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ヴィトゲンシュタイン・論理哲学論考
ヴィトゲンシュタインが『論理哲学論考』で「語りえぬものについては沈黙せよ」と語ったことは有名(だと思う)のですが、ヴィトゲンシュタインはなぜ「語りえぬもの」について沈黙せよ、と言ったのでしょうか。その理由をご存知の方、おいででしたらどうぞご教示下さい。m(_ _)m
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諸説あります。 これを、語り得ぬことは語る価値がないからだ、世の中は論理が全てであり他はナンセンスなまやかしだ、というように解釈した人たちは、後にアメリカ分析哲学を作っていきます。 ただ私は、ウィトゲンシュタインは語り得ぬこと(つまり、美とか信仰とか)の価値を認め、尊重していたからこそ、そのようなものを無理やり論理に当てはめて語ることによって傷つけてはいけない、と考えていたのだろうと思っています。 語れないことを無理やり語ると、当然、事実とズレてしまいますよね。このズレによってかけがえのない美や信仰を歪めてしまうことから守るためにこそ、沈黙が必要だったのではないでしょうか。
お礼
ご回答ありがとうございました。 ウィトゲンシュタインの倫理感がそう言わせたのでしょうか・・・。 もう少し勉強してみようと思います。