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プラグマティズム(実用主義)とは

19世紀アメリカで生まれた思想ですが、要は「人生の意味などは前向きに考えればいいのであって、深く考えても仕方ない」だそうです。全く質問の答えになっていません。 まあ、いかにも能天気でやりたい放題のアメリカ人らしい発想です。 哲学の範疇に一応入ってるようですが、果たして過去数千年の連綿と続いてきた哲学の歴史と比べて、同じレベルで論じられるのは真摯に考えてきた過去の哲学者に失礼な気がします。 どう思いますか?

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回答No.1

BEACHBOYS1970さん おはようございます。 プラグマティズム(pragmatism)とは、英語の practice (行為、習慣)や practical(実践的)という言葉から、サンダース・パースが造った言葉で主体の実践や行動を重視する考える哲学だそうですが、私もアメリカ人らしい哲学と思ってます。なぜなら 1)ひとつの信念に固執する個人的・主観的方法 2)政府や教会といった権威を権威に対する権威的方法 3)デカルトのように理性を真理の基準として演繹していく先験的方法 を否定して、科学的方法により信念は始めて客観的・社会的な普遍妥当とするとしました。 このような考えは現在の日本人というのもアメリカに洗脳されて同じではないかと思うところがあります、 しかしBEACHBOYS1970さんが見落としていると思われるものは、当時のアメリカというのは、国として産まれてまもないということです。 当時のホイットマンという作家の「草の葉」という作品には次のような文章があるそうです。 「私は、人々の話していたことを聞いた、始めがあって終わりのつづられている話。されど私は始めや終わりを語ることをしない。「今がある」というより優れたどんな始まりもかつてないからだ。「今がある」というよりほかに、どんな若きも老いたるもありはしないからだ。そして「今がある」というよりほかに、どんな完全さもありはしないだろう。」 名言と私は思いますし、私も「今」という瞬間を大事に生きています。 そして、プラグマティズムの哲学者で心理学者として有名なウィリアム・ジェームスは この「今」の現実的な「行動 (action)」を「格別 (particularity)」の観念で言い表し、フランスの哲学者ベルクソンに深く関心を持ったそうでです。 古き良きアメリカ人の思想とおもいます。 しかし私は、このプラグマティズムという思想が、行き過ぎて、現在における社会にひずみをもたらしているのではとも思っています。 ようするに、科学は万能だ。宗教なんてくそ食らえ。これは日本でも同じではないでしょうか?

BEACHBOYS1970
質問者

お礼

ありがとうございます。 私もあまり詳しく勉強してませんので表面的なことしか知りませんが、 「実用主義」と訳されてることから、精神的なものより実際の生活に役立つことを重視してるのだろうと思ってました。回答者さんの詳しいご説明を見て、それほど的外れの解釈ではなかったと思います。 ホイットマンの「草の葉」の一節を読むと、過去や未来より現在を重視すべきだというふうに読めますね。解釈によっては、先人から引き継ぐ大事なことや将来への危惧などどうでもいい。今さえよけりゃとなります。 19世紀、もとから住むインディアンを殺戮して国土を拡張していくうえで、それを正当化するバックボーン的な考え方になった気がします。 アメリカ人の思想の根底にこの考え方が根強いことが、今のかの国の行動に結びついているのでしょう。目先の利益が最優先、弱肉強食当たり前。 精神的なもの、人生の意味などくそくらえという感じですから。

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  • hekiyu
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回答No.3

ドイツやフランスの哲学が何の役に立ったか。 究極の価値を求めて、それで何かが良くなった のか。 そんなことよりも、犯罪者が犯罪を侵さないように なった、貧乏が豊かになった、病気が治った・・ こういう実際的なモノの方が重要だろう。 要は、人間にとって役に立てば何でもよいのである。 真実である必要すらない。 これがアメリカンプラグマティズムです。 ”過去数千年の連綿と続いてきた哲学の歴史と比べて、 同じレベルで論じられるのは真摯に考えてきた過去の哲学者に失礼な気がします。 どう思いますか?”    ↑ ワタシは一理あると思っています。 プラグマティズムは、あの社会主義に真っ向から 反対していました。 究極の価値が何の役に立ったか、というのはこの 社会主義を指しています。 社会主義が産んだのは、独裁と貧困と大虐殺 でした。 ただ、役に立てば良いのであって、真実などどうでも 良い、という部分は首を傾げます。 これだと中国韓国のねつ造創作歴史だって構わない ということになりかねません。

BEACHBOYS1970
質問者

お礼

ありがとうございます。 ヨーロッパの哲学も千差万別でひとくくりにはできませんが、実用主義は全く一線を画する思想でしょうね。人間の実際の生活に直接役に立つことが重要であり、観念的な理想や精神的豊かさなどどうでもいいという感じです。 アメリカの行き過ぎた物質主義を正当化するための考えみたいです。 「人はパンのみにて生きるにあらず」という考えとは真っ向から反する思想でしょう。社会主義を否定し資本主義を正当化するためという意味あいもあるようですね。 おかげで、貧富の拡大、際限なき金儲け、環境汚染等で地球はめちゃくちゃになりました。精神的なものを軽視するとこうなるという見本です。 中韓がどうとかよりも、もっと広い視野で地球全体、人類が生き残る手立てを真剣にみんなで考えねば破局も遠くない気がします。

回答No.2

実際、今の日本人の「目先の金儲け優先(拝金主義)」や 「自己主張のための屁理屈(虚栄心)」も、本質的な ポリシーを持たないプラグマティズムそのものです。 思想や哲学というと、何かウサン臭いものに見られる。

BEACHBOYS1970
質問者

お礼

ありがとうございます。 プラグマティズムには本質的なポリシーがないというのは同感です。 人間こう生きるべきとか、正しい生きかたとは何か、生まれてきた意味とは・・などの問いには背を向けてる思想でしょう。今がよけりゃOK、拝金主義、自分の行為を正当化するための屁理屈のどこが悪い・・開き直りです。アメリカ生まれのこの考え方が日本に輸入されて、かつて昔はあった 他人への思いやり、優しい社会が消えてしまい、殺伐とした世の中になってしまいました。                           哲学なんて実際の生活の役に立たないものなどくそくらえという人が多いのは悲しいですね。それが今の日本の惨状のそもそもの原因なのに。