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日本の十進法
ニュースで、藤原京から出土したものの中に、九九の早見表があったそうで、驚きました。つまり、その時点では、既に十進法を使っていた事になりますが、これは、やはり、中国から十や百などの漢字の伝来と関係があるのでしょうか?
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日本語の数の数え方には、「ひとつ、ふたつ、みっつ、…とお、とおあまりひとつ、…」という古来のやまとことばと、「いち、に、さん、…じゅう、じゅういち、…」の中国語起源の言葉の2種類があり、古代から現代まで両方使われています。 後者が中国の数の数え方(漢字の数詞)の影響を受けていることはその発音からもわかりますが、こちらだけでなくやまとことばも十進法です。英語には、12までは独自の単語があるのに13からは「○○teen」という独自ではない単語になることなど十二進法の名残りがありますが、やまとことばにはそのような痕跡がなく、11を表す場合は独自の単語ではなく「とおあまりひとつ」と言っています。 これがどこまで遡れるか、文献史料がない時代については出土する遺物の重量や遺跡の寸法などから推定せざるを得ません。福岡県の弥生時代中期の遺跡から出土した石でできた「はかりのおもり」(権・けん)の重量の測定から、弥生時代にはすでに十進法が使われていたのではないかと2021年に春日市教育委員会が発表しています。 確定的な年代はまだわかりませんが、日本で十進法が使われ始めたのが相当古いことは確かなようで、漢字の伝来だけでなく「権」のような重さの測定や長さの測定の尺度などに関しても中国の影響を考える必要があるでしょう。なお遺跡の計測などから縄文時代には十二進法が使われていたのではないかと主張する研究者もいます。
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- oska2
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>中国から十や百などの漢字の伝来と関係があるのでしょうか? これは、あまり関係ありません。 数字若しくは数字を真似た計算方法は、世界各国で古代から行われています。 ピラミッドなんかは、高度な計算ですよね。 日本でも、前方後円墳・円墳などを建造する場合は高度な土木計算を行っています。 「中国からの文化輸入だ!」と言えば、韓国が猛反発しますよ。 ※世界の文化は、韓国で誕生して世界に広がった! ※これを、何でも韓国起源説と呼びます。 ※製鉄・造船・稲作・漢字・羅針盤・印刷・火薬など・・・すべて! ※世界的に有名になった文化は、突然韓国起源説に入れ替わります。 日本の場合、古墳造成などは(文字が無くても)縄などに印を付けて計算していた様です。 詳しくは分かりませんが・・・。 縄文時代でも、石ころ・どんぐりなどで数字を意識しないで大小・多い少ない・等しいなどを理解していた様です。
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- mitubbcc
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仏教伝来とともにお寺の造営技術なども入ってきています その為にも数学の知識が必要だったと思います 古く縄文時代には【12進法】が使われていた形跡があります。 三内丸山遺跡の建造物の構造から、寸法が【12進法】を基に決められていることが分かります。 分数計算が発達していない時点では、2と5でしか割り切れない【10】より、2・3・4・6と約数の多い【12】の方が便利だったようです。 ●また、アイヌ語では数字を表す言葉に【20進法】の名残が見てとれます。 ●沖縄においては、数字を記録するために「結縄」というものが使われていましたが、これには厳密な【10進法】ではなく【5進法】の要素があるようです。
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