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竪穴式住居の落とし穴説の可能性は?
- 竪穴式住居については、昔からの説では地面の冷暖房効果を期待したと言われていますが、他の説は無いのでしょうか?竪穴式住居は獲物用の落とし穴として使用されたのではないかという素人の見解もあります。
- 竪穴式住居は、獲物用の落とし穴として使用された可能性があるという説があります。円形に掘り、ロープで覆い、獲物が上に来た時に落として狩るという方法が考えられます。解体後は周囲から柱を立てて獲物を縛り付け、内蔵など一部は次の獲物用の餌として使用するとされています。
- 竪穴式住居は、落とし穴説の可能性があるという意見もあります。縄文時代の人々は、落とし穴を用意し、獲物を狩って解体し、周囲を覆って一週間ほど過ごすという暮らしをしていたのではないかと考えられます。しかし、暖房や冷房などの説は疑問視されることもあります。
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●落とし穴は単純なだけに存在の有無さえ確かに難しいですね。 ●地形から位置を推測し発掘するのも方法でしょうか? ○最初の頃の回答に書いたと思いますが、すでに落とし穴と推定されいる遺構は、多数発掘されています。 日本全体で数千基、いえおそらくは万単位で確認されているはずです。 それは「竪穴住居」などではなく、長径1~3m、幅1m前後、深さは発掘調査段階で1~3m(註1)の「落とし穴状土坑」(註2)と呼ばれている遺構です。 斜面地や尾根筋に散発的あるいは連続して構築されています。尾根筋に構築されるのは獣道を選んだのであろうと考えられています。 遺構の密度が低いため、斜面地などを全面調査しないと確認しにくいです。多摩ニュータウンなどではよく見つかっています。 註1 これは上部が削られてしまっているためで、構築当時はもっと深かったはずです。 註2 形態的には落とし穴と推定されているものの絶対的なものではないので「状」と呼称されています。
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- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●出土物の保管をどうしているのだろうか? ○基本的には「遺失物」として届出され、3カ月後に「所有者不明」で「文化財認定」されて各自治体が保管・管理することになります。 膨大な出土物、特に破片資料などは収蔵場所に困り、野ざらしでブルーシートをかけて・・・・というのはよくあります。 ●運よく水につかり続けたとかの好条件が無いと・・ ○水につかるだけではやはり分解してしまいます。粘性のある土などで包まれて空気と遮断されることも必要です。それでも発掘した瞬間に劣化が進行します。 以前、とある遺跡で「ひょうたん」が出土したそうですが、出土した瞬間は鮮やかに当時のままの色だったそうですが空気に触れた途端に劣化し、対応する間もなくあっというまに真っ黒に劣化したそうです。 そうしたことを考えれば「土器片の中に当時の植物が原子レベルで残っている」という可能性はほぼないかと思われます。 そもそもそれが原子レベルで残っていたとしてそれが「煮炊きした食べ物のもの」なのか「土器づくりの際に混入したもの」なのか「土中で埋まっているうちに浸透したもの」なのか判別がつかないかと思います。 ●5200年前に大規模で急速な世界的気候変動が在ったという説 ○世界的に、かどうかはわかりませんが、姶良カルデラの大爆発により火山灰は空中に浮遊して気候が寒冷化ししたというのは確認されています。 実際、縄文時代の最盛期は中期後半で、この時期の遺跡は多数見つかっており、一般的に縄文土器と認識される典型的なものはこの時期のものです。 しかし、気候寒冷化により、後期になると遺跡数は激減します。 また、「縄文海進」と呼ばれる海面上昇が終わり、遠浅の海が減って貝などが採りにくくなったとも言われています。 ●温暖な湿地帯が急速に氷河地帯となったという。 ○そんな事実は確認されていません。 急激、というのは人間レベルの話で寒冷化は数十年から100年単位で変化したと言われています。自然界では数十年~数百年は「急激」です。 また「普通の植物が形をとどめたまま雪と氷河に呑まれたほどの急速変動」そんなことは聞いたこともありません。冷蔵庫で冷凍するように数日で凍らせればそうなるかもしれませんが、水につかって凍ったなら凍るまでに枯れてしまうでしょうし、降雪が氷になるまででも結構な時間が必要なはずです。
お礼
出土物保管に野ざらしでブルーシートはなさけないですよね。 ひょうたんはおしい事でしたね。急速酸化の対策が必要になる 事もあるのですねー 5200年前の気候変動はどうも世界的大変動のようです。地殻 や海流の大きな変化の後が発見されつつ在るとされています。 温暖な湿地帯が急速に氷河地帯という説はここ数年南米のある 氷河が急速に溶け出して下に在った地面が現れてきた場所で湿 地帯植物がまさに急速冷凍されたような形態で多数発見された。 多数の根はもちろん葉の形状もとどめているそうです。 温暖な湿地帯に雪が続いて溶ける事無く数千年かけて氷河と成った。 それは数十年もの時間ではなく一年よりはるかに短い時間で起きた。 これは考古学では無くて氷河とか生物学の研究なのでしょうね。 そういう大変動が世界的なら縄文人にとっても影響は大きかったと 考えられます。人口が激減するほどの・・・・ 落とし穴は単純なだけに存在の有無さえ確かに難しいですね。 地形から位置を推測し発掘するのも方法でしょうか?
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●水だけを取り除けば付着物は残せるのにしないのか? ○何度も言うようにそもそも「付着物が残存している」ということが確認されておらず、また現実的にそのようなものが残存している可能性もほぼないです。 さらに何万点と言う土器を洗浄するために高純水を用意するなど費用的、物理的に無理です。 繰り返しになりますが、数千年の間、有機物が残りにくい酸性土壌の中にあって「検出できる残存物」がある可能性はほぼないです。 天文学のように観測を続けて蓄積することとは根本的に意味が違います。 ●真空パックして土器と一緒に管理すれば後世の研究に活用出来ると思うのです。 ○真空パックした上に温度管理もしなければ無理です。現実的に「ただ保管しておく」だけでも困難で「展示もできないような破片など捨ててしまえ」という意見を押しとどめるのが精いっぱいです。 ●そういう研究はされているのでしょうか?動物標本の考古学的な骨折研究。 ○酸性土壌の日本では有機物や骨は極めて残りにくいです。エナメル質の歯は残ることが比較的多いですが、それでも部分的です。 骨折を研究できるほど良好な資料はほとんどありません。 一度、考古学の入門書を読まれることをお勧めします。 そうすればわかっていただけると思います。
お礼
ありがとうございます。 現代の測定器は条件が整えば原子数個を検出できます。 考古学用測定器を開発すれば何らかの資料は得られるか かなとは思うのです。土器内部に浸透した物質とかも測定。 超純水は大量に生産可能なので費用もそんなには・・・ 測定困難は理解しました~ そういわれれば以前から疑問だったんですが次々に見つかる 出土物の保管をどうしているのだろうか?全国規模の保管 施設が在るのでしょうか?それとも博物館や大学で各自保管? 土地価格の高い場所の施設で保管なら量に限界が来ますよね。 土器や人骨を含め全ての出土物を保管する施設を聞いた事が無い。 確かに普通に土中に在れば数十年でぼろぼろですよね~ 数千年どころか数百年で形をとどめないという事ですよね。 運よく水につかり続けたとかの好条件が無いと・・・ う~ん。落とし穴研究の専門家がいない訳ですねえ~ 5200年前に大規模で急速な世界的気候変動が在ったという説が 在りますが考古学上においても前後で劇的な違いは在るのでしょうか? 普通の植物が形をとどめたまま雪と氷河に呑まれたほどの急速変動。 温暖な湿地帯が急速に氷河地帯となったという。
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●泥つき土器を現物資料として残すという発想は無いのか? ○残すとしても汚染や分解から守るためにそれなりの保存処置が必要になります。できるかどうかわからない将来の技術のためにそこまでするのは不合理です。 またもし将来的にそのような技術が開発されたらばその時点で発掘調査を行ってそのような資料を得るという方法が合理的です。 現時点でできるかどうかも分からないことで出土した土器を泥のまま保存するほうが現時点では学術的損失です。 土器の付着物の分析はともかくとして実際のところ発掘調査には技術的限界があるため、「掘らなくて良いものはなるべく残したい」のが考古学者の本音です。確かに発掘調査で分かることも多く、そのことで研究ができるわけですが、その分今でしかわからないことに限られてしまいます。 史跡などで再調査をすると「過去の発掘調査で破壊されてしまってわからなくなってしまった」ということが少なくありません。 有名な話では「トロイア遺跡」で学問的に未熟でかつ宝探し的な発掘をシュリーマンが行ってしまったために「実際のトロイアがよくわからなくなってしまっている」ということがあります。 いずれにせよ質問者さんの分析に関する主張は、「超理想論」であって「現実的ではない」です。 また仮に土器で煮炊きしたものがわかってもそれが落とし穴とは直結しません。
お礼
ありがとうございます。 まぁ土器を洗うのも必要でしょうけど疑問はなぜ高純度水 で洗浄し水だけを取り除けば付着物は残せるのにしないのか? なにもせっかくの掘り出し物を流して捨てる事は無いのにね。 真空パックして土器と一緒に管理すれば後世の研究に活用 出来ると思うのです。それが天文観測を例に出した動機です。 確かに落とし穴研究は難しい。難しい事に取り組むのも学者 の活動範囲と思う。落とし穴で捕らえた獲物なら捻挫とか骨折 の後が他の狩猟より多いと考えられますよね。そういう研究 はされているのでしょうか?動物標本の考古学的な骨折研究。 勉強になる何度もの回答内容に改めて感謝します~
- onbase koubou(@onbase)
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●土器付着物に関して現在判定不能だから水で綺麗に洗い流すと言うのは変と思う。 ○では「いつできるかわからない測定技術」が完成するまで泥がついたまま研究も調査もせずに放置しろというのでしょうか? 現実問題として「数千年間土中にあったもの」に「数千年前の有機成分が変質もせずに付着している」と言う可能性は極めて低く、かつそれを分析できる技術が現在存在しない以上「土器を洗浄する」ことはおかしなことではありません。 そもそもそれを言い出したら発掘調査そのものも「現在の技術でできること・わかること」で行われていますので、今発掘調査をして破壊してしまえば「将来わかること」がなくなってしまうので「発掘調査は未来永劫できない」という極論まで到達します。 現在の技術・方法論でできる限りのことをする、のが学問であり、限界だと思います。 ●測定した人達は何に使うとか使えそうだとかにより測定したのでは無い。 ○それは「現在観測できるものを記録した」のですから「遺物を現在ある技術で記録した」のとなんらかわりません。 ちなみに「土器に付着したかもしれない有機物の分析をしない」ことは「旧石器ねつ造事件」とは無関係です。現実問題として「土器に使用していた当時の有機物が残存している可能性がない」「数千年の間に汚染されてって仮に検出されてもそれが当時のものか汚染されたものか判別が出来ない」からしないだけです。 炭化したものや湿地帯で有機物がそのまま残っていれば別ですけれど。 質問者さんは「理化学分析」を過信しすぎです。 フィクションの世界のように「理化学分析をすればなんでもわかる」わけではないのです。
お礼
ありがとうございます。 土器を洗浄するのは良いのですが泥つき土器を現物資料として残す という発想は無いのか?と言うのが疑問なのです。将来の技術進歩 が実現しても現物資料なくしては測定不可能と思うのです。 ですから出土物を現在在る技術で保存する事をなぜしないのか? 分析は無機物に対しても可能でしょうから保存が大切と思うのですよね。 化石の前段階のような物体構造を測定できれば推論により原因物質の 構造を認識できる技術が考えだされるかなぁーと思ったりします。 落とし穴研究に必要となる技術はかなり高度な物が必要なのかも?
絶対にないとはいいきれませんが、あの大きさが落とし穴である可能性は…かなりひくいでしょうね。 狩猟の視点から、落とし穴で獲物をとるために効率的な形状はどのようなものか? 設置する場所が何処がいいのか? なにしろ、大きすぎます。 また、落とし穴(というか罠というしかけ)は動物が通る場所に仕掛けないと(餌で釣るにしても)なりません。 日本には、群れで移動する大型獣…バッファローなんかいなかったみたいですから、あの大きさの落とし穴で狩猟をして、その場で解体して…というのは、無いのではないかと。 腹ペコだったら持って移動しない…いや、イノシシにしても複数で仕留めれば、その場で解体して一部を食し(じっさいにそのようにしていたようですし)、解体して皆で分けて持って集落まで行けばよいわけで…。 もちろん、地面の冷暖房効果!てのは、そんな事は無いと思いますけれど…。
お礼
ありがとうございます。 落とし穴を含めて罠というのは成功率が低いと思う。動物一頭分の落とし穴で 獲物を取るのはほとんど不可能。たくさん仕掛けるか大きな罠にするかなのです。 大きな落とし穴を作り獲物を誘導するように周囲を調整するのが合理的。 円形が有利なのは切り取った表面の草を土ごと丸めて運び出した後で土をさらに 深く掘り枝を入れて最後に表面の草を絨毯の様にかぶせます。2~3人で出来そう。 獲物としては鹿でしょうかねえ・・・これはまだ考えていませんでした。 私が思うに猪より鹿のほうが数が多いし取り易いと思うのです。猪は見つける事 がまず必要なので生活の主要な獲物としてはどうでしょうかね? 現代。といっても戦後すぐの頃ですが山仕事で偶然猪を取ったという事は聞きました。 何十人も入っていて一年に一度あるかないかという率。むろん猟師では無いけれど。 その場で解体が基本なら落とし穴で解体が在りかも?
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●縄文時代の材木が残っているなら有機物の痕跡も検出できるのではと考えました。 ○湿地帯など特殊な環境に埋まっていないと材木などの有機物が残ることはほとんどありません。前述したのは炭化したものです。 ●付着物質の確認自体が資料として価値が在ると思います。 ○「縄文時代に着いた付着物と確認」できれば「資料的価値」はあります。 しかし、前述したように数千年も土に埋まっていたのですから付着物が当時のものかどうか判別は困難ですし、分解してしまって検出されるかどうかも分かりません。 割れずに残っていた土器や埋められた土器の内部にあった土の成分を分析することはあります。 その中に「貯蔵」してあったものなら土の中になんらかの痕跡が残っている可能性はあります。 また液体であれば乾燥して埋まる前に分解してしまう可能性の方が高いです。 ●分析に疑義が持たれた、とは初めて知りました。 ○「脂肪酸分析」「ねつ造」で検索されるとわかるかと思います。
お礼
ありがとうございます。 紹介された三内丸山遺跡で材木が残っていた事と丁寧に出土土器を洗浄している 事を知り土器に付着していたであろう物質の事が気になりました。土器の測定と 評論には都合が良いかも知れませんが古い時代を推論する源資料を求める研究者 の姿勢とは思えません。論文用資料と研究用資料は意味が大きく違うと思うのです。 源資料と言うのは学説や論文に合わせて選択した物では在りませんよね。 例として天文学が在ります。星の位置測定数値は何世代にも渡り測定され伝えられて 来ました。測定した人達は何に使うとか使えそうだとかにより測定したのでは無い。 結果として膨大な数値が残されました。ケプラーやニュートンはそれらの数値を利用 して理論計算を行い運動法則を導き出しました。資料とはそういう物です。 土器付着物に関して現在判定不能だから水で綺麗に洗い流すと言うのは変と思う。 つくづく発掘捏造の影響が在るのだなぁ・・・と感じます。
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●だれも研究していないなら ○前の回答に書いたように研究者はいますし、論文もいくつかあります。 しかし、前の回答に書いたとおり、研究する材料が乏しいのです。 ●調理前の生体液の痕跡が発見されたとも聞いた事が無いので気になりました。 ○してないですね。 一般的にはそのような有機物は分解されてしまいますし、土の中にある時に汚染されることが容易に想像されるのでそのような分析をして何かが検出されてもそれが土器を使用していた時に付着したものか、廃棄後に付着したものか判別できません。 旧石器で「脂肪酸分析」をして「解体した獲物を特定」というようなことが言われたこともありましたが、旧石器ねつ造事件の発覚によりこの分析に疑義がもたれるようになりました。 土器ン付着した炭化物や漆、彩色などは分析(成分、年代)はされています。
お礼
ありがとうございます。 縄文時代の材木が残っているなら有機物の痕跡も検出できるのでは と考えました。付着物質の確認自体が資料として価値が在ると思います。 付着した条件を特定するのは別の価値と思うのです。旧石器ねつ造事件 の発覚によりこの分析に疑義が持たれた、とは初めて知りました。 いろんな影響が在ったのですね・・・
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
●3本以上の組み合わせと成る訳です。 ○そうですね。それを落とし穴ごとに一々獲物が落ちてから柱を立てつるす・・・・非効率極まりなく合理性もありません。それならば落とし穴から獲物を出して別の場所で解体するほうが作業がしやすく合理的です。 落とし穴の中でつるして解体する意味がありません。また、再度落とし穴として使おうとすれば柱撤去しなければなりません。なんのためにそんな変なことをするのか、説明しようとすれば「詭弁」に近いものになるでしょう。いわゆる「オッカムの刃」です。 ●平地の落とし穴は発見されているのでしょうか? ○平地ではほとんど見つかっていないと思います。ほとんどは丘陵や山なのどの尾根筋、谷部で多数見つかっています。 落とし穴で獲物を獲るには獣道に作らなければなりません。平地のように「どこを獣が通るのかわからない」ところで落とし穴を作ることはないと思われます。 ●落とし穴の専門家は居るのでしょうか? ○1970年に霧が丘遺跡(横浜市緑区)で発掘された土坑群が「落とし穴」と推定されてから研究されるようになりました。 しかし、落とし穴の場合出土遺物も少なく年代の特定が困難なため「同時期に存在した落とし穴」を特定しにくく、また落とし穴の構造だけでは獲っていた獲物の種類も特定しにくいことから研究は行き詰まり、落とし穴だけを研究している人はいなかったと思います。 縄文時代を研究するその一つとして落とし穴を研究している人はいるかと思います。 ●落とし穴研究も意義が大きいと思うのです。 ○上記の理由から「狩猟場としての位置づけ」は出来るものの、落とし穴のみを研究して解明できることがきわめて限られてしまうので落とし穴だけを研究してもあまり意義深い研究にはならないかと思われます。
お礼
ありがとうございます。 だれも研究していないなら個人の知的な趣味に出来そうですね。 ほとんどの分野に専門家がいますから憶えるだけで楽しみが無い。 素人の疑問なんですが土器などが見つかると綺麗に洗浄していますが 洗浄する前に付着物の分析とか土器に浸透した物質の分析は行なわれ ているのでしょうか?なんだか発見場所で洗浄されている様なので。 調理前の生体液の痕跡が発見されたとも聞いた事が無いので気になりました。
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
No.6の続きです。 ●火を使う場所は野外生活でもほぼ同じ場所が選ばれます。 ○そうですね。縄文時代早期の炉穴跡などは同一ヶ所で繰り返し作られ掘りなおされています。 素直に考えれば「生活拠点を定めている」ということでしょう。 移動した先ごとに炉を構築するのは労力がかかります。拠点を定め、そこを起点に活動をした方が効率的です。旧石器時代だってある程度拠点を設けていました。 ●解体場所には炉と受け止め容器と煮炊きの道具が残ります。 ○炉跡は、縄文時代では中央部、柱に囲まれた場所にあります。質問者さんの主張のように「獲物のつるすための柱」であれば炉の真上で解体することになります。 内臓や血が飛び散った後で火を焚くのは大変ですし、熾火も消えてしまいます。解体するごとに火を起こしていたら手間ばかりかかります。 さらに落とし穴毎に獲物をつるす場所をつくるなんて非効率的な上にそのために何本も木を切るのも不合理です。 第一落とし穴の中で火を焚けば焼けた匂いが付きます。その落とし穴は、獲物の近寄らない無用の長物になることでしょう。 ●夏と冬で居場所を変えるのは山暮らしでは当然なんです。 ○そうですね。 でもそれが「竪穴住居と落とし穴を兼用した」ことの理由にはなりません。 ちなみに「古墳時代」だと「竪穴住居」と「平地式住居」があったことがわかっており、居住地を変えなくてもいいでしょうし、また縄文時代の気候は比較的温暖であったあったとも考えられていますので、夏と冬で居住地を変える必要があったかどうかも確定できません。 ●アイヌの生活文化に見られる移動暮らしですね。 ○そのアイヌですら住居は固定しているはずですが。 あくまで「狩猟のために移動」しているのであって、生活拠点をその都度移動しているのではなかったと思うのですが違うのでしょうか。 ●深すぎる落とし穴は無駄な猟となりますから浅く作る。 ○もう何を言わんかやです。 「獲物を採るために落とし穴を作る」はずなのに「無駄な猟をしないために浅く作った」というのはもはや「ああ言えば、こう言う」で学説ではありません。 無駄な猟をしないようするなら巨大な落とし穴など作る必要はなく、また数を少なくすればよいのであってその主張は「竪穴住居を落とし穴とするためのこじつけ」でしかありません。 ●実の所、そもそも縄文人に住居という感覚は在ったのか? ○わずか1例しかないため断定はできませんが、住居を模った石製品が出土しています。 また、「竪穴住居」には「土止めの材を埋めたとみられる溝」「はしご穴とみられる穴」「祭祀的意味があると考えられる埋甕」など「住居」としか考えられないものが多数あります。 まぁどんなに合理的な反論をしてみたところで質問者さんは受け入れられないでしょうね。 一度、発掘調査報告書などを読んでみられることをお勧めします。 それでも「落とし穴で間違いない」と思われるならそれを実証する論文を書いて発表してください。 学会に旋風を巻き起こすか、一笑に付されるかのどちらかの結果が出るでしょう。
お礼
ありがとうございます。 解体する場合は中心に獲物をつるす事は普通 しません。交差した柱の二本を利用します。 そこで立ち木に二本を立てかけて解体したと いう説明が従来から説として在りますよね。 ただし、これだと立ち木が邪魔になり作業が しずらい。作業性を良くするには長い棒が必要。 短い棒で作業性を良くするには3本以上の組み合 わせと成る訳です。平地の落とし穴は発見されて いるのでしょうか? 落とし穴から住居に発達説は、まぁ笑われると 思います~その点は自覚しているのですよね。 考古学で落とし穴の専門家は居るのでしょうか? 狩猟が縄文人や石器時代に重要なら狩猟手段とし ての落とし穴研究も意義が大きいと思うのです。
- onbase koubou(@onbase)
- ベストアンサー率38% (1995/5206)
No.5の続きです。 ●獲物の解体をすぐに行なったなら矛盾しません。 ○「炉跡」には繰り返し使用した痕跡がありますし、石で囲ったものもあります。土器を埋めて炉にしたものもあれば作りかえしたものもあります。同じ場所で落とし穴を使い続けたというのは不自然です。 ●生活用具は解体と料理に関して多いのでは? ○解体には石器が使用されますが、竪穴住居跡から多量に石器が出土するような事例が多数あるならそれを裏付けますが、私はそうした事例を知りません。 ●動物をつるすのに最低3本の柱が必要です。 ○動物が落ちた穴の中にわざわざ柱を立てその場で解体するために巨大な穴を掘るのは不合理です。 また、すべての竪穴住居跡に柱がありますから「柱穴」が「獲物をつるすため」ならすべての竪穴に獲物が落ちたことになり不自然です。 ●夏には山や川、海岸に移動して過ごしていたと考えます。 ○沿岸部ならともかく内陸部ではそのような生活サイクルは想定できません。 ●冬の落とし穴はもちろん建物と言える構造ですね。 ○先にも回答したとおり「逆茂木」を設置したと思われる穴がある「落とし穴」と考えられる遺構は別に見つかっていますので、「竪穴住居」を落とし穴と考える根拠は乏しいです。また、当時の地表面は残っていないことが多いので竪穴住居の当時の深さははっきりしませんが、少なくとも「落ちた獲物が上がれないほど深い」ものはまれです。もし「竪穴住居」を落とし穴としてつかっていなら獲物の多くに逃げられ、労力多くして駅少なしということになってしまいます。 さらに「竪穴住居」の周辺には「墓壙」や「祭祀」の遺構も見つかっており「生活空間」であったことは疑いにくい状況です。 そんな人の居住空間で「落とし穴で獲物採る」ことは難しいでしょう。 ●人数が増えて周囲に鹿などが少なくなれば獲物は激減し落とし穴としての役割は低下しますよね。 ○そうなれば獲物を求めて移動し、その先で「竪穴住居・落とし穴」を作るでしょう。縄文時代の単純「栽培」だけでは人口や生命を維持できません。 ●狩猟をしてみれば判るのですが数日も過ぎると生活の廃棄物がでます。 ○そうなれば人間臭のする場所を鹿やイノシシなどの狩猟対象になる獣は避けるはずです。狩猟をしているならば人のにおいや気配を消すことに留意されているのでは? 落とし穴に住んだらかえって警戒されて落とし穴の機能が失われます。 ●無理なく納得できると思うのです。 ○無理はありすぎます(笑)
お礼
ありがとうございます。 火を使う場所は野外生活でもほぼ同じ場所が選ばれます。 なぜそうするのかは判りませんが。炉跡が断続的に使用 されていたのかとも思うのです。 解体に必要な道具は切り裂く石器と内臓を受け止める容器 それに煮炊きの道具でしょうね。狩猟が普通の暮らしなら 切り裂く石器を手放す者はいないでしょう。それほど大切。 解体場所には炉と受け止め容器と煮炊きの道具が残ります。 そして皮をなめすには水容器と湿度一定の場所が必要。 落とし穴と解体設備の柱がまず用意されその後に応用として なめす小屋が作られ住居へと変化していったのでは? 夏と冬で居場所を変えるのは山暮らしでは当然なんです。 狩りにしても夏なら数日で場所を変えますから。 このへんはアイヌの生活文化に見られる移動暮らしですね。 生活空間を別の眼でみるのはどうでしょうか? 重要な落とし穴だからこそ祭祀や墳墓がそこに置かれた。 集団の獲物なら保存できない時代の事、計画的に必要量 の獲物しか取らないようにしていたとも思えるのです。 深すぎる落とし穴は無駄な猟となりますから浅く作る。 生活空間といっても冬だけなんですから動物は油断する。 獲物が減少すれば移動して落とし穴を作ったでしょうが 適地は限られます。人数が増えて狩猟術が発達して定住 が進んだとは考えられないでしょうか? 冬を迎える縄文人の心中を想像すると春までをいかにして 生きるかで精一杯だったと思うのです。春になり一ヶ月も 住まなければ人間に対する警戒も消えていると思う。 夏に成功した落とし穴の中で思い出しながら春を待った・・ 実の所、そもそも縄文人に住居という感覚は在ったのか? 山暮らし感覚では住居までいかず便利な場所ぐらい何ですが。
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お礼
ありがとうございます。 「落とし穴状土坑」とは学問的ですねー 全部をまとめた記録なり書籍は在るのでしょうか? 読んで見たいと思います。 化石捏造事件を嘆かわしいと感じていたら ピルトタウン人捏造事件というのが在ったと 思い出しました。これと比べると化石捏造は 手順が幼稚でかわいいものですよねー
補足
知識が少し増えました。ありがとうございました~ ただ今、締め切りました。