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ど素人の哲学研究科への入学について
私は現在某国立大学の工学研究科に所属している大学院生です。 とりあえず、今後の人生計画としては、工学修士号を取り一般企業に就職 しようと思っています。 しかし、私は哲学に興味、関心を持っていまして、将来哲学の博士号を取りたいという 夢を抱いています。 そこで質問なのですが、私のような今まで全く哲学の専門的な勉強をしておらず、 読書として、趣味として哲学の本をパラパラと読んでいる程度の人間が、 哲学科の大学院に入学するためには、具体的に何を勉強し、どう行動すればよいのでしょうか。
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- codex_regius
- ベストアンサー率52% (55/104)
大学入学して哲学を学ぶ学生もみなド素人からスタートするのですから、本質においてそれと同じだと思えばいいのではないでしょうか。 いきなり大学院は難しいでしょうから、大学一年生から始めてみられてはどうですか? 別に籍を置く必要もなく、一年生が履修している講義に参加すればいいだろうと思います。話のわかる教授なら講義にもぐる学生を排斥することはないと思います。教授に聴講をお願いすれば、許可してくれる方はいらっしゃると思いますよ。 自分の知っている哲学研究者はばりばりの理系から哲学専攻に方向転換したのだと仰っていました。それを思うと、理系の学問は哲学と決して遠くはないのかもしれません。質問者さんの専門知識は十分に生かせるんじゃないでしょうか。 現在、所属の院をいつ卒業されるかがわかりませんが、もし卒業までに間があるのなら、今の専門と並行して哲学の聴講をしてみれば、今後の具体的な展開も見えてくるのではないかと思います。 博士号を取るとなると、哲学書を原語で読む必要は出てくると思います。 英語、ドイツ語、フランス語、ラテン語、ギリシア語あたりを求められると思いますので、まだマスターしていない語学から覚えていくといいんじゃないかと思います。専門によっては、中国語とサンスクリット語あたりも必要になってくるかもしれません。
- littlekiss
- ベストアンサー率14% (98/698)
こんばんは、toguro13さん。 「構造デザイン」へのアプローチ http://www2r.biglobe.ne.jp/~sdg/jdesign.htm ↑ こんなのあったよ。 ┌荷重論 ─────────┐ ├物理学 │ ┌力学┼解析学 ├学問と工学 │ ├幾何学 │ │ └安全率論 ─────────┘ │ ┌材料工学 ┐┌規格化・標準化┐ 「構造デザイン」┼材料┼経済学 ┤├融通性・可変性│ │ └流通論 ┼┼加工性・互換性├近代化と工業化 │ ┌工法論 ┤├機 械・運 搬│ ├施工┼システム工学 ┤├組 立・分 解│ │ └生産論 ┘└耐久性・経済性┘ │ ┌感性・美学 ─────────┐ └空間┼空間論 X・Y・Z ├思考と個性 └時間軸 T ─────────┘ 図1 「構造デザイン」の構成因子 ●私は現在某国立大学の工学研究科に所属している大学院生です。 と、おかきですよね? ど素人??? なわけないじゃないですか? いままでやってこられたことの延長線上で成果を出すことも可能なのでは? あっ、すいません、ど素人のつぶやきなのでどうぞお気になさらず。
私は哲学が専門ではありませんが、完全な門外漢ではないので、お答えすることにしました。要点は三つあると考えます。まず語学。そしてテーマにあわせた環境の選択。最後に指導教官の選択です。 専門的に研究をする場合は、概念操作を言葉でする場合にドイツ語を直接使ったり、語源のラテン語の考察に及んだりします。日本の哲学を研究したいとおっしゃるかもしれないが、結局、外国の思想の影響は大きいので、独仏羅が読めるにこしたことはありません。また大学院入試で外国語の配点が高いとか、論文はドングリの背比べになって外国語で勝負がつくというのが大半ですから、外国語の準備をお勧めします。理想的には気になった文献を辞書を引いて、一日、何ページかずつでもガリガリ読んでいくことです(これが面倒だなぁと思って嫌だったら、引き返した方がいいと思います)。文学部の学生は学部の間に、多かれ少なかれ原書を読んでいますから、大学院に入る前からはじめるべきだと考えます。 第二にテーマですが、一体何をやりたいのでしょうか。大まかにでも、どれをやりたいのかを決めておかなければなりません。流派や思想家によって強い大学があります。私のいた大学はマルクスやベンヤミン、フランクフルト学派の第一人者が大量に揃っていました。非常に偏りがあって、ここで古典的な思想家を研究したいといっても冷遇されるだけだった?ようです。ただ進んでいる分野に関しては、関心を共有する人が集まり、また第一人者が揃っている好ましい環境だったわけです。 また仮に工学系の知識を思想に生かしたいとお考えなら、文献学的な研究科は選ばない方がいいでしょう。伝統的な枠組みを外れた議論は排除されてしまいますから。具体的にいえば、東大本郷ではなく、東大駒場、京大の人間科学、一橋の言社など、理論系を重視する研究科がよいのではないかと思います。 第三点目は第二点目と密に関わりますが、指導教官を選ばなければなりません。彼が出版の時に背を押してくれるかどうかも重要なので、第一人者であるだけでなく、貴方の夢の意義を認めてくれるような人を探すべきです。これはと思う人がいたら、アポを取って、面会しに行くべきでしょう。そして相手に、自分は何をするべきかを聞いてしまってよいと思います。すると参考文献を教えてくれたり、語学を頑張れとか、アドヴァイスが丁寧に返ってくるはずです。ただまずは誰に面会するかまでを絞り込む必要があるわけで、そのためにはテーマを練らないとならないわけです。頑張ってください。
- 畑山 隆志(@deltalon)
- ベストアンサー率39% (733/1864)
自ら見つけた「なぜ」について考え抜くこと。 したがって、いつでも出来る。どこでも出来る。 たとえば「工学とは何か」「企業とはどういう存在か」「なぜ就職をするか」「学ぶとは何か」「関心とは何か」。 今、大阪大学総長の鷲田清一氏は、哲学関係の本を色々出されてます。
- HANANOKEIJ
- ベストアンサー率32% (578/1805)
哲学のなかにも、原子論、唯物論など、自然科学に近い研究をしている人がいるとおもいます。 経済学の研究でも、科学技術論、生産力、都市問題、公害などの研究は、工学部、理学部と 近い研究をしているとおもいます。 農学部の農政経済も、経済学部と同じような研究をしているとおもいます。 工学部で、哲学と近いのは、サイバネティックス?微分方程式を社会についてたてて、解く。 今から、激動の時代に入ります。破局=カタストロフィーの理論など、面白そうです。 1960年代の岩波講座 哲学の6巻、「自然の哲学」、「現代自然科学と唯物弁証法」岩崎允胤、宮原将平、共著、 などを読んでみてください。 現代数学社「基礎工学セミナー」、「図説 基礎工学対話」、哲学というか、数学の本です。 祥伝社「エントロピーの法則」ジェレミー・リフキン著、竹内均訳、改訂新版が出版されて20年、初版から30年 たった本ですが、読んでみてください。 板倉聖宣(いたくらきよのぶ)さんの本を読んでみてください。 図書館でさがすと、見つかります。科学史の専門家ですから、「ぼくらはガリレオ」岩波科学の本、 歴史、ものの見方考え方、社会のことも、数量で考える、面白い本があります。 哲学に、自然科学の考え方、実験、量と変化、微分方程式の考え方を適用してみると、 面白い哲学ができそうです。日食の予言みたいに、数量的に分析して、いついつに、どういう事件がおきる という予測が立つようになると、面白いと思います。
- amaguappa
- ベストアンサー率36% (140/385)
> (前略)...というのが私の夢です。 こういう質問をする方の夢はいわずもがなでわかっております。 わたしは暗に否定したのです。 夢を否定するだけにしたくなかったので提案をしました。 否定した理由を以下に挙げます。 (1)工学部修士課程修了という就職の機会を棒に振る。 (2)哲学者として業績を残すのに博士号はいらない。 (3)学会には誰でも入れる。 (3)著名にならないと自費でない出版はできない。著名にならなくても自費出版はできる。 (4)少し著名になる方法は世間にいろいろとある。 (5)オリジナリティのない哲学は現在必要とされていない。 (6)哲学の博士号は、史学・考証・批判を中心活動としてアカデミズムに20代~30代を捧げた証であり、その証をどう使うかという「戦略」を持っていなければ、取得していても邪魔になることがある。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
- amaguappa
- ベストアンサー率36% (140/385)
> どう行動すればよいのでしょうか。 冗談ではないのでしたら、 ご計画どおり一般企業に就職できてから、この問題についてもう一度ゆっくり考えたらよろしいでしょう。 哲学史の本を出版社持ちで出版したいのでないかぎり、 ほかのひとつの得意分野で社会に問いかけられる立ち位置をある程度身につけてから、 特化した領域の哲学をめぐる自説を立て、何らかの手段で発表するとよいでしょう。 それをひっさげて、海外の一流大学へ留学するという順序でいかがでしょう。 つまり企業を50歳定年と予定して人生計画を立て、大傑作の論文を一本ものし実績を持って留学、 あとは留学先の知己と交流し楽しく哲学しながら人生の余暇という感じですね。めでたしめでたし。
お礼
海外の一流大学へ留学するという気持ちは正直あまりありません。 哲学の博士論文を書いて、その後論文という形ではなく、 一般向けの哲学関係の本を出版したいというのが私の夢です。
お礼
そうですか。 現実は厳しいですね。 哲学はあきらめます。 大人しく定年まで一般企業に勤めることにしました。 …とでも言うと思っていたのか? いや、失礼しました。 やっぱり夢を否定されると「なんだと!」と言いたくなります。 (1)~(6)まで、ありがとうございました。