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閉鎖経済 最適投資水準と均衡利子率
- 閉鎖経済において最適な投資水準を求める
- 投資が負にならない条件下での最適投資水準を求める方法について説明します。
- 完全競争均衡における利子率を求める方法について説明します。
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・ max U(c1,c2) s.t. c1 + k + s = 1 (1) c2 = y + Ak + (1+ r)s (2) (1)と(2)を効用関数に代入し、kとsについて微分すると、最大化の1階の条件(クーン・タッカー条件) - U1+ AU2 ≦0 k > 0のとき等号が成り立つ (3) - U1 + (1+r)U2 = 0 (4) を得る。これらより 1+r = U1/U2 ≧A k > 0のとき等号が成立 (5) (5)より、k >0ならば、等号が成立するので、1 + r = A、すなわち、この経済の利子率rは r = A -1 と求められる。 ・ U(c1,c2) = lnc1 + blnc2のとき、U1/U2 = c2/(bc1)だから、(5)の等式バージョンに(1) と(2)代入し、かつマーケット・クリアリング条件s=0を代入すると (1-k)/(y-Ak) = A を得る。これをkについて解くと k = (Ay-1)/(A^2 - 1) を得る。これが最適投資水準である。この式より、kが正であるためにはAy > 1でなければならないことがわかる。 コメント。 上で説明しなかったけれど、sはこの代表的主体の貸借市場(lending and borrowing market)の貸借額だが、この経済には代表的主体しかいないので、均衡においてはs=0である。貸借市場は利子率を明示的に表わすためにこの経済に導入されたが、上で述べたように、実際には(均衡においては)誰も借り手にも貸し手にもならないので、この貸借市場はアクティブではない。 コメント。Kuhn-Tucker条件は、選択変数に非負条件や制約式が等式ではなく、不等式であるときの最適条件である。 コメント。sは非負制約がないので、最適条件は等式だ。
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- statecollege
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NO1の訂正。 Kuhn-Tucker条件(以下ではK-T条件)は、選択変数に非負条件や制約式が等式ではなく、不等式であるときの最適条件である。 ⇒K-Tr条件は、選択変数に非負条件が課されたり、あるいは制約式が等式ではなく、不等式であったりするときの最適条件である。 大学院ではミクロでかならず勉強するのですが、学部では習わないかもしれないので、ちょっと説明しておきましょう。いま市場価格がpで、費用関数がC=cq与えられた競争企業の利潤最大化問題を考えてみましょう。ただし、qは生産量、cは生産1単位あたりの費用で一定と仮定する。このとき、利潤最大化生産量を求めるとしてみよう。利潤をπと書くと π= pq - C = pq - cq = (p-c)q となる。q≧0で制約されている(マイナスの生産量はない)ので、利潤最大化生産量はK-T条件 dπ/dq ≦0 かつ qdπ/dq =0 を満たすqである。ところが、dπ/dq =p-cによって与えられるから、pがcより大きいか、pがcに等しいか、pがcより小さいかによって最適(つまり利潤最大化)生産量は3つのケースに分けられる。 1) p > cのとき、いかなるq≧0に対してもdπ/dq = p-c >0となり、K-T条件を満たすqは存在しない。利潤最大化生産量は存在しない。 2) p = cのとき、いかなるq≧0に対してもdπ/dq = p-c =0、かつqdπ/dq = 0(K-T条件)が成り立つ。つまりいかなるq≧0も利潤最大化生産量である。利潤最大化生産量は不定である。 3) p < cのとき、q=0だけがK-T条件を満たす(確かめよ!)よって、利潤最大化生産量はq=0である。 なお、K-T条件は上のように書く代わりに dπ/dq≧0、 ただしq > 0ならば等号が成立する と書くことがあります。NO1ではこちらのほうを使いました!
お礼
すごいですよね!私は絶対自分で考えられないのです。ありがとうございます!