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社会や人間の進歩は実際にあるのか?
- 私たちが社会や人間の進歩を期待する一方で、その正体を客観的に把握することは難しいです。寿命の延長は一つの指標として考えられますが、人生の苦しさや生かされる人々の存在も考慮しなければなりません。
- 過去の縄文時代から現代までの寿命の変化を見ると、社会や人間は一応進歩していると推測できますが、その他の客観的な事項をどのように判断しているのでしょうか?
- 皆さんは、社会や人間の進歩をどのような客観的な要素から判断していますか?寿命だけでなく、他の指標も考慮して意見をお聞かせください。
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質問者が選んだベストアンサー
移動時間の短縮。 意思伝達にかかるスピード。 物を手に入れる手段の簡素化。 過去には不可能であったことが可能になった現象。 以上を基準にして私の場合判定しています。
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- koiprin
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良い方向かどうかは、異論があるでしょうが、進歩しているかどうかは、一人あたりのエネルギーの使用量を見ると良いかと思います。 単純に火しかなかった時代から、ガス、石油、電気、原子力と使えるエネルギーの幅が広がり、そのため爆発的に科学が発展しました。 新たにエネルギーを作り出し、使い道を考えるから進歩が促せたのではないでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました。 <一人あたりのエネルギーの使用量> ですね。すべて(誇大表現ですが)のもの活動の、底辺を支えるものですね。指標としては、時代・場所を問わず、明快ですね。
- alphaXXX
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個人的にですが、社会の進歩というのは絶対的な基準は存在せず、特定の価値観に基づく相対的なものでしか測れないと考えております。 例えば現代日本の文化とパプアニューギニアではどちらの文化が進歩しているか、ということは絶対的な基準をもってしては言うことはできないと思います。あくまでもそれぞれの地域、自然、国家間の交流などの影響で今現在そういう文化になったというだけであり、服を着ているか裸族かどうか、インフラや科学技術が発展しているかは様々な要因で決定しただけであり両者は等価であるという考えです。 生物学を例に出されている方がいますが、生物学においても現在存在する全ての生物種に進化や発展に差は存在しないという考えがあります。単細胞生物よりも多細胞生物のほうが優れているとか、カエルよりも人間のほうが優れているとは生物学的には言えません。それぞれの生態的なニッチに合わせてどんな種も現在まであるがままに存在してきたというだけです。 ではそこであえて優劣を付けるとすれば、なんらかの基準を設けます。例えば「生物は数が多い種ほど発展している」とすれば、現在個体数が多い種ほど発展していると言えますし、「知能の発達している種ほど発展している」とすれば脳や情報処理、問題解決能力などの高さで決めることができます。ただしそれらはあくまでもその基準の中での話です。 ボクシングの競技においてはリングの上で殴り合いで勝った人が一番偉いですが、それはあくまでもボクシングという競技の上での優劣であって、絶対的な基準ではありませんよね。 文化の進歩の度合も同じです。 平均寿命の長さですとか、インフラですとか、いろいろな基準はありますが、あくまでもそれらはその基準の上に限定されたものであって、絶対的なものではありません。 というのも進歩というのは実態のない観念にすぎないからです。言ってしまえば「進歩しているように見えるから進歩している」というだけのものです。なので、あらかじめ「○○であればこの基準においては進歩している」という基準の設定が必要なのです。 仮に「平均寿命の長さが文化の発展の基準である」とした場合、日本よりも平均寿命が短い国は多々ありますがそれらの国は日本よりも劣った劣等文化だと言えるでしょうか?逆に日本よりも平均寿命が長い国もありますが、日本はそれらの国に比べて劣等文化でしょうか。 また、寿命の延長には生物学的な限界があります。恐らく120歳程度でしょう。では医学の発展により寿命が120歳まで到達した場合、それ以上は文化の進歩はありえないと言えるでしょうか。あるいは遺伝子改良などが人間に適応されてもっと寿命が延びるかもしれませんが、ではその技術が一般化されるまでは他の技術がどれだけ発展しても停滞状態としか言えないのでしょうか。 娯楽で言えばアニメやテレビゲームは科学技術の恩恵の文化ですが、アニメが存在している文明は俳句や落語などの伝統文化主体の文明に対して優れている、進歩していると言えるか。 「平均寿命」「社会的インフラ」「先端科学技術の発展」「技術の一般化の度合い」「娯楽関連の文化の発展」などなどいろいろな基準はありますが、それらはあくまでもその基準の中だけのものに過ぎないと考えるべきかなと思います。 そういう基準の上での一元的な見方にすぎないという考えの上ですが、長く続いた文明は大雑把には「生存優先」→「特権階級の生活レベルの向上」→「大衆の生活レベルの向上」→「娯楽の充実」→「娯楽と大衆の生活レベルの向上を主な目的とした技術発展」という流れを送っています。途中で崩壊したり停滞したりもしますが。この観点で文明の流れをとらえてみるのも面白いかもしれません。
お礼
回答ありがとうございました。 <社会の進歩というのは絶対的な基準は存在せず、特定の価値観に基づく相対的なものでしか測れない> ということには異論はありません。 以下、回答者様の示唆に富んだ回答に助けてもらって、私なりに考えを整理しました。 まず、もし進歩というものが、無いのだ、ということなら、それはそれで良い、と思います。 そうではなく、進歩というものが有るのであれば、その内容は何でしょう、ということを考えています。ある規準によれば社会は進歩(停滞も後退もあり)しているように見える。ただし、その基準はたしかに特定の価値観に基づいている、と思います。そして、その基準では、現実の社会を上手く捕えきれない際には、その基準なり価値観は、退場してもらう、と考えています。 沢山の回答者様から、それぞれ多種の基準を挙げて頂き、興味深く読まさせて頂きました。 私の平均寿命については、数歳の長短は気にしてません。たとえば、江戸時代と比較し、現代は良い社会なのかどうか、を知りたかったのです。
生物的な進化をはかるひとつの物差しとして遺伝子(ゲノム)があります。遺伝子に含まれる情報量の多さが多いほど、より進化した生物だということはいえると思います(その内容は問いません。)。 そこから連想されたものに文化的な遺伝子(ミーム)というものがあります。これは人類の文化的な遺産が言葉などによって世代から世代へ受け継がれていくことで想定されたものです。個人から個人へと引き継がれていくものでもあります。このミームというものがどれほどの量(多さ、豊かさ、そのよしあしは一応考えないでおきます。)になってきたかによって人間と人間社会の進歩が推し量れるのではないかという考えもあります。言葉で蓄積されるものですから科学も当然含まれます。医学の進歩などもこういった文化の蓄積で表されるように思います。 これでみれば人類の進歩は歴然だと思いますが、どうでしょうか。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 生物学的には、 <遺伝子に含まれる情報量> が使えるのですね。概して、高等生物ほど、遺伝子数が多い、と言われていますね、 文化的な面からは、 <ミ―ム> ですね。私は残念ながらミ―ムについてほとんど知りませんので、これから調べて行こう、と思っています。
- chiha2525
- ベストアンサー率10% (245/2384)
社会でいえば、現在は知の蓄積が今までになく非常に早い速度で進んでいると言われています。 特許や科学技術・知識としてそれらを見ることができます。法整備などの面ではやや遅れているというか、速度についてこれなくなっている部分もあるようです。 人類学的に人間が進歩しているかは微妙なところです。ホモ・エレクトゥスからホモ・サピエンスになったように、今後違う種といえる人類に進化するかというとあまりピンと来ませんが、種が存続していれば数万年後には違う種に変わっているでしょう。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 社会の面からは、 <知の蓄積> を見れば、判定できるのですね。 人類学的には人間という種の変化(良い方向、悪い方向)は、何万年の歳月が必要なのですね。
- hekiyu
- ベストアンサー率32% (7193/21843)
進歩したのは科学だけです。 その他の、生活が豊かになったとか、寿命が延びた なんてのは、科学のお陰です。 従って、科学以外の分野において、人間は進歩など していないと思います。 資本制社会になって、物欲中心になり、我利我利に なって下品になっていますから、むしろ 退化しているのではないでしょうか。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <物欲中心になり、我利我利にな> るかどうかが、進歩とか退化とかの判定に使えるのですね。 ただし、それらの判定には、どのような項目を活用すれば良いのでしょうか、教えて下さい。
一般的には、人間がいかに快適に暮らせるかということで判定するのだと思います。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <いかに快適に暮らせるか> が、進歩しているかどうかの、判定に使えるのですね。
- alterd1953
- ベストアンサー率20% (239/1173)
一応、江戸時代よりは、職業と結婚相手の選択に幅が拡がったんじゃないでしょうか。 後、平民や女性にも選挙権が与えられたことと 内容はともかく、高校までの教育が普通になったことでしょうか。 そして、機能に問題点があるにしても国連やEU等の国を越えた統合の動きや インターネットによる部分的な国境の崩壊にも社会の進歩を感じます。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <職業と結婚相手の選択に幅が拡がった> ということですね。教育もふくめ、選択の幅が拡がる、ことは良いことだし、(過去から未来までの)指標として使えますね。 国などの統合・崩壊も、大切な見方ですね。
そういうのを進歩史観といわれるようです。 実際は倫理、芸術など様々なものは人がしているため、技術が進歩したから上昇するとはいえません。むしろ慣習のほうがいい場合があります。 進歩、革新系に対して、慣習を大事にしようというのは保守主義ですね。日本では、反動と一緒に語られたりもするとも聞きますが。 進化論と合わせて論じられることが多いですね。進化と進歩も違う。進歩は上昇するが、進化は寄生虫が寄生して器官をなくしていくのもいうそうなんです。 技術はロストテクノロジーがあるものの、おおむね進歩します。でも倫理などは人である限り、大切なことは社会情勢で見えなくなっていくにせよ。同じことなのです。 芸術も古代の金細工など科学が進めば人が掘れるかといえば、そうでもなく個人の習熟ですよね。さらにパトロンや市場の動向で変わったりもしますし、花咲いたり戦争や王朝の交代で衰退することなんて多くある現象です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E5%AD%A6#.E6.AD.B4.E5.8F.B2.E8.A6.B3 (WIKIPEDIA) ランケとか私は調べたことないですが、知る価値ありそうです。 歴史観っていろいろです。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 技術が進歩したから、即、社会や人間が進歩したかどうか分かりませんね。 その点は、私も異論ありません。 そこで、皆様にお聞きしたかったのは、進歩しているどうか、何を指標にしたらよいか、です。 どの様なものと、お考えですか、教えて下さい。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <移動時間の短縮。> など、挙げて頂いた4項共、客観的で・他人に説明し易いものですね。他人にも・自分自身にも、納得しやすいものですね。