのに比べ」というのは間違ってました。「クラス担任がもつ重要性」という感じです。「クラス担任の重要性」でなく「クラス担任の”持つ”重要性」といった感じでしょう。よって、relative を入れている。relative の意味合いは、この文では related or connected でしょう。 よく英文を読まないといけないですね(汗)。

回答No.4

No.3 です。 「伝統的な」の部分の訳出を忘れてました。付け加えておいてください。

回答No.3

for today's elementary school-age children は、「今日の小学生にとって」です。 「彼らが処理する先生」では意味が通じません。「日本語としておかしい」時は → 誤訳のことが多いです。 deal with はいろんな意味がありますが、ここでは「付き合う、交わる、相手にする」といった感じです。 「中略」のところは、学科専任教師(音楽とか算数とか)や、ないしは、塾の教師などについての言及があるのでしょう。 「この余分な先生との接触」という日本語も少しへんですね。relative は importance にかかっています。「相対的な重要性」ですね。relative の意味合いは、クラス担任がけが「唯一の教師」というのに「比べ」て、といった感じです。 よって、直訳的に訳すと、 「しかし、今日の小学生にとっては、クラス担任教師が彼らが相手にする唯一の教師ではない。(中略)。 教師達とのこの増えた接触はクラス担任教師の相対的な重要性を減らしてしまっている。」 わかりやすくすると、 「が、今の小学生にとっては、クラス担任だけが彼らにとっての先生ではない。(中略)。クラス担任以外に、このような教師らと接触するので、彼らにとって、クラス担任教師の重要性は相対的に小さくなっている。」

回答No.2

No. 1です。No. 1で私が回答した、 > ●教師とのこのような過剰な接触のせいで[このように過剰に教師と接触するようになったせいで]、従来のクラス担当の学校教師の相対的な重要性が小さくなってきた。 の後半が「……の……の……の」とくどいので、改訳してみます。 ●〔前半同じ〕、従来のクラス担当の学校教師のもつ相対的な重要性が小さくなってきた。 結局「の」が3回出てきますが、3番目の「の」の役割が変わって若干読みやすくなっていると思います。3番目の「の」は「が」でもよいのですけど、ご存知でしょうが、いちおう日本語文法としては「が」は文全体の主語にかぎられるので。

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