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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:源氏物語の翻訳について 6)

源氏物語の翻訳について

このQ&Aのポイント
  • 源氏物語の翻訳についての質問内容をまとめます。
  • 質問文章に対して、at such timesとcallの訳し方、"real things in the darkness seem no realer than dreams"の直訳と日本語への訳し方、dimの後のa substanceとeven soの訳し方について解説します。
  • 翻訳によって表現が異なる部分についても述べ、現代語訳との違いを考察しています。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ydna
  • ベストアンサー率63% (179/281)
回答No.2

1)~
It was at such times as this that he had been wont to call for music.
 直訳「これまでに、よく帝が音楽を望み願っていた。それは、このような機会/時時であった。」 意訳「以前は、よく帝が音の調べを所望していた。それは、このような折折であった。」 such times as this = such … as のフレーズです。times は、可算名詞なので、区切られた時間で、数えることができます。 it … that = 強調構文。at … this が強調されて前に出ています。「that 以下は、that の前であった。」 断定しているのは、過去。つまり、物語上の今。過去完了の部分は、その時よりも前。 He had been won't to call for music at such times as this. call for = 「(声を上げて)求める」
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 2)~
”real things in the darkness seem no realer than dreams,” 直訳1「闇の中の実像は、夢より現実みがないようにしか思われない」 直訳2「闇の中の実像は、夢と同じくらいの虚像に思われる」 意訳「暗闇の実像は、夢に現る虚像に等しく映る」
 主語の things に合わせ、動詞が seem と現在形なので、普遍の真理を言っています。 no + 比較級 + than = as + 反対語の原級 + as 直訳1の「しか思われない」と、直訳2の「思われる」に注意。肯定文のように訳すと直訳2のようになります。 つまり、「実像に現実みがないどころか、虚像と同じ」という意味に鳴ります。 His dog is no bigger than hers. = His dog is as small as hers. real things = 複数形。つまり、可算名詞なので、ある程度輪郭のあるイメージ、具体的に数えられる感じの訳語を選びました。

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 3)
and he longed for even so dim a substance as the dream-life of those nights.

 直訳「そして、帝は、あの毎夜の夢の生活のような、それほどにもおぼろげな実体/実像を切望していた。」 意訳「そして、帝は、あの夜毎の夢の暮らしのごとき、なんともおぼろげな実体を待ち望んでいた。」 以前は、音楽も楽しんだ帝が、同じ月夜で、物思いにふける。古い歌に、闇夜に見られる実体は、夢に見る実体のないもののごとく見えるとある。同じようなものだ。であるなら、今、夢に見る実体のないものを、闇夜に見られる実体として見ればいいと、闇夜を見つめて、おぼろげな実体を見ようとする。そして、待ち望んでいる。『しかし、闇夜の実体は実体で、夢に現れる実体のないものが、闇夜の実体として見えるはずはなく、実体のないものは実体には及ばない。』 つまり、見えないから、待ち望んでいるが、『実体なら見えるが、実体のないものが現れるはずはない。』 『』内が言外にあるか、それとも、この後ろにさらに文があるかだと思います。 『待ち望んでいる』が key だと思います。つまり、『実体が見えてない』ことを表わしています。 帝は、桐壺が生きていた時には、闇夜に彼女自身の実体を見ていた(=今となっては、夢の暮らし)から、今も見ようとする。待ち望んでいる。が、実体のないものは、実体に成長することはない。実体のないものは実体に届かないから、待ち望んでいるだけ。 ======================== substance = この訳語が最も難しかったです。「もの」でもいいとは思いましたが……。 those nights = every nights on those days のような意味です。 I go to the library on Wednesdays. = I go to the library every Wednesday. the dream-life =「更衣とデートをしていた頃の夢のような生活」 as, so, too, how が、「a + 形 + 名」の形容詞(つまり、限定用法 attributive use)を修飾する時、形容詞を冠詞の前に引っ張りだします。堅い表現です。so tall a man --> such a tall man になるのが普通。形容詞がない形でも、What a man! や、half a bread などがあり、語によっては、a half bread のようにも。辞書で冠詞の a を調べてみてください。おそらくどの辞書にも。so の項にも、so 形 + a + 名 that について書いてあると思います。堅い文でしか見ませんが……。 even so は、いわゆる熟語の、even so ではありません。 so や、as … as の前の as, too などは、次にくる形容詞/副詞の程度を表わします。言ってみれば、パイロットランプ。お店の看板のメッセージなんです。「次にくる形/副に、程度というものがあってね」というお知らせをしているんです。そして、玄関を通って中へ入ると、to do や、that や、as などの後に具体的で詳しい程度が現れるんです。so=「おいしいワイン入荷」というメッセージを見るとお店の中に何があるかが分かり、お店へ入ると、as =「ここからワインコーナー」という具体的な入り口のサインという感じです。今回の最初の文の、such … as も同じ関係です。  so dim で、「dim に程度があるよ」と言っています、その後、as が出てきて、「その程度はね」と説明してくれています。この場合、形/副は、看板の土台みたいなものです。よく、お店の入り口より前に出す看板がありますよね。あれです。奥の入り口に張るより、はっきり目立ちますからね。だから、形/副が前に引っ張り出されるのが分かる気がします。 even は、強調副詞で、意外性を含みます。「おいしいワイン入荷」ではなく、「本日限り、おいしいワイン」みたいにお客さん(読者/聞き手)にちょっとした意外な驚きを与えています。「じゃあ、いつもは、まずいワイン?」(陰の声) 以上、少しはお役に立てたでしょうか? ★ydna★

sweetapplechoco
質問者

お礼

大変丁寧な回答をありがとうございました。 1) such … as のフレーズととらえるとわかりやすいですね。 suchの前にatが入っているのでここでもう惑わされて(?)しまいました。 timesは時々、折々などと訳すといいのですね。 call for = 「(声を上げて)求める」というのは辞書でも載っていたのですが、musicを声を上げて求めるというのがちょっと想像しにくい場面でした。 「所望する」とするとはまりますね。 2) 直訳1も直訳2も言っていることは同じだと思いますが直訳1はすんなり頭に入れるのが難しく、直訳2でなんとなくそうなんだととわかってきて、意訳でなるほど、と思いました。 英語は直訳をいかに(意味がスムーズにとれるように)意訳できるかですね。 no + 比較級 + than = as + 反対語の原級 + as だということが、 His dog is no bigger than hers. = His dog is as small as hers. この例でよくわかりました。 3) ここは書かれている内容を詳しく解説してくださってありがとうございます。 待ち望んでいる=実体が見えてないことを表しているんですね。 substanceは辞書で引いたのですがちょうど適当にはまる訳が見つけられませんでした。難しい表現ですね。 those nightsとは更衣と過ごしていた夜のことを言っているのですね。 aを辞書で調べたらちゃんと語法が載っていました。 evenは強調副詞なんですね。これはちょっと気付けませんでした。 so … asについてわかりやすく説明していただいてありがとうございました。 英文は最初に言いたいことをバンと言ってしまうパターンが多くみられるでしょうか。(後からそのことについて述べるみたいな) 「看板」という言葉でよくわかりました。 今回は現代語訳で読んでも意味をきちんととるのが難しかったですがありがとうございました。 


その他の回答 (1)

noname#202629
noname#202629
回答No.1

>It was at such times as this that he had been wont to call for music. 前後文がないので代名詞が何を示しているかわからない。 thisが前文を受けてitはthat節の仮主語として解釈をすると・・・ call for ~を求める・要求する he had been wont to call for music. 音楽を求める事が常であった。 at such times このような時に 「このような時にこそ、彼は常に音楽を求めるのであった。」 >「闇の中の真実は夢よりも真実ではないように思われる」でしょうか? で良いとおもいます。 闇の中の真実は夢以上に真実性が欠けるように思える。 >dimの後にa substanceと続きますが a dim substance とならないのはなぜなのでしょうか? http://blog.livedoor.jp/eg_daw_jaw/archives/51849798.html http://www.ravco.jp/cat/view.php?cat_id=5502 and he longed for even so dim a substance as the dream-life of those nights. long for ~を待ちこがれる、~が恋しい、~を慕う 闇夜のなかで訪れる夢のような人生のごとくおぼろげなこと(記憶)ですら偲んでいた

sweetapplechoco
質問者

お礼

大変丁寧な回答をありがとうございました。 1) 質問文の前の文章ですが The time of the autumn equinox had come.Already the touch of the evening air was cold upon the skin. So many memories crowded upon him that he sent a girl,the daughter of his quiver-bearer,with a letter to the dead lady's house. It was beautiful moonlit weather,and after he had dispatched the messenger he lingered for a while gazing out into the night. となっています。 後の文章は He remembered how her words,lightly whispered,had blended with those strangely fashioned harmonies,remembered how all was strange,her face, her air,her form. となっています。 call for ~で「求める、要求する」という意味になるのですね。 2) 「闇の中の真実は夢以上に真実性が欠けるように思える。」の所はよくよく意味を確かめてとらないと難しいですね。 3) 「形容詞+名詞」を伴うsoとsuch、 so / as / how / too + 形容詞 + a [an] + 名詞 の語順 について詳しく書かれているサイトのページを教えて下さってありがとうございました。 :「闇夜のなかで訪れる夢のような人生のごとくおぼろげなこと(記憶)ですら偲んでいた」 the dream-life of those nightsのところは「闇夜のなかで訪れる夢のような人生」と訳すのですね。 更衣が死んだ後も帝の想いが強く残っているのがよく現れているのがわかりました。 ありがとうございました。

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