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ディラックのデルタ関数δ(t)
ディラックのデルタ関数δ(t)をラプラス変換すると、1になるのはなぜですか?δ(t)はt≠0で0で、-0から+0までの積分が1になるような関数(超関数)であるという説明がありますが、教科書が説明を省略しているのでよくわかりません。ご回答よろしくお願いします。
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ディラックのδ関数というのは,「超関数」といいまして,定義からして難しいのです. 超関数というのは,「初等関数で定義できない」 という意味で,簡単に言うと,有限の足し算やわり算やかけ算で定義できないと言うことです. δ関数の定義は, t=0 f(t)=∞ t≠0 f(t)=0 ∫f(t) dt = 1 [-∞~∞] 0の周りの範囲で積分すると,1 になるというのが定義です. ものすごく尖った関数と言うことです. δ関数をフーリエ変換したりすることもできますが, 結局は定義に従っているだけです. ラプラス変換は, F(s) = ∫f(t)e^(-st)dt なので, F(s) = 1 となるのです.e-(-s・0)=1だから. このほかにも,世の中には, 「いたるところで微分不可能な関数」とか, 何回微分しても,自分自身になる関数e^x とか 面白いものがたくさんあります.
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- Rossana
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L{f(t)}=∫[0+ → ∞]f(t)e^(-st)dt これが,ラプラス変換ですが,この式に従って素直にデルタ関数のラプラス変換を求めると L{δ(t)}=∫[0+ → ∞]δ(t)e^(-st)dt=0となります.また,次のような定義も広く用いられています. ∫[0- → ∞]f(t)e^(-st)dt=∫[0- → 0+]f(t)dt+L{f(t)} このL-変換を使えば, L_{δ(t)}=∫[0- → 0+]δ(t)dt+L{δ(t)}=1+0=1 となります.デルタ関数のような-0から考慮されている関数はL-変換を用いるべきです.ですから,デルタ関数のラプラス変換は特に,L-変換の意味であると考えて下さい. L-変換は通常の関数にも適用できるので,すべてL-変換の意味で考えるのがよいと思います.
- guuman
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片側ラプラス変換だと微妙なのです 定義により0,1/2,1のどれもとります 両側ラプラス変換だと1になります ∫[全]dt・δ(t)・exp(-s・t)=1 片側だとδが∞になる点が0と一致しているので困るのです δ関数をガウシアンの極限で定義すれば1/2です 1にするためには原点近くで鋸の歯1つを滑らかにしたような関数の極限で定義すればよいのです
お礼
guumanさん ご回答ありがとうございました。
お礼
FM-8さん ご回答ありがとうございました。