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~を可能とするについてお教えください
よく、硬い文章で、”~を可能とする。”という表現を見かけますが、”~を可能にする。”という表現との意味合い (ニュアンス)や使い方の違いなどがよくわかりません(”と”と”に”の違いです)。たとえば、 その方法は、水上歩行を可能とします。 その方法は、水上歩行を可能にします。 のような使われ方ですが、全く同じと考えてよろしいのでしょうか? ご解説頂けますと有難いのですが、よろしくお願いします。
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1.その方法は、水上歩行を可能とします。 : 「その方法を使うと、水上歩行が可能になるという結果を得られます」というニュアンス。 「と」は、下記辞書の【動作・作用などの帰結・結果を表す。 「学生-なる」】という用法です。 http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E3%81%A8&match=exact&itemid=DJR_to_-220 その方法を使うと、 2.その方法は、水上歩行を可能にします。 : 「その方法を使うと、水上歩行が可能な状態に変わります」というニュアンス。 「に」は、下記辞書の、【変化する結果を表す。 「学者-なる」 「星-なりたい」】という用法。 http://www.excite.co.jp/dictionary/japanese/?search=%E3%81%AB&match=exact&itemid=DJR_ni_-150 同じように見えますが、「に」の場合、【変化】という要素が含まれている点で「と」とは本質的な意味の違いがあります。 たとえば、非常に注目されていた方法が完成して発表されたような場合は、「これで水上歩行というものができます」という意図で「その方法は、水上歩行を可能とします。」のように表現するのが自然です。 一方、今まで水上歩行など絶対無理、という空気が強い中で完成の発表をする場合には、「今までとは違った状況に変わりますよ!」という意図で、「その方法は、水上歩行を可能にします。」と言うのが適切です。 単に、どういう結果になるのかを言いたい場合には1で、「今までと変わる」ということを言いたい場合は2を使います。
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- fxq11011
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いずれも、格助詞です。 「と」=・・・、作用の結果を表わす・・・その他。 「に」=目的格、・・・目的、到達点、、、、「その他。 ・・可能とする=・・・の結果=可能、という表現。 ・・可能にする=・・・可能が目的、到達点。 >のような使われ方ですが 現実にはつかわれることがないと思います。 その方法は、ではなく「それは」ならありかも・・・。 その方法、を使うなら、その方法「で」または「なら」ならまだ聞けるが・・・。 助詞はたいていの日本人は、成長の過程で得る言葉の情報で感性として身につけています。 それを、文法の助詞として整理することでも非常に難関です。 若者言葉ともいわれる言葉を乱発していては、とても感性など身に付きません。 >全く同じと考えてよろしいのでしょうか 助詞などまったく関係ない人にとってはそうでしょうね。 例 (1)前に蝶が一匹、(2)前を蝶が一匹。 (1)=死んで落ちている、(あちらから)やってきた、(2)移動(横切る)、離れてゆく。
お礼
ご解説ありがとうございました。普段なにげなく使ったり読んだりしているのですが、ふと書いた文章の校正をしているときに、ニュアンスに違和感を感じてしまいましたものですから。。。英語も前置詞などで悩むことありますが、日本語も難しいのですね。
- 1311tobi
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「~を可能とする。」と「~を可能にする。」 助詞の話はメンドーなので、できるだけ具体的に書かないと答えにくいと思います。 「ト」と「ニ」に関しても、考えなければならないことがいくつもあります。 「~を可能とする。」と「~を可能にする。」の比較は、〈結果などを表わすトとニの使い分け〉の話になるかと。 一般には「となる」と「になる」の違いと考えることが多いようです。 「~を可能とする。」と「~を可能にする。」も。「~が可能となる」「~が可能になる」と変形すれば同様でしょう。詳しくは下記をご参照ください。 【助詞の話──「ニ」か「ト」か 「自然に」と「自然と」の違い 総集編】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2971.html おおざっぱに結論だけを書くと下記のようになります。 ================引用開始 諸説あるようですが、個人的には意味はほとんど同じと考えています。 「と」のほうが少し堅苦しいニュアンスがあると感じるので、自分では極力「に」を使うことにしています。ただし、「一丸となる」の場合などは、「と」のほうが自然でしょう。 この話もキチンと書こうとするとかなり長くなるので省略します。 ================引用終了 〈「~となる」は、能動的な意志を表す〉と書いてある本もありますが、実際にはほとんどかわりません。 たとえば、「彼は強い意思を持ち苦労を重ねて弁護士( )なった」ならどちらでしょう。↑の説明なら「と」でないとおかしいはずです。当方なら、こういう場合も「に」を使います。それを原則にしているからです。「意思」も「努力」も関係ありません。 下記も参考になるかと。 【「となる」、「になる」の違いは何でしょうか。】 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12104889857
お礼
素早いご回答ありがとうございました。ご紹介頂きましたホームページ参考になりました。
お礼
どうもありがとうございました。違いがよくわかりました。no3の方へのお礼でも書きましたように、自分の文章校正で”を可能とする”の”と”に違和感を感じたもので、検索はしてみたのですが、うまく解説が見つけられなかったのでこちらへ問い合わせさせて頂きました。ま、同じかと考えていたのですが、違いがわかってすっきりしました。no1, no3の方々も含めまして感謝申し上げます。