おはようございます!
先ずは文例として・・・
玉響(たまゆら)には「一瞬・刹那」の意味もあるので、「わが人生における玉響の出来事」や「ひととせ玉響の想い」でも通じるかもしれませんね。(勝手に私が作ったので、自信はありません)
玉響(たまかぎる)になると、「夕べ」の枕詞として捉える事が出来るので、「かぎる」=「かぎろひ」からの
派生として考えて「玉の様に照り輝く・輝きを放つ」・・・から、「君の中に眠る力、今、たまかぎる」とでも使うとキレイかなと。(これも自信ナシ(汗))
で・・・蛇足ですが、以前、国文学者の古語に関する書物読んだ時に、この玉響は本来「たまゆら」と読むと言う確証は無いと言う事を知りました。玉がゆらゆらと揺れて清かな音を立てる・・・と思うのは近代人の感覚で、実際にはもっとハデな「ジャランジャラン」と言った擬音を表す言葉として使った可能性のほうが強いそうなのです。
実際に江戸の文学者、賀茂真淵も「たまかぎる法」で、
「この文字たまゆらと読み来たれど、ゆらくとも読む例はあれども~~古語の確かにたがえんぞ」と。まぁ、「そう言う風に読んではいるけど、実際そう読むかは分かんないよ!」と言ってるわけですね(苦笑)
近代に於いても、斉藤茂吉が「100パーこの読み方が合ってるとは言えないが、とても感じの良い響きだから、できればこれを使っていきたいものだ」と言う旨の文章を残しているそうです。なかなか難しいものですね(苦笑)
御参考になれば幸いです。
お礼
sophia35 さん、回答有難うございます。 「たまゆら」と「たまかぎる」では意味も違ってくることもあるのですね。 私がこの言葉をどう表現しようかと悩んだのは(今では時期が遅れてしまいましたが)ひなまつりの出来事を文章にしたかったからです。 うちの女雛はとても綺麗な冠を被っており、細かい飾りが下がっています。そのひな壇を見つめてるうちに、これが本当の結婚式で新婦が身動きする度、かすかにシャラ…、と鳴ったらどんな素敵な音がするのだろうと想像し、表現しようと考えたときに「たまゆら」という言葉を思い浮かべたのです。しかし、うまく表すことができず皆さんへ伺ったのでした。 ですが、たまゆらというのは、音そのものではなく、音が鳴り初めて鳴り終わる短い時間をさすのだということなので私が表したいと思った表現とは若干ずれがあるようです。 sophia35 さんのおしゃる、大きな音を表しているのではないかという事どこかで読んだ気がします。錫杖を鳴らす音に近いのかなと思ったことを思い出しました。 そう考えるとこの言葉を使うことは適切ではないのかもしれませんね。 本当に言葉というものは考えれば考えるほど奥の深いもので、それ故に魅力的です。 時代によって移り変わり、本来とは違う意味で捉え使われているものもありますけれど、数ある言葉の中でより適切な表現を心がけ表していくのは難しいが楽しい作業です。