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微積

問.条件φ(x,y,z)=0 のもとで、関数ω=(x,y,z) の極値をとる点のおいて、次の等式を満たす定数λが存在することを証明せよ。 f_x=λφ_x  ,  f_y=λφ_y  ,  f_z=λφ_z 陰関数の微分法を使うのであろうと思うのですが、それを使ってどうやって証明するのかがわかりません。 どう解くのか、ヒントでいいので教えてください!

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  • ramayana
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回答No.1

問の文章が乱れているので、次の意味だと解釈して、お答えします。 「x,y,zが条件φ(x,y,z)=0を満たしながら動くとき、 関数f(x,y,z)が点ω=(a,b,c) で極値をとるものとする。このとき、次の等式を満たす定数λが存在する。 [1] f_x(ω)=λφ_x(ω), f_y(ω)=λφ_y(ω), f_z(ω)=λφ_z(ω) φとfは、R^3の中のωの近傍で定義された、連続的微分可能な関数とする。また、φ_x(ω),φ_y(ω),φ_z(ω)のうち、少なくともひとつは0でない。」 (方法1) 「fがωで極値をとる」という状況を幾何学的にイメージできるかどうかが、分かれ目になります。f(ω)=αとします。   [2] φ(x,y,z)=0で定まる曲面とf(x,y,z)=αで定まる曲面がωで接している ということが、(厳密な証明は抜きにして)直感的に了解できるでしょうか? 上のことが了解できれば、あとは、次の方針で証明できます。 (1) [2]を証明する。 (2) 2つの曲面が接しているという前提で、[1]式を証明する。 なお、[1]式の含意は、φ_x(ω),φ_y(ω),φ_z(ω)の比がf_x(ω),f_y(ω),f_z(ω)の比が等しいこと、すなわち、φ(x,y,z)=0で定まる曲面のωでの接平面と、f(x,y,z)=αで定まる曲面のωでの接平面とが、一致するということです。 (方法2) 問題をきちんと味わうとい意味では方法1がお奨めですが、おっしゃるとおり、陰関数の定理を使って証明することもできます。便宜的に、φ_z(ω)≠0と仮定します。 陰関数の定理により、2変数関数ψ(x,y)が存在し、R^2の点υ=(a,b)の近傍で、φ(x,y,ψ(x,y))=0となります。そこで、g(x,y)=f(x,y,ψ(x,y))と置けば、「制約条件付で、f(x,y,z)がωで極値をとる」ことは、「制約条件無しでg(x,y)がυで極値をとる」ことと、同じ意味になります。このことから、[1]式が導かれます。 すなわち、g(x,y)がυで極値をとることから、g_x(a,b) = g_y(a,b) = 0です。また、h(x,y) = φ(x,y,ψ(x,y)) とすれば、これは、恒等的に0ですから、h_x(a,b) = h_y(a,b) = 0です。 一方、合成関数の微分法により   g_x(a,b) = f_x(a,b,c) + f_z(a,b,c)ψ_x(a,b)   g_y(a,b) = f_y(a,b,c) + f_z(a,b,c)ψ_y(a,b)   h_x(a,b) = φ_x(a,b,c) + φ_z(a,b,c)ψ_x(a,b)   h_y(a,b) = φ_y(a,b,c) + φ_z(a,b,c)ψ_y(a,b) です。これらが全部0ですから、λ= f_z(a,b,c)/φ_z(a,b,c)とすれば、[1]式が成立します。 (蛇足) すでにお気づきと思いますが、上の議論は、「ラグランジュの未定乗数法」の根拠となっているものです。

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