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- statecollege
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もしかしてNo1で用いたクーン=タッカー条件がわからない?いま、簡単な1変数関数f(x)を最大化する問題を考えてみよう。xが実数全体をとるなら、1階の条件は f'(x)=0 となるので、微分してゼロとなるxを見つければよい。しかし、xが非負、つまりx≧0に限定されている場合はどうか?そのときの1階の条件は f'(x)≦0 かつ xf'(x)=0 となる。2番目の条件を相補性条件(comlementary slackness condition)という。別の書き方では1階の条件は f'(x)≦0、x > 0ならば等号が成立 となる。No1では後者の書き方を用いた。2つの書き方が同値であることを確かめなさい。
- statecollege
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No1の訂正。 企業1と2の最適反応はNo1で求めたように C1+C2≧1 ただし、C1>0なら等号 C1+C2≧1/4 ただし、C2>0なら等号となる。 とあらわされる。これらを満たすC1とC2の組(C1,C2)がナッシュ均衡だ。候補として、まず、(C1,C2)=(1,0)を求めた。これらは明らかに上の2つの不等式を満たす、よってナッシュ均衡だ。しかし、もう一つの候補(C1,C2)=(0,1/4)はどうか?この組は2番目の不等式を満たすが、1番目の不等式を満たさない。よってこの同時手番ゲームのナッシュ均衡ではない。両不等式を満たすC1とC2の組は(1,0)しか存在しない。よって、これが唯一の(純粋戦略)ナッシュ均衡だ。 つぎに、企業1が先手番だとすると、企業1のC1選択問題は企業2が最適反応C1+C2≧1/4(ただし、C2>0ならば等号が成立)にしたがってC2の値を選択することを知って自らの効用(つまりu1)を最大化することだ。いま、企業1がC2>0を選択すると予想したとする。そのときは、C1+C2=1/4が成り立つように企業2はC2を選択するので、企業1の効用は u1=2√(C1+C2) - C1 = 2√(1/4) - C1 = 1 - C1 となるので、企業1の効用はC1=0のとき最大となる。よって、企業1はC1=0を選択し、企業2はC2=1/4 - 0 = 1/4を選択することになるだろう。 では企業1は企業2がC2=0(つまり、企業2のC2は正でない、つまり0ということ)を予想したらどうか。この時は企業1の効用 u1 = 2√(C1+C2) - C1= 2√C1 - C1 はC1=1のとき最大化される(確かめよ)。よって、C1=1を選択するだろう。このとき、C1+C2= 1+ 0 = 1 >1/4となり、企業2の最適反応条件を満たしている。企業1がC1=0を選択したときと、C1=1を選択したときのu1(つまり企業1の効用)を比べてみよう。簡単に計算できるように、企業1はC1の値を0と選んでも、1と選んでも、u1=1と、同一になることがわかる(確かめてください)。サブゲーム完全均衡は先手番の企業1がC1=0、後手番の企業2がC2=1/4を選択する場合と、先手番の企業1がC1=1を選択し、後手番の企業2がC2=0を選択する場合の2つがあることになるだろう。
- statecollege
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C1,C2は非負で、少なくともいずれかがゼロの値をとる可能性があるのでクーン・タッカー条件を用いて最適反応関数を求める。 0≧∂u1/∂C1=1/√(C1+C2) - 1 ただし、C1>0なら等号が成り立つ 0≧∂u2/∂C2=1/(2√(C1+C2)) - 1 ただし、C2>0なら等号が成り立つ 整理すると C1+C2≧1 ただし、C1>0なら等号 C1+C2≧1/4 ただし、C2>0なら等号となる。 ・いま、C1>0とすると、第1番目の不等式は等式となるので、 C1+C2 = 1 さらに、C2>0だとすると、第2番目の不等式も等式となるので C1+C2 = 1/4 となり、矛盾。したがって、C1>0ならば、C2=0でなければならない。よって第1番目の式からC1=1 。 ・いま、C2 >0としてみよう。すると、上の議論から2番目の不等式が等式となるが、このときC1=0が成り立つので(なぜ?)、2番目の等式を用いて、C1=0, C2=1/4となる。よってナッシュ均衡は2つある。 一つは(C1,C2)=(1,0)であり、もう一つは(C1,C2)=(0,1/4)である。 次の問題、企業1が先手番だったらどうする?企業1はC1の値としていくつを選択する?答えを書くと、企業1はC1=0を選択する。後手番の企業2はC2=1/4を選択せざるをえない。つまり、企業1は公共財の生産の負担を全部企業2に負わせることができるが、公共財の供給も1/4と、小さい値となる。