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長期平均費用と長期限界費用が一致?
- 企業の生産関数が与えられている。生産費用を最小化する最適な投入量を求める。
- 企業の長期費用関数を求める。
- 長期平均費用と長期限界費用を求めて図示する。
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間違いではありません、それで正しいのです。 平均費用が生産量にかかわらず一定ということは、AC=C/Y=c(cは定数)、C=cYより、限界費用MC=dC/dY = cとなり、限界費用もcで、生産量にかかわらず一定かつ平均費用と同じ値となる。 縦軸にAC、MCをとり、横軸にYをとるなら、AC曲線も、MC曲線も縦軸のcの値のところから水平な直線となって、一致する。 この問題の生産関数はコブ・ダグラス型の生産関数といいますが、コブ・ダグラス型の生産関数だけでなく、より一般的にはY=f(K、L)が規模に関して一定の条件に従う生産関数なら、(長期)平均費用=(長期)限界費用=一定(Yにかかわらわらず)となります。 なお、規模に関する一定とは、aを任意の正の実数として、f(aK,aL)= af(K,L)が成り立つときをいい、数学的には1次同次の関数といいます。
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- statecollege
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No1ですが、一つだけ注意。 あなたの質問の中で、y*,Y*とy, Yに(*)印が付けられていますが、必要はありません。むしろ間違いです。 とくに、(2)においてC(Y)=2Y*√wrと書くと、右辺はある特定のYの値のY*にたいして成り立つように見えるので、Yがどんな値をとっても、Cは2Y*√wrで一定となりますが、それは正しくありません。 C(Y) = 2Y√wr とするのが正しい。Yが増えると、CはYに比例して大きくなるが、平均費用C(Y)/Y=√wrは一定なのです。 あなたの書き方だと、平均費用はC(Y)/Y = (2Y*√wr)/Yとなり、Yが大きくなる平均費用はとどんどん小さくなってしまう! あなたの質問のような生産関数Y=f(K,L)=K^1/2・L^1/2のような生産関数をコブダグラス型生産関数と呼びますが、この型の生産関数は、規模に関して収穫一定の生産関数、つまりNo1で書いたように f(aK,aL)=af(K,L) が成り立つ関数であることを確かめてください。つまり、すべての投入KとLをa倍し、aK, aLとすると、産出もf(K,L)からa倍のaf(K,L)になるのです。 一般に、規模に関して一定の生産関数のもとでは(コブダグラスにかぎらず)、(長期)平均費用は一定になるので(長期)限界費用も一定で、(長期)平均費用と等しくなりますが、これはつぎのように証明できます。 いま、Y=1(単位)を生産する最小費用生産要素の組を(K*,L*)と書こう。すると、 f(K*,L*) = 1 C(1) = rK* + wK* となるのはよろしいでしょうか?いま、aを任意の値とし、KとLをそれぞれK*、L*のa倍にする、つまり K = aK*、L = aL* とする。すると、そのとき規模に関する収穫一定より Y=f(aK*,aL*) = a C(Y) = r(aK*) + w(aL*) = a(rK* + wL*) = aC(1) と生産量も、費用もa倍になる。したがって、平均費用をAC(Y)、限界費用をMC(Y)と書くと AC(Y) = C(Y)/Y = aC(1)/a = C(1) C(Y) = C(1)Y よって MC(Y) = dC/dY = C'(Y) = C(1) と AC(Y) = MC(Y) = C(1) が成り立つ。まとめると、生産関数が規模に関して一定に従うときは、平均費用も限界費用も一定で、かつ同じ値をとる。別の言葉でいうと、AC,MCを縦軸に、Yを横軸にとって表わすと、AC曲線も、MC曲線も、縦軸C(1)の値のところで水平の直線となる。
お礼
非常にわかりやすかったです。 今まで教科書を読んだだけの知識だったものが繋がりました。 ありがとうございます。
お礼
コブ・ダグラス型生産関数と規模に関して収穫一定や1次同次というものについては勉強していましたが、それと結びついていませんでした。 実際に計算して確認できたことで、より理解が深まった気がします。 丁寧に教えていただき、ありがとうございました!