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日乗という言葉
永井荷風の日記が、断腸亭日乗として発行されていますが、 この日乗という言葉は、彼の独創でしょうか。それとも 日本語の中では歴史的に使われてきた言葉でしょうか? もしそうならば、なぜ「乗」なのでしょうか?
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「日乗」が「日記」の意味になるのは「乗」に「記録」「史書」という意味があるからです。「日乗」のほか「史乗」(史書のこと)や「野乗」(野史のこと)などの漢語があります。 日本の書題で「日乗」を含む著名なものには、荷風以前に以下があります。 「航西日乗」(こうさいにちじょう)成島柳北著 明治14年から雑誌連載 「扈蹕日乗」(こひつにちじょう)児玉源之亟著 明治18年刊行 このほか鷗外の「北游日乗」(ほくゆうにちじょう)など、日記に「日乗」というタイトルを付けた例は多くあります。また書名検索をかけてみればわかりますが、現在でも「〇〇日乗」という書名の書籍が多数刊行されていて、「日乗」は書名としては今でも使われている日本語です。
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- SPS700
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1。この日乗という言葉は、彼の独創でしょうか。 いいえ。 2。それとも日本語の中では歴史的に使われてきた言葉でしょうか? はい、そうです。 3。もしそうならば、なぜ「乗」なのでしょうか? 「にちじょう」は、「日記」とか毎日の「記録」という普通名詞です。永井荷風以前にも以後にも使われています。「乗」は、記録という意味です。 https://dictionary.goo.ne.jp/jn/167245/meaning/m0u/ http://blog.canpan.info/katatsumuri/ http://kawamura.stablo.jp/
お礼
ありがとうございます! 日録 と同じなんですね。 日常 かと思いましたよ。('◇')ゞ
お礼
そうなんですね。 日本最古の日記文学・紀貫之『土佐日記』を始めとして、『蜻蛉日記』、『紫式部日記』、『和泉式部日記』、『更級日記』、『讃岐典侍日記』、『弁内侍日記』、『十六夜日記』などが「日記」なもので、意外でした。 「乗」という漢字には「乗法」などに見るように「重ねる」という語義もあり、「記録・史書」にもなるのでしょうね。