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「購入することができます」と「購入できます」の違い
「購入することができます」と「購入できます」という2つの表現には、意味やニュアンスの違いは何かあるのでしょうか?似たような表現として「考えることができます」というのがありますが、これは「考えるできます」とは言いません。したがって「考える」の可能表現として「考えられます」という言い方の他に「考えることができます」という言い方が出てくるのは、何となく理解できます。ただ「購入することができます」という表現も間違っているようにも見えません。どうなのでしょうか?
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日本語では、 動作を表す名詞+「する」 で動詞化することができます。 ご指摘の「購入」という動作。買う、ということですね。 これに「する」をつけて、「購入する」というサ行変格活用動詞になります。 「できる」は「する」の可能動詞のようなもの。 「購入できる」という言葉は、カ行上一段活用動詞の一単語です。 一方、「購入することができる」を分解すると、 「購入する(動詞)」+「こと(名詞)」+「が(序詞)」+「できる(動詞)」4つの単語からなることがわかります。 前後しますが、「購入することができる」を文節の観点からみると、「購入することが」「できる」というふたつの文節から構成されています。 つまり、どちらも文法的には間違っていないけれど、それぞれ異なった(×間違った)使い方をしている、ということです。 ※丁寧語の「ます」についての説明は省かせていただきました。
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- Ishiwara
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(1)「購入することができる」「買うことができる」は、伝統的な表現で、公文書・契約書など正式な書類では、すべてこの形によっています。 (2)「購入できる」「買える」は(1)よりもずっと遅れて成立した表現で、非公式な文書では、むしろこちらが主流になっています。 しかし、保守的な人の中には、決して(2)を使わない人もいます。(1)のほうが、形式的にきれいです。逆に、(1)を「硬い」として嫌う人もいます。 両派が正面から衝突することは少ないのですが、マニュアルの編集のときには「もめる」ことがあります。マニュアルには「できる/できない」が非常にたくさん出てくるからです。マニュアルに限定すれば、今は(2)が優勢だと思います。
・助詞について: 例えば 乗車券が購入することができます。(△) 乗車券を購入することができます。(○) 乗車券の購入することができます。(△) 乗車券が購入ができます。(×) 乗車券を購入ができます。(△) 乗車券の購入ができます。(○) 乗車券を購入できます。(○) 乗車券が購入できます。(○) 乗車券の購入できます。(△) ×か△かは人によって違うのかもしれませんが、 「乗車券」の直後に来る助詞によって、後ろの言い回しが決まってくるような気がします。 ・ニュアンス 「購入することができます」:もってまわった言い回し。説明口調。丁寧 「購入ができます」:中間 「購入できます」:簡潔 意味についてはよくわかりません。 購入に関して「できる」とは、 ・お金があるから購入可能 ・物があるから(品切れでないから)購入可能 ・時間的に(お店が開いているから)購入可能 ・或る場所では購入可能 ・時間があるから(忙しくないから)購入可能 などの意味があります。 私の感じでは、 「購入することができます」と「購入できます」とを意味で区別しているようには思えません。
- jo-zen
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「購入できます」は「購入ができる」ということを「ます」をつけて丁寧にした表現です。『「購入」ができる』という表現は、一見正しそうに見えますが、「買うという行為ができる」でなければおかしいですから、「買うことができる」「購入することができる」という表現でなければ十分でないことになります。 つまり、正しくは「購入することができます」でなければいけないのですが、本来は誤用ですが、それを短く言った「購入できます」という表現が一般に通用してきているということになるかと思います。「○○することが」という表現が、口語として堅いイメージを持つことも原因かと思われます。
- MockTurtle
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「~することができる」という表現は、「~できる」に比べ堅い表現と言えるでしょう。無論正しい日本語で、法律の条文などでは普通に見られます。 - 例 - 民法第38条第1項 定款は、総社員の四分の三以上の同意があるときに限り、変更することができる。 > 似たような表現として「考えることができます」というのがありま > すが、これは「考えるできます」とは言いません。 「~できる」という表現で「~」の部分に来るのは動作性を持つ “名詞” です。「考える」は名詞ではなく動詞ですから、「考えるできる」とは言えません。「購入」も「買う」と言い換えた場合は「買うできる」とは言いませんよね。 逆に考えるという動作を表す名詞「考慮」を使えば、「考慮できる」、「考慮することができる」と言うことが可能になります ( ^^
・成人すれば、タバコを購入することができます。 ・成人すれば、タバコを購入できます。 ある条件が揃った時に何が出来るようになるのかを明確に指し示す表現。 「我々は、成人した暁には、正にタバコを購入することができるようになるのだ!」 これって、結構、肩に力が入った表現でしょう。 ですから、一つの強調表現じゃないですか・・・。