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堤中納言物語の貝合わせ
堤中納言物語の貝合わせの中に、 あなたの御方は、大輔の君、侍従の君と貝合わせせさせ給はむとて、いみじく集めさせ給ふに という部分があると思うのですが、ここではまず「この姫君」と「あなたの御方の姫君」が貝合わせをするという話から始まるのになぜ大輔の君と侍従の君が出てきたのでしょうか。 現代訳を読んでみたところあなたの御方は大輔の君と侍従の君とを中心にして貝合わせしようと貝を集めていて、こちらは若君しか味方がいないので困っている、というような流れだったのですが、貝合わせの文化に全く通じていないので貝合わせの際に味方が多くいないといけないということや貝を集めるということがよくわかりません。 どなたか解説してくださると嬉しいです。拙い文章で申し訳ありません。
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- fujic-1990
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堤中納言物語の「貝合わせ」ですよね。 当時の貝合わせは、コレクション(借りた物でもOK)の貝の美しさを競うゲームのようです。悪く言えば、金持ちであること、人脈の多さを競うゲーム。 (後世の、上下の貝がぴったり合うかどうか、合ったら場から取り去ってたくさん取った方が勝ち、という神経衰弱的ゲームとは違うゲームである由) お尋ねの「味方」というのは、「姫君のために貝を(一時的に?)提供してくれる力のある味方」という意味のようです。 若君は、姫君より若くて人脈(貝を貸してくれる人)が少なく、且つ姫君同様に(貴族社会の中では)貧乏。よって、姫君のために美しい貝を集める力が無いようす。 大輔の君と侍従の君は、「あなたの御方の姫君」のために貝を提供してくれる人物のようです。言い方を変えると、「あなたの御方の姫君」はこの二人などの人脈で美しい貝を集めて競争に備えています。 貧乏な姫君は、金持ちの姫君に勝てそうにないのを見て同情した堤中納言が、自分の持っている貝を提供して貧乏姫君に(貸し)与える、という話。