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日本語の可能動詞に就いて
所謂ら抜き言葉が随分と使われるようになりました。 まだ否定的な人も多いと思いますが、改めて考えてみると、なぜ四段動詞(現在は五段動詞)だけ可能動詞にできるのかが気になります。 私が調べたところ、かつては四段動詞も「未然形+れる」のみが認められていて、可能動詞が多く用いられる様になったのは近代に至ってからだそうです。 詳しい方がいらっしゃいましたら、可能動詞の成り立ちに就いての解説をお願いいたします。
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「読む」が可能の意味を表す時、鎌倉時時代には未然形 (よま)に、るる、がつきます。下記にはその由来に二つの説を挙げています。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%AF%E8%83%BD%E5%8B%95%E8%A9%9E しかし上記に欠けているのは、もう一つの可能性で、それは、同型の受け身の助動詞との混同を避ける異化(下記)です。 https://ejje.weblio.jp/content/%E7%95%B0%E5%8C%96 「見る」のような一段動詞には「見らる」と「みゆ」のように区別がありますが、「読む」のような四段動詞では「読まる」と同型です。 そのため受け身と区別するために四段の「可能動詞」が江戸初期に ar 抜きの形で生まれたのではないかと思います。