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詩人ヴィヨンのブルボン公への手紙の翻訳例のお願い!
My honoured Lord, Your Highness, Or whoever the hell, by introduction Take my greetings. I may not be a toff That has his hair combed by his moll; Nor a count, who exploits the people; Nor Monsignor, who comes from heaven by coach. Briefly, my name is Villon, And my mistress is a whore called Mirrian. (書名:「GYORGY FALUDY'S VILLON BALLADS」のIvan Kovacs訳より引用しました。) 久しぶりの質問失礼します。名文とは違いますが、ヴィヨンらしい面白い自己紹介だと思いました。 一応私の訳も書いておきますが、皆様の翻訳例も教えていただけますか? 拙訳: ほまれ高き領主様、閣下 間違えましたらごめんなすって、 手前は、お姐さんに髪を結ってもらうような 高貴な血も流れてなけりゃ、 ピンハネするけちなシノギの伯爵様でも、 天下りした坊さんでもございません。 手前ヴィヨンと申し、ツレは女郎のミリアムでございます。 以後お見知りおきのうえ、よろしくおたの申します。 前半の不遜なセリフが特に日本語にしにくいです。 いつもながらBAは選びませんが、宜しくお願い致します。
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- SPS700
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#1です。補足です。 >>トランプの演説でしたか! 私としては、最後に陰謀論者団体と白人至上主義者団体相手に最後にハッキリとした態度を示して欲しかったと思いました。思えば、就任当初から文脈を切り取った発言の引用で周囲に誤解されたまま退任しましたね。 政治家ではないので分からないのですが、あまり名指しで非難はできないのかもしれませんが、、、。 私は、モヤモヤしたままでした、、、。 どうもありがとうございました。 僕も同感です。就任式に一人ペンスが出たのも、お前もか、という感じです。マスコミ、金主主義、官主主義と三面楚歌では、大変だったなと思います。駄洒落を一つ。 灯洋燈 車音粛粛夜入闕 暁見共和票消滅 遺恨四年暴外謀 俟新春下院議決
- Nakay702
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再々の「お礼」をありがとうございます。 >できれば、ネタバレしたくなかったのですが、ちょっとだけネタバレします。 ⇒無茶な願いを聞き届けてくださり、ありがとうございます。おかげさまで「ヴィヨンの妻」の概要を知ることが出来ました。 >家にも帰らず放浪して、あっちこっちに女を作り、いろんな所に迷惑をかけ、『ダメ男』のくせになんだかんだで人に好かれてしまう人として描かれいて、 ⇒いやあ、さもありなん、ですね。以下、『フランス文学史』より抜粋。 「ヴィヨンは天才であり、パリの悪童であり、多情多恨の人であったが、彼の詩は決して興に乗っての書きなぐりというものではなく、中世の作詩法を十分に踏まえ、いずれも技法をこらした作品であった」。 >私としては、ヴィヨンの詩にコロっとなってしまった身なので、ダメ男としてのヴィヨンは想像していませんでしたが、思わず「そうだったかも!」と納得させられる経歴がヴィヨンにはあるんですよね。 ⇒太宰治は、この「ダメ男」にヴィヨンと自分とを重ね写ししていたのでしょう。だから、「無頼派」などとも称された、ということでしょうね。 そこで、お粗末ながら、「無頼派賛歌」 シノペの哲人ディオゲネス ねぐらの土管を抜け出して、 真昼の光にランタンかざし 人間探して旅立てり。 西はパリの、フォンテーヌ 東は東京、武蔵野あたり、 森のしじまに、詩人の幻影 無頼の魂見えては隠れ、隠れては見ゆ。 以上、お礼まで。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>⇒太宰治は、この「ダメ男」にヴィヨンと自分とを重ね写ししていたのでしょう。 私もそんな気がします。ただ、個人的には太宰治もヴィヨンも、そんなに「ダメ男」ですかね?なんだかんだで天才ですし、、、とは思うのですが、太宰治の自己評価は低そうですね。 >>シノペの哲人ディオゲネス ねぐらの土管を抜け出して、 真昼の光にランタンかざし 人間探して旅立てり。 ディオゲネスについての本はまだ読んでいないのですが、ギリシアや古代のや中世の哲学者のお話や本は大好きです。お作品を頂いてから、いくつかディオゲネスについての逸話を読んでみましたが、やっぱりいいですねえ。そして、その醍醐味をわずか4行でまとめてしまうとは、、流石です! >> 西はパリの、フォンテーヌ 東は東京、武蔵野あたり、 森のしじまに、詩人の幻影 無頼の魂見えては隠れ、隠れては見ゆ。 私も本を通して世界中の「無頼」なのかな?詩人や哲学者の訪ね歩くのが好きです。しかし、ナカイさん文章を読んでいますとまるで絵画を鑑賞しているような気分になります。 土管に眠るディオゲネス。 松明をかざし人をさがすディオゲネス。パリの美しい街並み。東の果て東京。蜃気楼のように追いかけても見つけられないまぼろし。 ベストショットの情景の重ねあわして鑑賞しているような気分でした! やはり名文にまさる、安らぎなしですね! すばらしいお作品をありがとうございます。 また、よろしくお願いいたします。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
https://www.youtube.com/watch?v=3zqbhX8qIZk です。上院議長の脅迫めいた行動を噯にも出さないいい演説でした。
お礼
いつもお世話になっております。 トランプの演説でしたか! 私としては、最後に陰謀論者団体と白人至上主義者団体相手に最後にハッキリとした態度を示して欲しかったと思いました。思えば、就任当初から文脈を切り取った発言の引用で周囲に誤解されたまま退任しましたね。 政治家ではないので分からないのですが、あまり名指しで非難はできないのかもしれませんが、、、。 私は、モヤモヤしたままでした、、、。 どうもありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
今朝のニュースを見て et tu Brute を思い出しました。ご質問と無関係ですみません。
お礼
いつもお世話になっております。 すいません、どのニュースでしょうか? 気になるのですで、もうちょっとヒントをもらえますか? よろしくお願いいたします。
- Nakay702
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「お礼」コメントをありがとうございます。 >>できれば、「ネタバレ」していただけませんか? このコロナ下、図書館へ行くのもしんどいので、ぜひ教えてください! >いえいえ、是非読んでみてください。探しましたら、全文がネット上で公開されておりました。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2253_14908.html (短い作品で30分くらいで読み終わるものです。) ⇒わざわざネットで探してくださり、ありがとうございました。私のオンボロPCでは、(JWordが一部破損しているとかで)アクセスできませんでしたが、おっつけ、別のPCでやってみます。 >>またも懲りずに繰り返しの対訳: My honoured Lord, Your Highness, 恐れ多きわが主君、われらが殿下、 (…) And my mistress is a whore called Mirrian. それにこちらは、愚妻のミリアン。/ >毎回思うのですが、ほんの細かい数文字の調整でよくもここまで美しい文体に変化するものですね。 それにしても、全体的に今回のお訳は、今まで以上にそこはかとなく上品な香りが漂ってきました。そして、豊かな教養も! 教養と言えばヴィヨンは、パリ大学を卒業していますね。 ⇒そうですね、パリ大学学芸科ですね。それが1452年ですが、何とその11年後にそのパリから追放され、その行方は杳として知れないまま、追放の翌年あたりに亡くなったようですね。たった31-2年の生涯、素晴らしい詩作…、せめてあと10年生きていたら、どんなに魅力あるrimeを物して、我々を楽しませてくれたことでしょう! >無法者の人情物っぽい作品が多いような印象があるので、私は勝手に、寅さんとホラティウスを足して2で割ったような口調を想像していましたが、実際インテリですから、こんな感じだった可能性もありますよね。(本当に、タイムマシンで確認しに行きたい!) ⇒なるほど、「寅さん+ホラティウス÷2」ですか。 イコール「さもありなん+面白そう×2」です! >>まして、民をこき使う伯にもあらず、 >「伯爵」から、「伯」に変化する事がこんなにも文章をカッコよくするなんて!!! 相変わらず、読めば「いい文だなあ」と分かるんですけど、「でも、なんで!?」といいますか、未だに名文のメカニズムが分かりません。名文って不思議だ! >>*原文をつらつら眺めるに、2行ずつの4区分が、「ある種の起承転結」をなしているようにも見えてきました。 >相変わらず、観察眼が鋭いですね! 全く気が付きませんでした。「言われてみれば。」でした。今回も、微調整の過程で「こんなに変わっちゃうの~!」と、ビックリしました。 ⇒放蕩詩人の抒情詩は琴線に触れます。 それで、つい「愛玩」してしまう癖が私にはあるようなのです。 >"The devil is in the details"ってのは、本当ですね。今回も勉強になりました、ありがとうございます。また、よろしくお願いいたします。 ⇒いや、本当。そのdevilのいる部分を考えるのがまた楽しからずや、です。 さらに言えば、まさに(今回の場合は特に)Ars longa, vita brevis. の観しきりです。 ともあれ、楽しいひと時をいただきました。ありがとうございました。
お礼
いつもありがとうございます。 >>(JWordが一部破損しているとかで)アクセスできませんでしたが、おっつけ、別のPCでやってみます。 できれば、ネタバレしたくなかったのですが、ちょっとだけネタバレします。 「駈込み訴へ」をお読みになった事があれば、同じパターンだと言えるのですが。 どうも太宰治はイエスにしたって、ヴィヨンにしたって「なんだかんだ言っても、どうせ人間でしょ?」って醒めた目で見ているでしょうね。「駈込み訴へ」では、イエスが「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。」と言えば、『あんたそんな事いうて、財布の管理をする人の身にもなって考えた事あるの?』と嘆く、ユダのツッコミが、意外に的を得ており「そう言われてみれば!」と思わず吹き出しながら読みました。 「ヴィヨンの妻」も、家にも帰らず放浪して、あっちこっちに女を作り、いろんな所に迷惑をかけ、『ダメ男』のくせになんだかんだで人に好かれてしまう人として描かれいて、おもわず「そうだったかもな~!」と思いました。そんな日々の描写の世界でクライマックスで妻が「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ」なんてセリフにはちょっとホロリともきました。 私としては、ヴィヨンの詩にコロっとなってしまった身なので、ダメ男としてのヴィヨンは想像していませんでしたが、思わず「そうだったかも!」と納得させられる経歴がヴィヨンにはあるんですよね。また太宰治の想像した情景がとてもリアリティーにあふれていて、ちょっと吹き出しそうになる内容でした。(特にヴィヨンを心酔している私としては。) >>そうですね、パリ大学学芸科ですね。それが1452年ですが、何とその11年後にそのパリから追放され、その行方は杳として知れないまま、追放の翌年あたりに亡くなったようですね。たった31-2年の生涯、 残念過ぎますね。 読み切れないほどの作品を残して欲しかったです。 >>Ars longa, vita brevis. の観しきりです。 本当に人生は短いので、無駄にできませんよね。 正直寿命が千年くらいあって、もうちっとゆとりがあればいいとは思うのですが、、、。 今回も、どうもありがとうございました。 (もう、OKチップがありません。すいません。)
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
再度のお礼ありがとうございます。 >>8音節8詩行に 相変わらず、観察眼が鋭いですね! 今初めて気が付きました。 >>読んだことはないのですが、太宰治の「ヴィヨンの妻」はミリアンのことだったのでしょうかね。ちょっと、読んでみようかなという気になりました。 >実は私、太宰治全集を持っておりまして、早速「ヴィヨンの妻」を読んでみました。本当に太宰治の想像力には、いつも参ります。内容は、ネタバレになってしまうので言えませんが、太宰治の他の作品「駈込み訴へ」(イエスとユダの関係をリアルに想像した作品)を読みました時にも、ユダの気持ちを思うと「実際はそうだったかもしれないなぁ~。」と思わず吹き出しそうになったのですが、今回も「ヴィヨンもそうだったかも!?」っと舞台は戦後まもない日本なのですが、思いました。 ⇒そうですか、もうお読みになりましたか。さすが読書家のlived in room13さん。できれば、「ネタバレ」していただけませんか? このコロナ下、図書館へ行くのもしんどいので、ぜひ教えてください! >>まして、民をこき使う伯爵でもなく、 天上から降り立つ使いでもない >このような微調整は、毎回流石だと思います。私は、中々と問題点を見つけることもできずにいますので。 ⇒いやいや、ご謙遜を。lived in room13さんは、いわば総合芸術作品のproducer兼もてなし上手のhostさん、それもこれも、英語力・人間力のなせる業でしょうか。とてもできることではないと常々感動し、心中大感謝申しあげております。(それに引き換え、私など、回答者気取りで好き勝手を言わせていただいていますが、実は、lived in room13さんの掌劇場で踊らせてもらっているだけです。) >>おっと、もったいぶらずに、名はヴィヨン、 それにこちらは、愚妻のミリアン。 >Nakayさんのお訳は毎回お上品になりますね。なんだかちょっとアルセーヌ・ルパンとは違いますが上品な無法者な印象を受けました。そう思うと実際はヴィヨンもどんな人だったのだろうか思います。兎に角、詩がうまいと私はコロっといってしましますが。 お訳は毎回、流石の文才だと思います。 ⇒ありがとうございます。(上からの続きですが)そういうわけで、私は、lived in room13劇場の観劇者・観賞者にして、食客・寄食者のようなものと自覚しております。いつもありがとうございます。重ねがさね感謝申しあげます。 またも懲りずに繰り返しの対訳: My honoured Lord, Your Highness, 恐れ多きわが主君、われらが殿下、 Or whoever the hell, by introduction 恐れ多きことなくとも、お立会い/ Take my greetings. I may not be a toff これなる男は、恐れ「少なき」配下 That has his hair combed by his moll; 端女に髪を梳かせたこともない、/ Nor a count, who exploits the people; まして、民をこき使う伯にもあらず、 Nor Monsignor, who comes from heaven 天上より降り来し使者にもあらず。/ by coach. Briefly, my name is Villon, おっと、もったいぶらずに、名はヴィヨン、 And my mistress is a whore called Mirrian. それにこちらは、愚妻のミリアン。/ *原文をつらつら眺めるに、2行ずつの4区分が、「ある種の起承転結」をなしているようにも見えてきました。 今回も楽しい話題をありがとうございました。心身ともに、というか、心底楽しめる話題はそう多くはありません。せめてものお礼の印としてOK‐チップをお贈りすることぐらいしかできませんが、どうぞご寛恕ください。そして、今後もよろしくお願いいたします。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>できれば、「ネタバレ」していただけませんか? このコロナ下、図書館へ行くのもしんどいので、ぜひ教えてください! いえいえ、是非読んでみてください。 探しましたら、全文がネット上で公開されておりました。 https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2253_14908.html (短い作品で30分くらいで読み終わるものです。) >>またも懲りずに繰り返しの対訳: My honoured Lord, Your Highness, 恐れ多きわが主君、われらが殿下、 (…) And my mistress is a whore called Mirrian. それにこちらは、愚妻のミリアン。/ 毎回思うのですが、ほんの細かい数文字の調整でよくもここまで美しい文体に変化するものですね。 それにしても、全体的に今回のお訳は、今まで以上にそこはかとなく上品な香りが漂ってきました。そして、豊かな教養も! 教養と言えばヴィヨンは、パリ大学を卒業していますね。 無法者の人情物っぽい作品が多いような印象があるので、私は勝手に、寅さんとホラティウスを足して2で割ったような口調を想像していましたが、実際インテリですから、こんな感じだった可能性もありますよね。 (本当に、タイムマシンで確認しに行きたい!) >>まして、民をこき使う伯にもあらず、 「伯爵」から、「伯」に変化する事がこんなにも文章をカッコよくするなんて!!! 相変わらず、読めば「いい文だなあ」と分かるんですけど、「でも、なんで!?」といいますか、未だに名文のメカニズムが分かりません。名文って不思議だ! >>*原文をつらつら眺めるに、2行ずつの4区分が、「ある種の起承転結」をなしているようにも見えてきました。 相変わらず、観察眼が鋭いですね! 全く気が付きませんでした。「言われてみれば。」でした。 今回も、微調整の過程で「こんなに変わっちゃうの~!」と、ビックリしました。 "The devil is in the details"ってのは、本当ですね。 今回も勉強になりました、ありがとうございます。 また、よろしくお願いいたします。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
お礼をありがとうございます。 >>恐れ多きことなくとも、お立会い >こ、これは、ナカイさんの必殺技の押韻ですね! ⇒原文を無視したような、不埒な訳文、失礼しました。 (Villon様にもlived in room13様にも、ごめんなさい。) >>ここなる男は、恐れ「少なき」者のたぐい >I may not be a toffって英文も英語だからこそビシっと決まるものの、日本語にすると中々難しい箇所でした。 >>ましてや、民をこき使う伯爵でもなく、 >exploitって意外と堅苦しい文章で遭遇する事が多い単語ですが、英語だと無法者でも使うんですね。これを日本語の無法者らしいセリフで表現するとなると、私は苦労しましたが、流石です!「こき使う」がありましたね! ⇒8音節8詩行によく呼応しそうな韻律(五七五調とか七七五調)を整えたくて変な訳語を当てはめました。ために、「無理が通れば道理が引っ込む」ような訳文になってしまいました! >>もったいぶっちゃいけねえ、名はヴィヨン、 >>加えてこちらは、わが愚妻のミリアン 最後の二行の押韻が名前ですね! 名前の終わりに気が付くとはすごい観察眼ですね! そして、Briefly, my name is Villonが「意味は分かっても、無法者らしい日本語での表現となると難しい。」箇所でしたが、「もったいぶっちゃいけねえ」とは考えましたね! ⇒読んだことはないのですが、太宰治の「ヴィヨンの妻」はミリアンのことだったのでしょうかね。ちょっと、読んでみようかなという気になりました。 SPSさんには逆立ちしても敵わないので、せめて外形だけでも整えて背伸びしようと思って、奇妙な訳詩になりました。それでも、一度訳してしまうとなかなか改善はできないものですね。せめて微調整なりと…。 《恐れ多きわが主君、われらが殿下、 恐れ多きことなくとも、お立会い ここなる男は、恐れ「少なき」者の類 端女に髪を梳かせたこともなく、 まして、民をこき使う伯爵でもなく、 天上から降り立つ使いでもない おっと、もったいぶらずに、名はヴィヨン、 それにこちらは、愚妻のミリアン。》 代り映えしないものでまたお目を穢してしまい、お詫び申しあげます。 ではまた、今後ともよろしくお願いいたします。(<Q>)
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>8音節8詩行に 相変わらず、観察眼が鋭いですね! 今初めて気が付きました。 >>読んだことはないのですが、太宰治の「ヴィヨンの妻」はミリアンのことだったのでしょうかね。ちょっと、読んでみようかなという気になりました。 実は私、太宰治全集を持っておりまして、早速「ヴィヨンの妻」を読んでみました。 本当に太宰治の想像力には、いつも参ります。内容は、ネタバレになってしまうので言えませんが、太宰治の他の作品「駈込み訴へ」(イエスとユダの関係をリアルに想像した作品)を読みました時にも、ユダの気持ちを思うと「実際はそうだったかもしれないなぁ~。」と思わず吹き出しそうになったのですが、今回も「ヴィヨンもそうだったかも!?」っと舞台は戦後まもない日本なのですが、思いました。 >>まして、民をこき使う伯爵でもなく、 天上から降り立つ使いでもない このような微調整は、毎回流石だと思います。私は、中々と問題点を見つけることもできずにいますので。 >>おっと、もったいぶらずに、名はヴィヨン、 それにこちらは、愚妻のミリアン。 Nakayさんのお訳は毎回お上品になりますね。なんだかちょっとアルセーヌ・ルパンとは違いますが上品な無法者な印象を受けました。そう思うと実際はヴィヨンもどんな人だったのだろうか思います。兎に角、詩がうまいと私はコロっといってしましますが。 お訳は毎回、流石の文才だと思います。 今回もありがとうございました。 また、よろしくお願いいたします。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10068/12613)
面白そうなご質問をありがとうございます。 まずは、私訳: 《恐れ多きわが主君、われらが殿下、 恐れ多きことなくとも、お立会い ここなる男は、恐れ「少なき」者のたぐい はしために髪を梳かせたこともない、 ましてや、民をこき使う伯爵でもなく、 また、天上から降り立ちたる使いでもない もったいぶっちゃいけねえ、名はヴィヨン、 加えてこちらは、わが愚妻のミリアン。》
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>恐れ多きわが主君、われらが殿下、 恐れ多きことなくとも、お立会い いいリズムのお訳だと思い、ふと2行ずつお訳を拝見する事数秒、、、こ、これは、ナカイさんの必殺技の押韻ですね!久しぶりに拝見しました。 なつかしいなあ。 >>ここなる男は、恐れ「少なき」者のたぐい はしために髪を梳かせたこともない I may not be a toffって英文も英語だからこそビシっと決まるものの、日本語にすると中々難しい箇所でした。「恐れ「少なき」者のたぐい」ってのは流石ですね! >>ましてや、民をこき使う伯爵でもなく、 また、天上から降り立ちたる使いでもない exploitって意外と堅苦しい文章で遭遇する事が多い単語ですが、英語だと無法者でも使うんですね。これを日本語の無法者らしいセリフで表現するとなると、私は苦労しましたが、流石です!「こき使う」がありましたね! >>もったいぶっちゃいけねえ、名はヴィヨン、 加えてこちらは、わが愚妻のミリアン 最後の二行の押韻が名前ですね! 名前の終わりに気が付くとはすごい観察眼ですね! そして、Briefly, my name is Villonが「意味は分かっても、無法者らしい日本語での表現となると難しい。」箇所でしたが、「もったいぶっちゃいけねえ」とは考えましたね! 今回もありがとうございました。 また、宜しくお願い致します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
わがえらい御方様、やんごとなきお方 または、この手紙を取り次ぐ愚か者へ。 私はおなごに髪を梳かせるお洒落でもなければ、 民を鞭打つ地主でも、空から車で降りてくる神様でもない ただのヴィヨンです。 で連れの女はミリアンという売女です。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やっぱりSPSさんのお訳が一番ですね! >>わがえらい御方様、やんごとなきお方 毎度ながら「これだ!」と思いました!私の脳内ではヴィヨンがこんな感じで語っているのです。 私の訳のでは、ちょっと出鼻からつまずきました。 >>または、この手紙を取り次ぐ愚か者へ。 ここが一番「意味は分かっても、日本語でこんな表現ないよ。」と言いたくなる難しい箇所ですのに、いや流石ですね! >>私はおなごに髪を梳かせるお洒落でもなければ、 民を鞭打つ地主でも、空から車で降りてくる神様でもない これなんですよ! ヴィヨンが言いたいことは! まさに私が訳したかった方向に訳されていました! ありがとうございます! >>ただのヴィヨンです。 で連れの女はミリアンという売女です。 Briefly, my name is Villon,の訳、難しかったです。「ただのヴィヨンです。」という表現に、まさに「これだ!」と叫ばずにはおられませんでした! 最後まで、メチャクチャ決まってました! 本当に名文は精神衛生上にいいなぁと改めて感じました。ありがとうございます。 また、宜しくお願い致します。
お礼
ご回答ありがとうございます。 SPSさんの文章は本当に芸術的ですね! >>灯洋燈 私には、どうしてもこういった全くの無駄のない名文というやつが頭を振り絞っても出てきません。どうして、SPSさんは、こんなにいつも名文を創作できるのかと不思議です。 >>マスコミ、金主主義、官主主義 私は陰謀論を信じないのですが、なんか陰謀があったのだろうかと思えてしまうくらいに、マスコミの攻撃が強かったですね。 >>車音粛粛夜入闕 (…)俟新春下院議決 モヤモヤしても、私は何も言えないのですが、この状況を見事に美しい漢詩風にアレンジして創作されるとは、さすがですね。いつもの作風とは、一味違いますが、また素晴らしいお作品ですね! 私も何かあった時に、こうやって名文で思いを伝えられる人間になりたいものです。 本当にSPSさんにはいつもかないませんよ。 また、よろしくお願いいたします。