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収支額基準の採用根拠について
財務諸表論を勉強中です。 収支額基準は,収益を収入額に基づき,費用を支出額に基づきそれぞれ測定する基準,つまり金額を決定する基準だと考えると, 収支額基準の採用根拠が,なぜ「企業の投資の成果を表す利益は,投下資本の回収余剰としての分配可能利益でなければならない。・・・」ということになるのでしょうか? 当方,勉強を始めたばかりなので詳しく教えていただけると有難いです。 よろしくお願いします。
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> 企業の投資の成果を表す利益は,投下資本の回収余剰としての分配可能利益でなければならない それぞれの言葉の確認から。 利益=収益-費用 これは良いと思います。注意すべきは、利益はこの後、税金なり配当なりの形で社外に分配されることが予定されている、ということです。 投下資本の回収余剰とは、簡単に言えば お金(1)→物→お金(2)→・・・ というサイクルの中で、お金(1)とお金(2)の増えた部分です。利益が出たとすればお金が増えているわけですから、同じだけ再投下したとしても手元にお金が残り、それを出資者に分配することが可能(分配可能利益)です。 これが、例えば収益として、収支額ではなく資産の評価益を計上してよいとすればどうでしょうか。 例えば棚卸資産の評価益を収益として計上した場合、その評価益を出資者に分配することは出来ません。 同様のことは費用側にもいえることです。 そのため、実現主義によって収益を認識し、発生主義によって認識した費用のうち収益と対応するものを費用として認識し、収支額基準によって測定することで、投下資本の回収余剰としての分配可能利益を算定することとしています。