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心理学の卒論、統計のやり方
- 心理学部の大学4年が卒論を書く際に困っている統計のやり方についての質問です。主に対人恐怖傾向とインターネット利用の関係、および男女差について調査を行っています。
- 質問紙調査後の統計のやり方が分からず困っています。対人恐怖傾向が高い人はインターネットをよく利用し、その中でよく会話する人は孤独感が少ないという仮説に基づいて調査を行いました。
- 具体的には、t検定は必要なく、相関係数を求めれば良いのかどうか、また男女差についてはどのように調査すれば良いのか分からない状況です。教授と連絡が取れないため、助言を求めています。
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No.2です。 御礼、拝読しました。 今の大学生の皆さんは、就活の方が大変で、学問に専念する時間が限られてしまうような社会状況でしたね。 因子分析は、対象者の回答結果に基づいて、それぞれの尺度に含まれた質問項目を分類するために実施します。 尺度や質問紙を作成する段階では、必須の分析法法ですが、今回は、あくまでもそれぞれの尺度を用いられたということでしょうから、とくに実施する必要はないでしょう。 もし今回のデータに対しても因子分析を実施するのであれば、今回の対象者における、例えば、対人恐怖の心理的構造を見たいというような場合には、必要となります(たぶん、これは、質問者様の研究目的からは、外れるだろうと思っています)。 ちなみに、「プロマックス回転」は、因子分析を実施した後で、結果の解釈をしやすくするために、「因子の回転」を実施することが普通になっていますが、その回転方法の1つです。 重回帰分析は、例えば、今回の対象者の、対人恐怖の得点に対して、何が影響しているかを調べるという目的があれば、実施することになります。 例えば、性別なのか、自己開示の程度なのか、あるいは、孤独感の強さなのか、どれが対人恐怖得点に影響しているかを見たいという場合です。 書かれていることから判断する限り、これも研究目的からはずれているように思えます。 したがって、平均値の差の検定、相関係数の算出、そして、相関係数の有意性の検定、この3つが、質問者様の文章からは、必須の検定、統計分析(もちろん、それぞれの尺度の点数の分布や、平均点がどれくらいという、基本統計量を求めることは別です)と考えられます。 なお、No1.の方の回答中にあります、「単純集計して、結果のゆがみをみてみましょう。きれいな富士山型(中央が盛り上がって、端に行くほど減っていくグラフ)になっていないと、t検定は使えません。 結果にゆがみがある場合はF検定を使います」という点について、補足します。 これは、対象者の回答が、正規分布しているかどうかを確かめることが必要であるという意味です。 というのは、t検定を実施する場合には、そのデータが正規分布していることが前提条件となるからです。 ただし、t検定には、「頑健性(ここでは、正規分布していなくとも、t検定を適用しても、とんでもない結果は生じにくい、という意味です)」がありますので、少々のことは差し支えありません。 それに、SPSSでt検定を実施した場合、自動的に(デフォルトで)、分布の正規性を確認し、正規分布であった場合(こちらが、本来のt検定の結果になります)と、そうでなかった場合の結果を計算し、表示してくれます。 ですから、私が書きましたように、平均値の男女差を見たいということであれば、そのまま「2群の母平均値の差の検定」を選択して、計算をしてみれば、必要な結果はすべて得られます。 出て来た結果のどこを、どう見れば良いかは、SPSSの解説書であれば、必ず載っていると思いますので、SPSSの参考書でご確認ください。 それでは、時間が限られているかも知れませんが、きちんとした卒業論文が仕上がることをお祈りしています。
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- vzb04330
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No.1の方がおっしゃるように、本来は、指導教授にお聞きになることですね。 ゼミの終了がいつかということも分かっているはずですから、それに応じた対応がとれるということも、大学4年生であれば、必要です。 それはともかく。 相関係数は、2つの量的変数の関係の強さを調べるものです。 ご質問の例でいえば、、対人恐怖尺度の得点と、自己開示尺度や、孤独感尺度との間の関連性のうむ、強さを調べるために用いることができます。 相関係数についても、相関=0かどうかを検定する「無相関の検定」を行うことができます。 これを通称、相関係数の有意性の検定と言っています。 ただし、データ数が多ければ、相関係数の値は低くとも、有意になりやすくなりますので、注意が必要です。 相関係数については、数値の大きさ自体で、どの程度の相関があるといえるかという目安があります。 この値は、多くの統計学の本に載っていますので、調べてください。 t検定は、例えば、このご研究でいえば、対人恐怖尺度の平均値について、男女差が認められるかどうかを調べる方法です。 自己開示尺度、孤独感尺度についても同様です。 以上、概略のみお示ししました。 後は、統計学の入門書などを参考にしてください。 なお、本来であれば、データをとる前に、研究目的に対して、どういう統計を行えば良いのか、どういう統計的手法を用いることができる鎌で、見通しを持っておくことが必要です。 以上、ご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます。 本当に仰る通りです。 就活のほうにばかり気を取られて卒論を疎かにしていた自分を反省しています。 前の方が回答してくださったお話では、t検定は必須(というか、しないといい加減なものに見られがち)ということでしたが、私の今回の卒論では男女差を調べるためだけに利用すればいいのでしょうか? また、手元にある参考書には、因子分析ですとか重回帰分析ですとか、色々な分析方法が載ってます。またさまざまな先行研究の論文でもプロマックス回転とか書いてあります。 とくに因子分析は参考書ではどの例でも最初に行っているようなのですが、これは必須なのでしょうか? (授業で一度SPSSについて習った時にはやりませんでした) 何度も申し訳ありませんが、回答いただけると幸いです。
t検定と相関分析は、両方行います。 t検定は実験の正確性を証明する為のものですから、 行っていないと「いい加減だな」と感じられます。 ただ、t検定は心理学の実験の場合には使えないこともしばしばです。 とりあえず、単純集計して、結果のゆがみをみてみましょう。 きれいな富士山型(中央が盛り上がって、端に行くほど減っていくグラフ)に なっていないと、t検定は使えません。 結果にゆがみがある場合はF検定を使います。 P<0.05であり、相関がみられる場合 → 相関があるといえる P>0.05であり、相関がみられる場合 → 相関がある可能性がある になります。 男女差について調べたいのであれば、クロス集計を行ってください。 つまり、男女別に結果を単純集計・分析すること、1項目について男女の結果を比較することです。 …ていうか、教授、もう研究室におられないんですか??
お礼
回答ありがとうございます。 やはりt検定は必要なんですね。 「単純集計して結果の歪みをみる」というのは、標準偏差を求めるということでいいんでしょうか? それともそれが相関分析のことでしょうか? 無知で申し訳ありません・・・>< 教授は出張中のせいか連絡がつかない状態なんです;
お礼
再度の回答ありがとうございます。 すごく詳しく丁寧に教えてくださったので腑に落ちなかったところも疑問点も解決されました! やらなくていいようなことまでやろうとして訳が分からなくなっていたんですね^^; 回答してくださったことに沿って、急いで書き上げようと思います^^ 本当にありがとうございました。