- ベストアンサー
Understanding the Language and Structure of Fiction: Exploring Narratology
- The use of 'according to' in the phrase 'according to which we view fiction' is correct as it means 'in accordance with' or 'based on'.
- In this context, 'which' is functioning as a relative pronoun and refers to 'the fundamental paradigms'. It is used as the subject of the relative clause 'which we view fiction'.
- The phrase 'find the structure and substance' means to discover or identify the elements or qualities that would bring life or value to Cather's themes. The use of 'find' indicates the possibility that these elements may be lacking or missing in Cather's work.
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんばんは。難しいですね。 まず、もとの文をネットで探してみました。 https://books.google.co.jp/books?id=mZ-UAwAAQBAJ&pg=PA954#v=onepage&q&f=false ここのp. 954の左側の下のほうに出てきますね。ただしこれも引用のようです。質問者さんが書かれてるのと同じように themes と could のあいだが点々で省略されています。 さて、 This approach broadens and simplifies the fundamental paradigms according to which we view fiction. これですが、関係代名詞which を介して二つの文がひとつに繫がっているので、それを二つにわけると、 This approach broadens and simplifies the fundamental paradigms. According to the fundamental paradigms we view fiction. この取り組み方は基本的なパラダイムをいっそう広くし、また単純化する。 我々はこの基本的なパラダイムに従ってフィクションを見る。 ということです。それが関係代名詞which でつながっていると、 この取り組み方は、我々がそれに従ってフィクションを見るところの基本的なパラダイムをいっそう広くし、また単純化する。 ということですね。パラダイムという言葉は、ぴったりの日本語訳というのはないのかもしれませんが、ごくおおざっぱにかみ砕いて言うと「ものごとの見方」「ものごとのとらえ方」といったことになるかと思います(実際にはここではparadigmsと複数形ですから、「ものごとの見方の、ひとまとまりのセット」といった感じかもしれません)。 ですので、 この取り組み方は、我々がそれに従ってフィクションを見るところの基本的な「ものごとの見方」をいっそう広くし、また単純化する。 ということで、according to を「に従って」と訳すことはおかしくないと思います。 またwhich は according to which で、それはつまり二つの文に分けたときには、according to the fundamental paradigms になるわけで、前置詞to の目的格でよろしいです。 Narratologists tend not to focus on the characteristics ・・・・appropriate to Cather's work. これですが、訳してみると、 「物語論の信奉者は、西欧で支配的な物語の形式である「リアリズムにのっとった小説」の特徴に注意を集中する『わけじゃない』傾向がある。「リアリズムにのっとった小説」の特徴というのはすなわち、人物の直接的な心理的な性格づくり、時間の現実的な扱い、因果関係にもとづいた話の展開、論理的なおわり方といったものだ。(物語論の信奉者による)このような批評の型は、批評の対象として「小説」よりもむしろ「物語」を取り上げるものだが、これはCatherの作品にぴったり合っているように見える」 (※ 上記リンクの原文を見ると、Narratologists tend not がイタリックになっていて、強調されてますのでそれを、『わけじゃない』と書いてみました。Narratologistは訳語がわかりませんが、仮に「物語論の信奉者」としてみました。narrativeは人じゃなくて、物語そのものです。) どういうことかというと、西欧で支配的なリアリズムの小説では、登場人物は、でたらめで危なっかしい人とか、緻密で論理的な人とか、身持ちが悪くて金使いの荒い人とかそれぞれの性格づくりがされていて、まあそれなりにその性格どおりに話の中で行動するのでしょう。それでもちろん、時間の前後関係が支離滅裂ということはなくて、お話の中では時計の時間に従ってものごとが順に起こるし、あるできごとが起こると、それが起これば筋道の上から当然こうなるだろうという別のできごとにつながってゆき、最後は、これまで起こったことからして、どんでん返しがあってもなくても、ちゃんと納得のゆくおわり方をする、ということを言ってるのでしょう。で、物語論の信奉者は、そういった西欧で支配的なリアリズムの小説の特徴を重視してる「わけじゃない」、あるいはそういうことが守られていることを喜ぶ「わけじゃない」というわけです。そして、そういう態度は、Catherの作品を批評するにあたってどんぴしゃりなやり方だということなんでしょう。 おたずねの、which takes as its oject "narrative" rather than the "novel,"のtakeの目的語は"narrative"( rather than the "novel" )でよいかというのはおっしゃるとおりと思います。 Cather's themes...could ・・・ tenuity of a sketch. このcouldは何かということですが、私もちょっと難しく感じました。まず考えるべきなのは仮定法なのかどうなのかということです。 仮定法のcouldは下記のようなもので、ご存じのように現実と違うことを言う表現です。 He could answer the question. (彼はこの場に居合わせないけれど)彼が質問されたらそれに答えられるだろう。 He could have answered the question. (彼はその場に居合わせなかったけれど)彼が質問されたらそれに答えられただろう。 ここでは、上記リンクでこの文の直前を読むと、Catherが小説家としての資質に疑問をなげかかけられていたと書かれています(つまり上述の、リアリズムの小説を書いてる人として認められないと言われてた、てなことでしょう)。その流れからすると、「Catherのテーマがこれこれのことをできなかった」と書いてあるらしい、ここでのcouldは現実と違うことを言う仮定法じゃなさそうです。ここでは私はいちばん普通に可能の意味の過去形で訳してみます。 それとfindですが、下記辞書の http://dictionary.goo.ne.jp/ej/31532/meaning/m0u/find/ 語義14の「支給する、提供する」という意味でしょう。上記リンクの例文は分かりづらいですが、別の辞書ではこの語義で、 That hotel doesn't find breakfast. あのホテルでは朝食を出さない。 という例文が出ています。よく出てくるfindというのは人が主語で、「(人が)見つける」という意味ですが、この語義では、ここで言えば、人ではないホテルが主語になって、「ホテルでは朝食が見つかる(見つからない)」(=ホテルで朝食を提供する(提供しない))といった意味に使われているわけです。 文中の that might have given ・・・はこちらこそ仮定法で、現実と反対のことを言っているわけですね。 ですので訳は、 Catherのテーマは・・・もしそれがあれば、テーマに生き生きした感じを与えたり、素描のうすっぺらさを補ったりしたはずの、しっかりした構造や内容を提示しそこなうことをやすやすと起こしえたのだった。 といった感じでしょうか。 These critics and others like them ・・・. この批評家たちは、Catherの作品のことをなってないと言ってる、「リアリズムにのっとった小説」のほうを支持する人たちですね。念のため訳してみると、 これらの批評家達やその他の意見の近い人たちは、Catherの印象主義的なテクニックの中心的な特徴のいくつかを、(作品をうまくゆかせるためのテクニックとして)失敗しているものと捉えている。その特徴というのはつまり、物語の時間の流れの普通でない扱い方、思いがけないところに話の焦点があわせられること、どのように受け止めてよいかわからない終わり方、景観においてと同時に登場人物の性格づけにおいても、はっきりしていて、単純で、型にはまったものをよしとするやり方といった点である。 ここでtreatの目的語がsome of the central features of ・・・であることはおっしゃるとおりです。 以上私なりに読んでみた結果をお知らせしました。 ※ 最後にアドバイスですが、英語でも日本語でも文章を読むときに文脈は非常に大切です。ある文章の10行目を読むとき、10行目だけで理解しているのではなくて、1~9行目までに読んで、筆者はこういうことを言っていると理解して頭に思いうかべたものに、今読んでるところがしっくりはまるかどうか考えながら読んでいるのです。とくにこういう文芸評論のような抽象的な文章を読むときはそういう度合いがとても強くなるので、質問なさるときは、分からないセンテンスだけ取り出してきて質問するのではなく、なるべく前後の文章を通しで提示して質問されたほうが、よりよい答えが得られるだろうと思います。
その他の回答 (3)
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
お礼拝見。 according to which ... の部分は、私は according to [the fundamental paradigms] we view fiction という認識で読んでいたように思います。the fundamental paradigms という表現を直前で使っているので which に置き換えたのだと。つまり、we view fiction according to the fundamental paradigms という感覚で読みました。 Narratologists tend not to focus on the characteristics of narrative's dominant modern Western form, the "realistic novel" という部分、紛らわしいです。そもそも tend not to ... なんて部分からしていかにも古臭い文体の匂いがプンプンします。そんな古臭い文体で modern とか言われても ・・・ と思わないでもない (笑)。 Narratologists tend not to focus on [the characteristics of narrative's dominant modern Western form], the "realistic novel" として [ ] の中が focus on の目的語ですね。narrative は小説などの文学作品の内部において物語を語っている人のこと。語り手。一方、冒頭の narratologist というのは、これはフィクションではない、実際の生見の人間で、そういう語りに注目して研究する学者とか評論家とか、そういう人たちのことです。 そういう学者は、西洋現代小説なんかで優勢となっている写実主義的な描写を持った作品において登場する 「語り手」 の性格に注目しようとしない傾向がある、ということでしょう。どういう物語であるかということには注目するけれども、その物語を語っている人物については無関心だ、ということ。 could については、推量というよりは、可能性・能力 の方に関係する could ではあるまいかと思います。あるいは、可能性を表すといった方がいいかもしれないですね。本来なら登場人物に実在感を与えることもできただろうに、みすみすそれに失敗している、という見方を紹介している部分。必ずしも 「失敗している」 と断定しているのではないけれども、そういうふうに断定してしまいたい気持ちが、could readily fail to ... などという回りくどい表現から感じられます。
お礼
追加質問へ回答ありがとうございます。narratologistsなのだからnarrativeのcharacteristicsに注目しているんじゃないの?と勝手に解釈したために混乱したようです。narratologistsはnarrativeの形式に注目しているけれどそのnarrativeのcharacteristicsにまでは注目していないということなのですね。
補足
ところでcouldが可能性ならできる、という感じがしてfailと相反するような気がして混乱したんですが(これだけ失敗できた、となってしまうのではと)...ご迷惑でなければもう少し解説いただけること可能ですか?
- wind-skywind
- ベストアンサー率60% (592/980)
the person to whom I spoke the house in which he lives こういう前置詞プラス関係代名詞と同じです。 according to で群前置詞みたいなものなので according to which となっています。 by which, through which くらいに置き換えて考えてみればいいです。 paradigms という先行詞があって、どんな paradigms かというと We view fiction according to them それらに従って小説を見るような そういう paradigms ということです。 前置詞の後なので目的格です、whom のように。
お礼
なるほど!理解できました。ありがとうございました。
- bakansky
- ベストアンサー率48% (3502/7245)
> This approach broadens and simplifies the fundamental paradigms according to which we view fiction. > ここのaccording to は~に従って、でいいのでしょうか?なにか違うような気もするのですが。。 > またここのwhichは目的格でしょうか? この問いに対してだけは、何とか答えられるかも。according to ... はお示しの意味で問題ないように思います。 「このアプローチは、我々が普通にフィクションというものに対して抱いている味方を拡大解釈し、かつ単純化したものである」 というふうに読めます。 which はご指摘のとおり to という前置詞に対する目的語の位置にあります。 > Narratologists tend not to focus on the characteristics of narrative's dominant modern Western form, the "realistic novel": direct psychological characterization, realistic treatment of time, causal plotting, logical closure. Such a model of criticism, which takes as its object "narrative" rather than the "novel," seems exactly appropriate to Cather's work. > ここが何を言っているのかよくわかりませんでした。narratologistsは今普及している形式=realistic novelにfocusしていないということですか? まぁ、そのようなことを述べていると取れます。Narratologists は現代の小説では珍しくもない、いかに現実らしく描写されているかという点に注目しない傾向があって、そういう人たちが注目するのは 描写 ではなくて いかに語られているか という点にある。そういう面では、Cather の小説はそういう見方を適用するのにうってつけのはずである、ということを述べているように読めます。 > (narrativeなのにrealistic novel??)そして次のtakes as はtakes "narrative" rather than the "novel" as its objectの入れ替えでいいのですよね? 「入れ替え」 という用語が適当なものかどうか疑問ですが、読む者としては、そこに書かれている並びの方が読みやすいし理解しやすいように思えます。 > Cather's themes...could readily fail to find the structure and substance that might have given them life or redeemed them from the tenuity of a sketch. > これはどういう訳すと意味でしょうか?findは~とわかる、でいいのでしょうか? ここでの find は、おそらく 「見出す」 という方の意味でしょう。find the structure and substance は、「生き生きとした存在感を与える」 という意味に取れます。実際に存在する人物であるような印象を与える表現を 「見出す」 という文ですから。 「キャザーは作品の主題は ・・・ 登場人物をリアルな存在に思わせるとか、描写の少なさを補うようなリアルな感じを (読者に) 与えるとかすることに、あっけなく失敗しているのかもしれない」 > These critics and others like them treat as failures some of the central features of Cather's impressionistic technique: unusual treatment of narrative time, unexpected focus, ambiguous conclusions, a preference for the bold, simple, and stylized in character as well as in landscape. > treat asとありますがこれも長いために入れ替わっている、ということですよね? さぁ、長いからかどうかは分かりませんが、その位置にある方が読みやすくて分かりやすくはあると思います。
お礼
お返事ありがとうございます。いくつか追加質問してもよろしいですか? このaccording to whichのwhichはviewの目的語が前にいったのかと思ったのですがview OCの使い方はないようですし違うということでしょうか。according toのtoの目的語という事ですが... Narratologistsなのにnarrative's dominant modern Western formにfocusしていない事とこのformはnovelとイコールなのがすこし混乱したのですがnarrativeとnovelは別物ですよね?同じなんでしょうか could readily failのcouldは推量のcouldという事でしょうか。
お礼
とても丁寧なご回答ありがとうございます。とてもよみごたえがありました。 単語の使い方は難しい文章になると広く使われている用法以外の意味でつかわれる事もままあるのですね。 全文はできれば載せたいのですが少し難しいときがあります。。 でも抽象的な文についてたずねる時は載せられるだけ載せてみようと思います。この度は本当にありがとうございました。