• 締切済み

古典バラード翻訳:NO ONE'S SON

In frozen fields I wrestled with the wind, With no more than a fig leaf as my clothes. Nothing is cleaner to me than dark of night, And nothing darker than bright high noon. (Francois Villonのバラード集のGyorgy Faludy訳、書名:「GYORGY FALUDY'S VILLON BALLADS」のIvan Kovacs訳、詩のタイトル:BALLAD OF NO ONE'S SONより) 拙訳: 氷原の中、風に向かい歩む、 腰に無花果の葉一枚、服として。 澄むこと、闇夜にまさるものなし、 暗きこと、真昼にまさるものなし。 古典なのですが、この翻訳バージョンがでたのが最近なので、ネット上に公開されているのを発見できず、他の翻訳者によるこのバラードなら公開されていると思うのですが、フランス語が分からない私には見つけられません。 そういうわけで、前後の文脈なしですいません。 殺人も犯し、無頼・放浪の生涯を送りながらこんなにも素晴らしい詩を残すとは驚きです。 英文も翻訳も簡単そうですが、やはり満足のいくものとなると難しく困っております。 BAは、選びませが、翻訳例を教えてください、宜しくお願い致します。

みんなの回答

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.3

 #1です。訂正です。 >>凍てつく野に風と戦い、身に纏うものもなく  夜の闇は冴え渡り、真昼の光ほど暗いものはない。  ムーンとヌーンを取り違えたことで、なぜ僕が翻訳で飯が食えなかったかお分かりでしょう。いい勉強になります。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >>>凍てつく野に風と戦い、身に纏うものもなく 「野原」から「野」になっただけで、わびしさがましてより詩的になりました。 「身に纏うものもなく」という表現を見ました時に、予想外の適語にビックリしました! 無花果の葉から日本語でエデンからの追放を連想させるのは難しく、どうしたものかと思っていましたが、「身に纏うものもなく」としても「追放された感じ」がしますね。全く想像もできなかった適訳に本当にビックリしました。 > 夜の闇は冴え渡り、真昼の光ほど暗いものはない。 なるほど!「真昼の光」と「光」さえ加えれば映像がより明確になり、情景が美しくなるわけですね! こんなテクニックは知りませんでした。ありがとうございます。 >ムーンとヌーンを取り違えたことで、なぜ僕が翻訳で飯が食えなかったかお分かりでしょう。 なりませんよ(笑) ここでは仕事じゃないのですから、ケアレスミスもありましょうけど、仕事ならダブル、トリプルチェックすればいいだけの話でしょう(笑) 今回も名作品をありがとうございます。 今後とも宜しくお願い致します。

  • Nakay702
  • ベストアンサー率79% (10004/12513)
回答No.2

ドビュッシーの歌曲になった題材ですね。 Villonの反逆や逃亡時の感覚が織り込まれているくだりと読みました。 私訳: 凍てつく原野、疾風に抗い、 堕天の薄衣をこの身にまとう。 暗黒の闇夜は、こよなき光明、 白昼の輝きは漆黒の暗闇と見ゆ。 Villonは、「前科もちの天才詩人」とか「中世の精神と近代の抒情」と言われますが、後者に関してはむしろ逆で、近代の抒情詩人、例えばボードレールやヴェルレーヌが彼を範とし、あるいは彼の『バラード』、『遺言書』、『形見分け』などに倣ったからかも知れませんね。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 >ドビュッシーの歌曲になった題材ですね。 お詳しいですね! 私は、ドビュッシーすら知りませんでした。問題のこの詩が題材になった曲がどれなのかは分かりませんでしたが、ドビュッシーの曲は何曲か聞いてみまして、(ピアノ曲を聴くのが実は大好きなので)これは良い作曲家に出会えたと思いました。 >凍てつく原野、疾風に抗い、 やっぱり、「凍てつく」という表現はいいですね!  I wrestled with the windの箇所は、私は「嵐に舞う」と始め考えて、それじゃ全然情景が違う、と悩み。結局拙訳のような結果になりました。 御訳をよみまして、「疾風」→「これだ!」、「抗う」→「これだ!」と思いました。 一応訳と言える単語は出てくるのですが、ピッタリ当てはまる単語となると難しくて出てきませんでした。 >堕天の薄衣をこの身にまとう。 私は自分の訳に何かが足らないな、と思っていました。 しかし、その何かが分からずにいました。 御訳を読みまして、そうだ「無花果の葉」→「エデン追放」→「堕天」、つまりをこれを言いたくて言えずにいたのだと気が付きました。 いや、英語でa fig leaf as my clothes.と言えば、楽園からの追放を意味しますけど、「腰に無花果の葉一枚、服として。」ですと「ストリーキング!?」みたいな感じになっちゃいますよね (笑)。 ようやく自分の訳の一番の問題点に気が付きました、ありがとうございます。 >暗黒の闇夜は、こよなき光明、 なるほど!「堕天」を入れたからこそ、この箇所が映えますね! 私は、自分の訳を見て、原文では「調和」しているのに、なぜ私の訳では不協和音が出ているのだろうと理由も分からず悩んでおりました。 >白昼の輝きは漆黒の暗闇と見ゆ。 「白昼」という単語を探しておりました。 出てこない時は出てこないもので、類語辞典を引いても、真昼の類語は「正午」だのそんなのばかりでして、真昼の太陽を言い表す、アレを言いたいのに、アレが出てこないと悩んでおりました。 いや流石に、どの文もドンピシャの単語を使用されていますね! いつもながら、御見それ致しました。 また、今後とも宜しくお願い致します。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

 凍てつく野原に風と戦い、寒さは薄着を刺し通す。  夜の闇は冴え渡り、高い月明かりの他は暗闇だけ。

lived_in_room13
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ヴィヨンいいですね! 先日のご回答で話題になったので、ちょこっと読み始めてみましたら、すっかりファンになってしまいました。私の中では、古典の名作の中で、ホラティウス、ペトラルカに並ぶ名作に感じております。 > 凍てつく野原に風と戦い、 In frozen fieldsは、私は雪国育ちじゃないので、寒さの表現が分からずどうしたものかと悩みました。 「凍てつく野原」を読みました時は、思い浮かぶ情景が美しく、さすがSPSさん!と思わず思いました! >寒さは薄着を刺し通す。 英語と言いますか、おそらく欧米では、無花果の葉がエデンを追い出された時の服装として暗黙の了解なんでしょうが、日本語じゃあ、「ストリーキングだな~。」と悩んだ箇所でした。やはり「薄着」と表現するしかないのでしょうね。 >夜の闇は冴え渡り、 なるほど、「冴え渡り」という表現がありましたね! こちらも、思い浮かぶ情景が美しく、またまたさすがSPSさんだと思いました。 >高い月明かりの他は暗闇だけ。 私もmoonだった方が情景として自然な気がしますが、一応ここはnoonなんですよ。 もしかしたら、タイポかもしれないのですが、私の手持ちの本ではnoonになっております。 無頼の徒らしく、「太陽=お上」ほど穢れたものはないという意味で言いたかったのでしょうかね? とりあえず、情景としては美しくて好きです。 前科持ちのヴィトンと、比べられたら困るかもしれませんが、意外と同じ放浪の身の寅さん風の訳が合うのではと思ったりしますが、なかなか難しいものです。 今回もありがとうございました。 今後とも宜しくお願い致します。

関連するQ&A