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おすすめの中国古典はありますか?
20歳の社会人です。 最近中国古典に関心を持つようになりました。 そこで皆さんお勧めの中国古典を教えてください。 どんな内容かかんたんに教えていただけると助かります。 また、具体的な出版物がありましたら著作名も教えていただけると幸いです
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歴史を専門に勉強した40歳のおばさんです(専門は日本史ですが)。 現代は歴史の積み重ねの上に成り立っている訳ですから、diversityさんのような若い方が「歴史」や「過去」を大切にしてくださるのはうれしいです。 さらに、それがdiversityさんの「将来」のお役に立てばなおのこと。 中国古典というと、基本はやはり四書五経ですよね。 基本から入られるのがいいのかもしれませんが、「最近中国古典に関心を持つようになりました」とのことですので、手っ取り早く(?)、軽いものからの方が、さらに関心を深めていただけるかな?と思い、「中国古典」を広い意味で解釈させていただいて(日本でも江戸文学は古典に分類されますよね~?)、回答を差し上げたいと思います。 ただ、私は訳本しか読んだことがありませんので、原文で読まれるのでしたらご希望に添えないかもしれませんが、一応私が読んだ中で面白かったものを挙げさせていただきます。 ひとつは、中国の歴史を広く知る上で役立った『十八史略』です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%8F%B2%E7%95%A5 取り掛かりに利用されるのならば http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/462566313X/250-4300342-0178600 こちらはいかがでしょう。 日本では、陳舜臣の『小説十八史略』が講談社文庫から刊行されていますが、あくまでも小説なので…。 次に、中国古典に入れてもいいのかどうか分かりませんが…。 チョ人穫の『隋唐演義』はいかがでしょう(チョは「ころもへん」に「者」の旧字体(日の上に点のあるもの))。 紹介サイトをみつけましたのでURLを貼っておきます。 http://www.sun-inet.or.jp/~satoshin/koten/zuitou/chara.htm 日本では、安能務・訳のものが1999年に講談社文庫から全三巻で刊行されているのですが、現在は絶版となっているんですよね…。 http://my.internetacademy.jp/~a00070014/anou/zuito.htm 田中芳樹・訳のものも2004年に徳間書店および文庫から全五巻で刊行されていますが、こちらは好みが分かれるところです。 http://www.wrightstaff.co.jp/sakka/tanaka-list/suitang/suitang.html 中国古典関係ですと、こちらにいくつか紹介されていますので、ご参考までに。 http://homepage3.nifty.com/syosei/jurin/database/database2.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%8B%E5%94%90%E6%BC%94%E7%BE%A9
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- o_tooru
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20歳というお若いのに、随分お勉強なさっていますね。 私もビジネス系のものは、あまり読んだことがありません。 そこまでお勉強なさっているのでしたら、是非書き下し文でも良いですから、原典を読破なさってはいかがでしょう? 当然「論語」などは、とりあえずそれほど長くないので、取っつきやすいです(ただ、単文なのでかえって読みにくいかもしれませんが) 「孟子」もある程度ボリュームがありますが、読みやすいかもしれません。孔子が「仁」を唱えたのに対して、孟子は「仁義」を唱えました。 後、荀子から韓非子につながっていく法家の流れも比較的読みやすいかもしれません。 前の回答でも、申し上げましたが「史記」の列伝はおもしろいですよ。項羽と劉邦なども原典で読むとひときわです。 回答になっていませんが、是非頑張ってください。
- o_tooru
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こんばんは、楽しみですね。 さてご質問の件ですが、中国文学といいますと、非常に範囲が広いです。思想から文学まで。儒教などの思想、中国では異端とされる文学。4000年の歴史がありますので。 読んでみておもしろいと思ったのはどんな作品ですか?そんなヒントをいただけると答えがつけいやすいです。 そうですね、個人的に好きなのは、他の方もあげていらっしゃいますが「聊斎志異」しかも柴田天馬訳が良いです。これはおもしろいです。お化け話の中に、「情」があります。短編のアンソロジーなので読みやすいです。清の時代の作品です、現代でも「紅楼夢」などと一緒に、中国で非常に読まれている作品です。(紅楼夢も良いですよ・・・) あと、私は三国志より、「史記」が好きですね、文章が硬くて気持ちが良いです。 思想では、孔子より孟子かな、荀子も好きです。取り澄ました孔子より、熱いのが好きです。 はまりこむと、書き下し文ではおもしろくないんですよね。返り点を、割り注を参考にしながら読むのが、オゾオゾして・・楽しいのですが。
お礼
おはようございます。 最近では、呻吟語、菜根譚、貞観政要など好んで読んでいます。 特にビジネスに応用が利くもの、人間としての徳を磨けるものを中心としています。 私個人としましては守屋洋さんの著物(韓非子、荘子など特定のものから中国知将・名宰相列伝など)が読みやすく重宝しています。 他に中国文学では異端とされた縦横学も好きです。 有名なものはある程度抑えてはいるのですが、マイナーなもの(世間一般にはそれほど知られてはいないけど優れた文学のもの)についてイロイロ模索中ですので良い作品がありましたら教えていただければ幸いです。
- 2199
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白川静「孔子伝」中公文庫はいかがでしょうか。白川博士の著作は優れた中国古典の解説を多く含みます。
- 安房 与太郎(@bilda)
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わたしは、少年時代に《新唐詩選/岩波新書》を拾い読みしましたが、 中年になって古代暦を学ぶために《春秋左氏伝(上中下)岩波文庫》を 精読し、孔子《論語》や和辻哲郎《孔子を語る》などを併読しました。 中年を過ぎて、司馬遷《史記(全巻)岩波文庫》を通読し、どうして 少年時代から手許に置かなかったのか、残念でなりませんでした。 最古の史書として、とくに年表形式の開発に感動したのです。 いきなり読みはじめると、とっつきが悪いので、ハンドブックとして、 貝塚 茂樹《史記 ~ 中国古代の人びと ~ 19630525-19951210 中公新書》 が分りやすく、共感にあふれています。 老年になり《三国志演義(全8巻)岩波文庫》に取りかかったところ、 あまりに大袈裟な表現に戸惑いました。《史記》や《左伝》のような、 きびしい歴史観が認められないまま、いま書棚に眠っています。
- wainilongyue
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三国演義 はどうですか? 私大好きの古典小説です、中国語できますか? できるなら中国語の原本を細かく読めばもっとショックがある感じですよ
- nofutureforyou
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中国思想となると孔子がメインになるんでしょうが、一時期はそのライバルであった墨子も押さえておきたいですね。思想は孔子の逆というか裏というか。
- d-drop
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こんばんは。 やはり『論語』は面白いですよ。孔子の語録。 中公文庫のものがおすすめです。 あと『史記』の「列伝」。 伝記集。いろんなタイプの人間の見本市。司馬遷の生彩ある筆致がいい。 岩波文庫『史記列伝』がいちばん手に入りやすいかな。 ちょっと新しいけど『聊斎志異』清代(だいたい日本の江戸、明治時代)の短編怪談集。中国のお化けは隠微じゃない。最初は違和感あるかもしれないけど、なれればこれもいいかなと思います。角川文庫など。 ご参考になれば。
お礼
史記の列伝はかねてから読んでみたいと思っておりました。 史記は出版されているものだけでもたくさんあり大変困っていました。 d-dropさんのご紹介された岩波文庫「史記列伝」は探してみたところ一番手に入れやすいようです。 早速購入してみます。
- sirowan777
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漢詩はいかがでしょう。 短いのですぐ読めますし、知っている詩もあるはずです。 私は手元に「明解漢詩」明治書院を置いています。
お礼
回答ありがとうございます。 漢詩は名前は知っていましたがまだ持ってはいません。 「明解漢詩」明治書院を参考にさせていただき買って読んでみようと思います。
お礼
たくさんの参考ページをご紹介いただきありがとうございます。 四書五経はまだ持ってはいませんが読んでみたいと常々思っていました。 中国古典に興味を持ち始めてからというものネットやオークション、フリマでこれはというものをたくさん買っていたので今家に本があふれかえっておりどれから読もうか迷っている状態です。 やはりさわりだけ読んでも中国古典ほど優れた書物はないのではと思うほど感動や衝撃を受けます。 話題のビジネス書に飛びついていた自分が情けなく感じるほどです。