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日本語、使役動詞と「~たり、~たりする」の併用
- 日本語教師が解説。使役動詞と「~たり、~たりする」の併用について質問があり、誤答となる理由や考え方のヒントを求めています。
- 「~たり、~たりする」の場合、させる動詞は使役形にする必要があります。そのため、解答文が誤答となるのです。
- 学生が疑問に感じた正答例の一部と不正解例を挙げ、それに対する詳しい説明や文法書の検索結果が見つからなかったことを述べています。
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北欧だと多分ゲルマン語系だと思いますから、よく知りませんが、使役の意味は主動詞が司るのでしょう。 英語だと、He made me do A and do B. で、使役動詞makeは反復されません。北欧語でも多分同じでしょう。学生さんはそれでに疑問を感じだのでしょう。 しかし、日本語の場合、動詞に続く「~させる」は文法上助動詞ですから、個々の動詞につけなければなりません。名詞を目的語とする他動詞「させる」とは文法上別です。「部長は社員に会議室の片づけと資料の整理をさせた」ならば問題ありません。 うまく説明できませんけど、He was beaten and killed. のbeatenとkilledがどちらも過去分詞にならなければいけないのと似ているかもしれません。
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- cherry77_
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素人の考えと思って失礼があったらお許しくださいね。 あなたの間違いは学生に対して理屈で説得しようとしていることです。 確かに言語には文法がありますが、そもそも文法という体系が先にあっていろいろな言葉があとから肉付けされた訳ではありません。 ですから言葉には例外がいっぱいあるはずですし、誤用がそのまま定着するケースもあります。 その非合理性が言葉の面白いところであるし、言葉が生きている証拠だと思うのです。 私もあなたのおっしゃるようになぜ学生の考えが誤りなのかうまく説明することができません。 確かに不自然な感じはありますが意味は通じるので別に構わないような気もします。 だからあまり理屈っぽくならずに「そういうものだから…」と教えておけばいいように思います。 私たちが言葉を覚えた幼児期は理屈で覚えたんじゃないですよね。
お礼
ご解答ありがとうございます。 お答えいただいたように、幼児期、私自身が母語を習得したときは毎度理屈をつけて覚えたわけではないのですが、自分が第二第三言語をある程度習得できるようになったのは、母語があって、納得できる説明やルールがあったからだと考えております。 自分の母語である日本語を第二言語/外国語として外国の人に教えるための勉強を始めたとき、自分が何気なく使っている文法に関しても、これほど複雑な理由があってそれを形成しているのか、と知ったときには大変驚きました。 まだまだ勉強が不十分なために、今回のように学生の質問にもすぐに答えられないのですが、基本的に言語の"文法"には理由やルールがあるはずだ、と考えているので、自分でできる限り考えて、調べて、今の自分が可能な限りの『説明』をして、学生に不明瞭な点を残さずに更に勉強を続けていって欲しいと思っております。 ありがとうございました。
- SPS700
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問題なのは、文が2つ繋がっていて、動詞が2回使ってあるのだから、「使役」も2回にしなくては、誤解の可能性や曖昧さを残す。と言うことだと思います。 完全な文: 動詞+使役+たり、 動詞+使役+たり 不完全な文: 動詞+たり、 動詞+使役+たり (不完全な理由は前半が使役でないと解釈できるから) The causative element should be repeatecd for every verb. 「動詞の一つ一つに使役の助動詞を繰り返す必要がある」とご説明になってはいかがでしょう。
お礼
ご解答ありがとうございます。 そうですね。 その説明をすると『~たり、~たりする』の最後の『する』をcausativeにしなくていいのか、と言う質問をされそうだと思い一瞬躊躇したのですが、それは最後の『する』は基本的に時制をコントロールするためのものだから、と言う説明ができるので、納得してもらえる理由の一つになりそうです。 貴重なお時間をありがとうございました。
お礼
ご解答ありがとうございます。 また、とても分かりやすいご説明を頂き、ありがとうございます。 おかげさまで、彼らが疑問を持った、更なる理由も分かりました。 ぜひお教えいただいたことを学生に説明したいと思います。 自分自身の理解もかなり深まりました。 本当にありがとうございました。