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与謝野晶子の歌の意味
鬼が住む東の国へ春いなん除目にもれし常陸介と この歌の意味を教えてください
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noname#34732
回答No.2
光源氏をひそかに思い続けながら、さえない下級官吏の夫に付き従って常陸の国に下っていく源氏物語の女主人公「空蝉」になぞらえて、晶子の女性心理をうたったものと思います。 与謝野晶子の夫、鉄幹は相当なプレイボーイだったらしく、文芸誌「明星」同人の女性歌人とも関係があり、鉄幹の3番目の妻である晶子自身さまざまな心の葛藤があったようです。 そんなこともふまえて、あくまで私の解釈ですが、 春になったら(源氏物語の空蝉のように)東の国に行ってみよう、旅の道連れは(愛する人ではなく)あの挫折した常陸介だ、というような意味でしょうか。 また、晶子の心の中の鬼が「鬼の住む」という東国へと彼女を惹きつけるのでしょうかね。 自分の他に愛人がいる夫への当てつけや、わざわざ鬼の住むようなところへ身を置いてみようという自虐も入った歌のような気がします。
- tyuuta
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回答No.1
鬼が栖むひがしの国へ春いなむ除目に洩れし常陸介と 除目:平安時代以降、大臣以外の諸官職を任命する朝廷の儀式。 常陸介:出世というにはあまりにほど遠い官職です。地方官ということ。 中央の主要な官職にも就けず鬼が住むといわれるくらい危険な地域に地方官として春に一緒にいってしまった。 と言う意味だとおもいます。 与謝野晶子は源氏物語の現代語訳なんかもしていたので、 関屋(せきや)の伊予介(いよのすけ)と帚木(ははきぎ)のことをうたったのかもしれませんね。
お礼
大変参考になり感謝いたします 遅くなりましたがありがとうございます