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儒学・仏教・国学について教えていただきたいです。
儒学や国学は一般庶民には学べなかった学問ですか? 仏教は学問とは違うのでしょうか?
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>儒学や国学は一般庶民には学べなかった学問ですか? 江戸時代では寺子屋で子弟に論語を始めとして読み書き算盤を 教えていました。 北村季吟の源氏物語の注釈書「湖月抄」がかなりの部数が売れた 様です、儒学や国学が一部の庶民に広まっていたと言えるのでは ないでしょうか。 更に、戦が無くなったので、武士は領民(主に農民)に読み書き算盤を教えました、米の収穫量を増す為です、技術の進んでいた藩で 技術を学び、農民に教えていましたが、書籍にして農民に読ました 方が普及が早いからです、これに依り、江戸時代初期が約2.4俵~ 江戸時代中期が約4俵となり、収穫量が増えています。 哲学と宗教を区別するのは難しいのですが、日本に伝わった 仏教はインドの影響を受けた密教が伝わりました。 密教は言葉の力(経文)で病気平癒や魑魅魍魎の退散を祈祷で 行うものです、比叡山(最澄)、高野山(空海)は唐から持ち 帰った経典を弟子達に伝授しました、伝授する行為は学問で 弟子達が布教する段階で宗教と呼べるかも知れません。 呪詛と祈祷は毒と薬と同じ関係で、個人に向けると呪詛になり、 明治憲法では犯罪でした。 朝廷の御用達の密教の仏教を庶民に広めたのが、法然と親鸞です、 祈祷などは行わず、経文を唱えれば極楽往生出来るとしたので 広く広まりました、宗教としての大乗仏教になったと言えるのでは。 この後、道元が禅の思想を取り入れた、上座部仏教に近い曹洞宗 を広まったので、形態の違う仏教が入り乱れた状況になりました。 キリスト教やイスラム教の世界では宗派が違うと血で血を洗う抗争 になりますが、日本には古くから八百万の神々が根底に有るので、 八百万の神々の一員として迎える神仏習合となるので抗争になら ないのですね。 -------------------------------------------------------------------------- 大乗仏教は、お釈迦様唱えた仏教とは、別物の仏教だと、個人で 考えています、お釈迦様の教えは、東南アジアに広まっている 上座部仏教です、学校で習った小乗仏教の呼び方は大乗仏教の僧達 が卑下した呼び方なのです。