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森鴎外「沙羅の木」の「ありとしも」の意味を教えて!
森鴎外の詩、沙羅の木を読みました。 はたりと落ちてきた白い花、 高いところに咲いていたために青葉で隠れて見えなかったという 内容の素敵な詩だったのですが、その中のある表現の意味が わからなかったので知っている方教えてください! 「ありとしも」 接続詞のよう見えるこの言葉ですが、いくら検索しても 解説を見つけられませんでした。調べると色々な助詞を 合わせた構造で、「あるというわけでも」等という意味 なのかなとも思ったのですが、すると文章の意味が 通らないように思えます。 知識のある方、ご教授お願いします!!!
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「ありとしも」の「し」は「強意の副助詞」なので、「ありとも」を強調したものです。 と‐しも ( 格助詞「と」に副助詞「し」、係助詞「も」の付いたもの。下に打消の表現を伴うことが多い ) …とも。…ということも。…というわけでも。 https://kotobank.jp/word/%E3%81%A8%E3%81%97%E3%82%82-341877 とも 1 未成立の事実を条件とし、それに制約されずにある事柄が実現する意を表す。…としても。…ても。「どんなにつらく—くじけるな」「嫌なら行かず—よい」 2 確定した事柄を条件とし、それに制約されずにある事柄が実現する意を表す。たとえ、そうであっても。…のだが、それにしても。…たとしても。 近世以降になると、文章語に用いられ、口語では、もっぱら「ても」が使われるようになる。 https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E3%81%A8%E3%82%82/ 私見ですが、お聞きの詩の意味は以下のようになると思います。、 「褐色(かちいろ)の根府川石(ねぶかはいし)に白き花はたと落ちたり、ありとしも靑葉がくれに見えざりしさらの木の花。」 「濃い紺色の根府川石に白い花がパタッと落ちている、あるとしても青葉に隠れて見えなかった、沙羅の木の花」というような意味になると思います。 褐色(かちいろ) 「中世や近世の日本では右図のような濃い紺色を意味することも多かった。」 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%9D%E8%89%B2 根府川石 https://www.hirahaku.jp/web_yomimono/geomado/sekiz16.html
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- 濡れ猫のミコ(@nurenekonomiko)
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a) あったとしても、というような意味では?
お礼
丁寧な解説ありがとうございます! そのサイトはまさに私も見たのですが、そのようにぴったりな解釈ができずモヤモヤしていたのですごくスッキリしました! 個人的には、別回答のように、あったとしてもと、過去形にした方が時制のズレを感じず自然なのかなと思いました!厳密な文法にはそぐわないかもですが… ありがとうございました!!