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可能動詞
「書く」に対して「書ける」は可能動詞とよばれるそうです。 しかし私の辞書には「書ける」は出てきません。 「食べれる」は(ら抜き言葉ではなく)「食べる」の可能動詞だと主張すると何か矛盾が起こるのでしょうか。
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辞書で「可能動詞」を引いてみました。すると、「現在では、五段活用以外の動詞からできた「見れる」「来れる」などをも、可能動詞と認める場合がある」とありました。意味の上から「食べれる」を可能動詞と主張すると何ら矛盾は起きないように思われます。 一方、成り立ちに関して、可能動詞は五段活用の動詞の命令形に「る」がついたものとされています。 「歌う」の命令形+「る」→歌える 「話す」の命令形+「る」→話せる 「打つ」の命令形+「る」→打てる などです。 これは、「食べれる」などの、五段活用以外の活用をする動詞にはあてはまらないことになります。 「食べる」の命令形は「食べろ」または「食べよ」となり、【命令形+「る」】の形にしても「食べれる」とはならないからです。 しかし、可能動詞を五段活用の動詞の仮定形に「る」がついたものとしたらどうでしょう。 五段活用の動詞の場合、仮定形も命令形も同じ活用をしますので、【仮定形+「る」】としても何ら問題はありません。 そして、その他の活用の種類の場合でも、 上一段活用:「見る」の仮定形+「る」→「見れる」 下一段活用:「寝る」の仮定形+「る」→「寝れる」 と、正格活用(口語文法におけるカ行変格活用とサ行変格活用以外の活用)では問題ないように思います。 ところが、カ行変格活用の場合は、「来る」の仮定形+「る」→「来れる」と、表記の上では問題ないように見えますが、読みが「くれる」となってしまいます。 サ行変格活用の「する」は可能動詞にはなりません(そもそも「する」につく助動詞は「られる」ではなく「れる」です)。 ほかにも、五段動詞でも「ある」は可能動詞にはなりませんし、上一段動詞の「できる」、下一段動詞の「見える」なども可能動詞にはなりません(「できる」も「見える」も可能動詞ではありません)。 こう考えていくと、可能動詞という区分自体がまだ確立されていないと考えることもできます。だから「書ける」が辞書に載っていなかったり、「食べれる」を可能動詞とする見解が出てきたりするのでしょう。 長々と失礼しました。
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- banzaiA
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ら抜き言葉を認めない立場なら、 「食べる」の可能動詞は「食べられる」でしょう。 本来の「る」「らる」の接続から考えると、 四段活用、ナ変、ラ変の動詞には「る」がつき それ以外の活用の動詞には「らる」がつきます。 従って 下一段活用には「らる」が接続するのですから。
- wind-sky-wind
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今の日本人の感覚では一段動詞でも 「食べられる」「見られる」は可能よりも受身にとられるでしょうね,普通は。 だから,より可能であるのを明確にしようと思うと, 何活用であろうが,可能動詞を作っていい,という主張がなされているわけです。 もともとの「可能動詞」の定義として五段活用動詞とあるだけで, それをもとに結論づけることはできないと思います。 だから,「書ける」が可能動詞なら,「食べれる」も可能動詞, と定義しなおせばすむだけのことです。 とにかく,「食べられる」は可能という感じはあまりしません。 だから,私は必ず可能は「書くことができる」とします,今のとことは。 いずれ「食べれる」がら抜き言葉でなく,可能動詞として市民権を得るでしょう。 というか,とっくに得ているでしょうか。 テレビでそこそこ大人でも, 「見れる」「得れる」「しゃべれる」 最近特によく見られます。 やはり「見られる」は受身としか感じないからでしょう。
お礼
回答ありがとうございます。 五段活用動詞以外にも広まっていきそうですね。
- Tacosan
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なんら矛盾は起きません. 実際, 「食べれる」を「食べる」の可能動詞とする解釈もあります. つまり ・kak-u/kak-er-u ・taber-u/taber-er-u という対応ですね.
お礼
回答ありがとうございます。 活用の仕方としては問題ないのですね。
- j-mayol
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まず、可能動詞の説明から。 五段活用動詞においては助動詞「れる」を用いるのではなく、別の動詞で可能の意味を表現するのが一般的です。 例:「書かれる」は通常、尊敬の意味で用い、可能の意味で用いることはほとんどありません。 この際、用いる下一段活用動詞を可能動詞といいます。 では「食べれる」を可能動詞とする問題点について考えてみましょう。 元の動詞「食べる」が下一段活用動詞であり、「られる」で可能の意味を表現するのが一般的であり、可能動詞を用いる余地がないと考えられます。活用などの矛盾点は生じないため、ほかの問題点はないように思いますね。
お礼
回答ありがとうございます。 「食べる」は五段活用動詞ではないので、可能動詞とは認められていないということですね。よく分かりました。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、このように考えると可能動詞は五段活用以外の動詞にも拡張できるということですね。