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緻密に考え抜く思考力を得るには?

物事を考えるときに緻密に考え抜く力が足りず、 大雑把に図式的・箇条書きに考えてしまいます。 どうしたらこの傾向を改善できるようになるでしょうか? よい方法がありましたら教えてください。

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noname#130919
noname#130919
回答No.8

箇条書きはなさるということだから、それを整理して、論理的に構成してみるのはどうでしょうか。その整理術の一案として、考えようとしているテーマについて、綿密に問を立ててみるという手を提案してみたいと思います。 ただし問いは漫然と立てるのではなく、まず全体の大きな問い、次に個別の問いという流れで整理してみるのです。 A. 全体の問いのたて方 一般的に言って問いのたて方は5W1Hだけあるのですが、その中から選ばなければ問いが立ちません。問いを立てる段階で、自分が一番知りたいことを絞らざるを得ないわけで、そもそも問いを立てること自体が思考を組み立てる始まりであると言えます(5W1Hのどれを選ぶかは、極めて慎重になるべきですが、例が無いと説明しきれないものなので、Cの項目に譲ります)。 B. 個別の問いのたて方 そして、Aの問いから緻密な思考を展開するために、さらに問いを3つ設置することをお勧めします。最初は5つくらい思いついてもいいのですが、最後は3つに絞ることが望ましいと思います。3つというのは、論理を構成するにあたって、かなり有利だからです。たとえば、 ・テーゼ/アンチ・テーゼ/ジン・テーゼ ・客観/主観/まとめ ・全体論/各論/まとめ ・マクロ/ミクロ/概観 ・賛成者の視点/反対者の視点/当人の視点 など、比較的よく知られた整理に持っていきやすいからです。 C. 例 上記の実践として、ソクラテスの死刑について考えるとしましょう。まず大問を設定するとき、どんな議論をすることになるか前もって空想してみます。 「どのように?」だとすれば、哲人は安らかに死んだとか、臨終の様子を考えることになるでしょう。「何か?」だとすれば、ソクラテスの死がもつインパクト、死の意味を考えるということになるでしょう。「なぜ?」は、死刑の敬意を考えることになるでしょう。「どこで」「誰が」「いつ」は文献学的考証なので、学者でもない限り、この場合、あまりおもしろそうな問いでもなさそうだということになります。こうした空想をしてみて、どれが一番自分の知りたいことに近づけるかを検討するのです。 仮に「なぜ」を選んで、「ソクラテスはなぜ死刑になったのか?」を設定したとしましょう。この答え自体は一言でも答えることができます――告発されて死刑が宣告されたからだ、ということになるでしょう。ただし、もう少し詳しく検討して、論じてみたくなったとします。その時にどうするかがポイントなのですが、ここで提案しようというのは小問を作ることです。たとえば、 (1)ソクラテスはなぜ告発されたのか? (2)ソクラテスを弁護する人はいなかったのか? (3)ソクラテスはなぜ逃げなかったのか? などと問いをおくと、見方を整理して考えてみることができます。 (1)ではソクラテスに死刑を求めた側を考察し、(2)では反対の側、(3)では当人の意識についての考察になっています。つまり賛成側/反対側/当人の意見という三つの観点から考察し、死角なくものを考えた上で、最初の大きな問いに答えることができます。 D. 応用 こうやって一度議論を組み立ててみたら、実は簡単に応えられない問題が発生するはずです。ソクラテスの例で仮に(2)のあたりは簡単にはわからない、などということが起きたとしましょう。そしたら、さらに問いを三つ立てて考え直すということがよいと思います。 a. 弁護人は何を語ったのか? b. 告発者らは何と反論したのか? c. 民衆はなぜ弁護人に耳を傾けなかったのか? こうすると問いが細かく・具体的になった分だけ、何を調べて考えればいいのかが、より明示的になります(これも賛成者/反対者/第三者という形になっています)。大きな問いを立て、次に答えやすい小さな問いを3つ立てるというのがこの方法のポイントです。 以上のように、問いを立て、調べても容易に回答できない問題が発生するたびに、さらに小さな問いを立て、答えやすいレベルにまで変化させていきます。それを繰り返せば繰り返す回数が多いほど、自ずと議論は具体的で、緻密になると思います。 そして慣れてくれば、こうした作業の中で、元々の自分の考えや図式では片手落ちになる箇所が自分の力でわかってくるのではないかと思います。たとえば考え出す前は、ソクラテスは民衆から嫌われていたから死刑になったと先入観があったとしても、(3)の点を緻密に考えると、彼自身が逃げなかったから死刑になった、という別の見方にも気がつくことになるでしょう。本格的に考え始める前に、問いを3つ、バランス良く作ることで、当初の偏りを補正できるのです。 ご検討ください。

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 非常に参考になります。 特にソクラテスの例がわかりやすかったです。 プラトンを読むと本当にしつこく考えて、 相手がまいったというまで対話する知的体力が 凄いと感じます。見習いたいですね。

その他の回答 (14)

回答No.4

緻密に考える為のツールとして、下記の三つを磨くとよいのではないでしょうか。 1.集合論 2.ブール代数 3.語彙(専門用語の知識) 1.と2.で数学もどきのツールを挙げましたが、物事を論理的に考えるためには、また論理的な矛盾・不整合を効率的に発見するためには大変役立つ方法ですので、ぜひ一度お試しください。私は集合論をかじったおかげで「無限」という概念の罠にはまらない術を身につけることができました。 またメモを取るときに言葉で書くと時間がかかりますが、集合のベン図やブール代数のOn-Offだけをメモることで時間が節約できます。 3.の語彙は、言わずもながですが、先人が物事を考え抜いてくれた結果として色々な語彙ができております。したがって”Do not invent a wheel”の戒めに従って、領域ごとの語彙を十分に理解し、身につけることが思考の緻密化に寄与します。

bougainvillea
質問者

お礼

ベン図や逆・裏・対偶などは得意ですが 図式的になってしまい、深みのあるところに 到達できる感覚がありません。 語彙の増強は良さそうですね。 ありがとうございます。

回答No.3

 こんにちは。  うたがえばよいのだと思います。  分かり切っていることも――と言いますか 分かり切っていることをそのゆえにこそ――うたがうということだと考えます。    あとは すっぽんのようなしつこさも要りましょうか。これはひとに嫌われることになりますから どうかということになりましょうか。ならないでしょうか。

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たしかに自分には既知のものを疑うしつこさが足りないように 感じています。どうも淡泊なんですよね・・・ 「だいたいわかっちゃえばいいや」みたいな

  • beingpeace
  • ベストアンサー率19% (203/1025)
回答No.2

読書をすることでしょうか。 頭の良い人の難しい本を一冊自力で読めるようになると幾分か改善されるものと思います。

bougainvillea
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 読書はしていますが、あまり深い読みは 得意ではありません。

  • aokii
  • ベストアンサー率23% (5210/22062)
回答No.1

集中力の問題のように思われます。 全てのケースを漏れなく、図式的・箇条書きに考えてはいかがでしょう。

bougainvillea
質問者

お礼

その集中力が続かずに息切れして、 思索が途切れて、雑になってしまうんです。 知的体力をいかにつけるか。

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