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認識論?
「認識論的な証拠は原因ではない」とはどういう意味でしょうか……? (1)運動神経がよい。なぜなら彼は体操選手だから。 と、 (2)英語が上手だ。なぜなら親がイギリス人だから。 の違いを例に説明してくださると助かります。
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- Piedpiping
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回答No.1
親がイギリス人であれば、それが原因で、英語がうまくなる、ということは十分あり得ることでしょう。 しかし、体操選手であれば、それが原因で、運動神経がよくなるということは、普通はありませんよね? 体操選手であることから、「運動神経がよい」と推論したのです。 つまり、「彼は体操選手だ」は、「運動神経がよい」ことの原因ではなく、「運動神経がよい」と推論する根拠/理由なのです。 このように、直接の因果関係ではなく、推論の根拠/理由であるということを、「認識論的な(epistemic)証拠」といいます。 「親がイギリス人である」 → 「英語がうまい」 「体操選手である」 → 「運動神経がよい」と判断する ほかにも、 (i) 太郎が勉強しているので、母親はテレビを消した。(直接の因果関係) (ii) 母親がテレビを消したから、太郎は今、勉強している(と思う)。(推論の根拠) とか (iii) 太郎は花子を愛しているから、レポートを代筆した。(直接の因果関係) (iv) レポートを代筆したのだから、太郎は花子を愛している(のだろう)。(推論の根拠) なんかもそうですね。