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英語意味論(語彙論)の問いです。

「喜ばせやすさ」という日本語もあり、 an easy-to-please boss という英語もあって、安井稔編『例解 現代英文法事典』にも、easy to please はひとまとまりの語彙項目になっている、とさえ書いてありますのに、何故、John's eagerness to please は有り得ても、John's easiness to please は有り得ないのでしょうか。意味論的に乃至は語彙論的に御説明下さい(統語論的にではなく)。

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回答No.3

>意味論的に乃至は語彙論的に御説明下さい(統語論的にではなく)。 1. John is eager to please. → John's eagerness to please 2. John is easy to please. ×→ John's easiness to please (1)の場合は「John」が「eagerness」を所有しているので問題ないが、 (2)の場合は「John」が「easiness」を所有しているのではなく彼以外のものが所有しているのでダメですね。 意味論的に言えばそういうことになります。

kimko379
質問者

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御丁寧な御回答を誠に有難う御座いました。納得の行く御説明で大変、勉強になりました。

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回答No.2

be eager to 原形を名詞的に eagerness to 原形に変形することは可能です。 eagerness to please her のように目的語 her が続くはずです。 「ジョンの(が)彼女を喜ばせたいこと」 この不定詞は形容詞的用法としてもいいですが、名詞と同格 (ということは名詞的用法とするのが理にかなっています) easy to please というのはいわゆるタフ構文というのもので、 Johh is easy to please. というのは、 please の目的語にあたるものは主語 John です。 John が容易に何かができる、という表現ではなく、 John がのんきだ、というのでもなく、 問題が easy なように、John も easy、ただ、人間が easy といっても あくまでも to please の点で、という表現です。 これを eager と同じように、名詞化はできません。 タフ構文というのは別名、不定詞の繰り上げ、と言われ、 不定詞の to please において、please の目的語にあたる部分が 文の主語になるものです。 John's によって、主格的な「~の」という意味になり得ても、 それに不定詞を続けて、easy の時のような構文は成り立ちません。

kimko379
質問者

お礼

御回答を誠に有難う御座いました。

kimko379
質問者

補足

第4段落が意味論的な御説明で、勉強になりました。(併しながら、統語論的にでなく、とお願い致しましたのですが・・・。)ところで、John is eager to please. (ジョンは他人[ひと]を喜ばせようと懸命だ。)および John's eagerness to please は、このままの形で有り得るようです。That is misleading. (人 [人々] を誤らせるような物だ。)と同じく。西田龍雄編『言語学を学ぶ人のために』(世界思想社、1994年)87~88ページにも、そのままの形で出ております。

  • Nakay702
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回答No.1

>何故、John's eagerness to please は有り得ても、John's easiness to please は有り得ないのでしょうか。 ⇒以下のとおりお答えします。 John's easiness to please は、意義素的に見て結びつきにくいのだとと思います。「意味的結合の可能性」から考えて、これらの語を組み合わせるなら、例えば、John's easiness to be pleased とするか、John's interest / talent to please のようにするかでしょうね。 確かに、一見、John's easiness to please はあり得そうに見えますが、それは「文法的に見て齟齬がない」、というだけでしょう。その意味で、この組み合わせがありそうなのにそれが無いのは、例えば、A green idea sleeps furiously.があり得そうなのに無いのと同じようなものではないかと思います。 paradigmatic set(集合体・辞書項目)にある要素と要素を組み合わせて、syntactic system(統合体・構文)をつくるとき、つまり、幾つかの語彙を縫い取って文を組み立てるとき、はじめはなかった条件が課せられますね。それには、大きく分けて文法的条件と意味的条件とがあります。John's easiness to please も A green idea sleeps furiously. も、文法的条件は満たしていても、意味的条件は満たしていない。そういう組み合わせなんでしょうね。 以上、ご回答まで。

kimko379
質問者

お礼

御丁寧な御回答を誠に有難う御座いました。