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次の代数学の真偽を教えてください。(理由も添えて)
1.位数が素数である有限群は巡回群である。 2.有限アーベル群はすべて巡回群である。 3.巡回群はすべてアーベル群(=可換群)である。 4.Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zは共に位数4のアーベル群である。 5.Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zとは同型な群である。 6.アーベル群の部分群はすべて正規部分群である。 7.位数が同じ有限群GとG'は同型である。 8.位数が素数である有限群はアーベル群(=可換群)である。
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1.位数が素数である有限群は巡回群である。真 位数が素数pである有限群をG,単位元をeとすると |G|=p>1だからe≠s∈Gがある 1元sで生成される巡回群を[s]とすると [s]はGの部分群となる [s]の位数|[s]|は素数pの約数となる 素数pの約数は1かpとなる s≠eだから|[s]|≠1だから |[s]|=p=|G|だから [s]=Gだから Gは巡回群 2.有限アーベル群はすべて巡回群とは,偽 Z/2Z×Z/2Z={(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)} は位数4のアーベル群だけれども巡回群でない 0=(0,0),a=(0,1),b=(1,0),c=(1,1)とすると 0+a=a+0=a,0+b=b+0=b,0+c=c+0=c a+b=b+a=c,a+c=c+a=b,b+c=c+b=a 0+0=a+a=b+b=c+c=0 Z/2Z×Z/2Zには位数4の要素は無いから巡回群でない 3.巡回群はすべてアーベル群(=可換群)である。真 1元sで生成される群を巡回群というのだから 巡回群の任意の要素a,bに対して a=s^m,b=s^nとなる整数m,nがあるから ab=(s^m)(s^n)=s^{m+n}=s^{n+m}=(s^n)(s^m)=ba だから巡回群はすべてアーベル群(=可換群)である 4.Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zは共に位数4のアーベル群である。真 Z/4Z={0,1,2,3},0+0=0,0+1=1+0=1,0+2=2+0=2,0+3=3+0=3, 1+1=2,1+2=2+1=3,1+3=3+1=0,2+2=0,2+3=3+2=1 だから位数4のアーベル群である Z/2Z×Z/2Z={(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)} 0=(0,0),a=(0,1),b=(1,0),c=(1,1)とすると 0+a=a+0=a,0+b=b+0=b,0+c=c+0=c a+b=b+a=c,a+c=c+a=b,b+c=c+b=a 0+0=a+a=b+b=c+c=0 だから位数4のアーベル群である 5.Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zとは同型な群とは,偽 Z/4Z={0,1,2,3} Z/2Z×Z/2Z={(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)} もし仮に同型写像 f:Z/2Z×Z/2Z→Z/4Z があると仮定すると Z/4Zの要素1に対してfは全射だから f(x)=1 となるx∈Z/2Z×Z/2Zがあり f(x+x)=f(x)+f(x)=1+1=2 となるはずだけれども f((0,0)+(0,0))=f(0,0)=0 f((0,1)+(0,1))=f(0,0)=0 f((1,0)+(1,0))=f(0,0)=0 f((1,1)+(1,1))=f(0,0)=0 だから f(x+x)=2となるxは存在しないから 矛盾するから Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zは同型でない 6.アーベル群の部分群はすべて正規部分群である。真 アーベル群Gの部分群をH a∈Gとすると アーベル群だから aH=Ha となるからHは正規部分群であるから アーベル群の部分群はすべて正規部分群である 7.位数が同じ有限群GとG'は同型とは,偽 Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zは4が真から 共に位数4のアーベル群であるけれども 5が偽から Z/4ZとZ/2Z×Z/2Zは同型でない 8.位数が素数である有限群はアーベル群(=可換群)である。真 1が真から位数が素数である有限群は巡回群である。 3が真から巡回群はすべてアーベル群(=可換群)である。 だから 位数が素数である有限群はアーベル群(=可換群)である。
お礼
ありがとうございました。またお願いします。