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ヴェロネーゼ研究について

ヴェロネーゼ研究について 私は美術史コースの4年生で、パオロ・ヴェロネーゼについての卒論を書こうと思っています。 今考えているのは、ヴェロネーゼが「カナの婚礼」や「シモン家の饗宴」「レヴィ家の饗宴」など、キリストの食事場面を多く描いていることに着目して、それらの図像学的な比較や聖書理解について進めて行こうと思っているのですが・・・ アプローチとしてはどうですかね?アドバイスをお願いいたします。 また、ヴェロネーゼについての資料が少ないので参考になりそうな論文や本を教えてください。

みんなの回答

  • aretetsu
  • ベストアンサー率33% (3/9)
回答No.1

図像比較はおそらく美術史の研究の中ではいちばん基礎になるので、よい方法だと思います。 ただ、少しテーマが広すぎるのではないかというのが懸念事項です。というのは、例えば「カナの婚礼」だけ見ても、比較すべき図像はかなり多いし、多分物語を説明するだけでもかなりの分量になるでしょう。また、カナの婚礼と最後の晩餐(レヴィ家の饗宴)は同じ食事場面であるとはいえまったく違った意味合いを持つので、どれか一作品に絞った方がいいのではないかと思いますよ。 アプローチ方法としては、まず図像の根拠(つまり、もととなる物語)を示すこと、その場面がいつから描かれるようになったのか、他の図像と比較しヴェロネーゼの作品はどの点が他と異なっているかなどを調べていくとよいと思います。 ヴェロネーゼの図版集は確かにあまり見かけませんね。。。私も詳しくないです、ごめんなさい。汗 キリスト教の図像については 1. ジェイムズ・ホール『西洋美術解読事典』1998年 河出書房新社 2. 『世界美術辞典』1985年 新潮社 3. 中森義宗・柳宗玄『キリスト教美術図典』1990年 吉川弘文館 4。『岩波キリスト教辞典』2002年 岩波書店 がとても参考になりました。もしよろしかったら手に取ってみて下さい。 もしまたなにかわからないことがあったら書き込んで下さいね。