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木を見て森を見ずの英訳で
ほかの方の御質問に「木を見て森を見ず」というのがあったので、「木を見て森を見ず」って英語で何というのだろうと思って検索してみたら、 We cannot see the wood for the trees. とありました。辞書で「wood」を検索してみると、「まき、ウッド、酒だる、森、木、木材」とあり、例文に 木を見て森を見ず Some people cannot see the wood for the trees. とありました。これで思い出したのですが、村上春樹氏の小説「ノルウェイの森」は、原題が「Norwegian Wood」で、同名のビートルズの曲からつけられたというのは有名ですが、これも「Wood」を「森」と訳したのは誤訳ではないかという論争がありました。そのときに、「woodを<森>の意味で使う場合は<woods>と複数形をとり、単数の<wood>は木や薪を意味する」ということだったと記憶しているのですが、 「wood」は普通に「森」という意味で使われるのでしょうか?
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アメリカに35年ほど住んでいる者です. woodは材木(lumberのほうがよく使われます)、薪(ストーブとか暖炉に入れるものはすべてwood)とかです. Woodsというと、こちらでは、森の小さな物、つまり林ですね. 複数になります. 辞書にも一応森となっていますが、森林と言う感じじゃないんですね. これは、はっきり言って、個人の感じであって、森の深さが1Km以下は林(Woods),以上は森(forest)と言う基準はありません. 日本語でも言いませんよね. ただ、木がこんもりとしていて、こちらから見ると、向こう側の外の家が見えるくらいだったら絶対にForestとは言いません. これは完全にWoods。 入って迷う可能性のあるものはForest. だから、小さい子供がWoodsに入っていっても、かれらにとってはForestなんですね. だから、深夜のForestは怖い!となるんです. つまり、Forestには非常に少ないですが一種の恐怖感があり、Woodsには全く無いと言うニュアンスもあります. だから、映画の中で、子供が"I hate Forest"といったばあい、理由がわかりますよね. 同じ事で、少し大きくなった子供たちはWoodsで遊びます. だから、平気で"Hey, let's go to the woods and play!"となるんですね. さらに、高校生くらいになって、"Let's go to the forest and play!"となると、ちょっと悪遊び、秘密の場所とか、大人に分からないように、とかいう興味心が入ってくるのですね. 今度映画を見るとき、この点を気を付けて見たら、背景が分かると思います. また、辞書には「木」となっているようですが、これまた、生きている木を見て、「この木の名前はなんていうの?」のときなど、絶対にWoodとは言いません. Treeです。その代わり、薪を見て「この薪はオークなの松なの?」というときは"Is this wood Oak or Pine?". Treeじゃありません. つまりTreeは生きているもの、Woodは死んでいる物. その代わり生きている木が複数になった場合(林と言う意味で)はWoods. ちょっと面白い発想です. もちろん、道順の目印として、「数本、木が植えてあるから、そこを右に」なんていうときは、”You will see a bunch of trees, you thurn rright......" となります. 「木が積まれているとこがあるから右へ」はもう分かりますね. と言う事です. 又あなたの例文ではWoodsになっていますがFroestも使います.
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- Horus
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この質問に対しては過去にMONKEYMONKEYさんの「ビートルズ」質問があり、私も回答しましたが、まだ締め切られてないと思います。私は「森」の解釈です。文脈から言って当然と思えるのですが? どうぞ御批評下さい。(せっかく回答したのに、誰も見てくれない。 (^^; )
お礼
同じような疑問を持つ人はたくさんおられるんですね。参考質問を御紹介いただき、ありがとうございました。 >せっかく回答したのに、誰も見てくれない しっかり読ませていただきましたよ。(^^; ビートルズの「Norwegian Wood」では、物語りの最初に「僕」と彼女がいて、僕は彼女の部屋にいます。そこで彼女が僕に部屋を見せて、こう言います。 「どう?Norwegian woodよ」 この曲は娼婦を歌ったものと言われています。Johnが彼女のアパートについていき、狭いアパートには椅子さえもない、粗末な一室です。けれど彼女はそこに1つだけ高級家具を買って、それを心の支えにしています。ノルウェーの材木は北欧家具の材料として有名です。そこで彼女はNorwegian Woodをちょっとだけ自慢する。 「どう?なかなかいいでしょ?Norwegian woodよ」 と、まあそんな情景もいいなと思っていました。Norwegian woodを「暗く、殺風景な」ものの比喩として使われたのだとしたら、 「どう?何もなくて殺風景な部屋でしょ?」 という解釈も成り立ちますし、その場合は「森」でもおかしくないと思います。 数年前に出版されたPaulの回想録では、ノルウェーの森は安い材木のことで、Johnはたぶん、Paulの元彼女のお兄さんのピーター・アッシャーの部屋の内装をヒントにしたんじゃないかと書かれています。最後の方で、ノルウェーの材木に火をつける箇所はPaulが考えたと書かれています。 ビートルズは私も大好きですし、ビートルズの話になると熱くなる人が私の回りにもたくさんおられます。歌詞については、いろんな解釈があっていいと思いますし、また、私はそういう熱い思いを聞くのも大好きです。 ちなみに、ヨハン・シュトラウスの「ウィーンの森の物語」は Tales From The Vienna Wood(Geschichten aus dem Wiener Wald)で、こちらは正真正銘「森」です。 回答をありがとうございました。
辞書でwoodを見ると「通例複数で森」と書いてあると思います。通例とは現代では森の意味では複数形を使うが、例外もあると解釈すべきでしょう。固有名詞、格言、成句などでは古語の形を残して単数で森を表したり、定冠詞をつけて樽(ビールやウイスキーを保管する)も表します。歌詞は作者がある思いを込めて作るものなのでNorwegian Woodで何を言い表したかったのか、本人しか分からないでしょう。いろいろ解釈はあるようですが・・
お礼
言葉ですから、確かにこうでなくてはいけないというものではないのでしょうね。 明解な回答をありがとうございました。
お礼
アメリカに長く住んでおられると、言葉の使い方の微妙な感覚なども体で理解できるのでしょうね。私は英語は学校で習っただけなので、森と言えばforestしか思い浮かびませんし、woodに関してはThe desk is made of wood.という(be made from)との違いで使われる例題くらいしか思いつきません。wood が「森」ですと言われると、「ふーん、そうなんだ」と思ってしまいますが、Ganbatteruyoさんにforestとwoodとtreeの微妙な違いを説明していただき、とてもよく理解できました。 Ganbatteruyoさんの素敵なHN(ハンドルネームという呼び方も、いろいろ話題になりましたが)は、どなたかへのメッセージなんでしょうね。回答を大変ありがとうございました。